名古屋・料亭か茂免で祝う夫の定年──文化のみちに佇む老舗料亭で味わう雅なひととき

グルメ旅

名古屋の歴史ある街並み「文化のみち」にひっそりと佇む老舗料亭「か茂免」。
夫の定年退職という人生の節目に、静かで上品な時間を過ごしたくて選んだ場所でした。
昭和初期の数寄屋造りの屋敷と大正モダンな洋館、そして四季折々に表情を変える庭園。
料理も空間も心づくしのおもてなしに包まれた、忘れがたいひとときとなりました。


夫の定年退職のお祝いにと、名古屋の老舗料亭「料亭か茂免」で席を設けることになりました。
この料亭は、武家屋敷や大正・昭和の建物が保存され、名古屋市の町並み保存地区に指定されている「文化のみち」(白壁・主税・橦木町)の一角にあります。
千坪の広大な敷地を有し、昭和3年創業の名古屋を代表する格式ある老舗料亭です。

建物は数寄屋造りの屋敷と大正モダンな洋館で構成されており、全室から庭園を望むことができる完全個室。
通されたお部屋の窓越しに広がる庭園の景色が素晴らしく、梅の季節だったらさらに華やかだっただろうと思いました。

お料理は一品一品に手間暇がかけられ、上品で格式高く、細部まで計算された端正な仕上がり。
見た目の美しさと味わいの繊細さに、長い年月を経て磨かれた料亭の格を感じました。

お話を伺うと、こちらの2階では藤井聡太棋士の対局も何度か行われたことがあるそうです。
この日は2階の見学ができませんでしたが、食事のあとには館内の洋館部分を見学させてもらいました。
創建当時のステンドグラスが残る大正モダンな佇まいで、息を呑むほど素敵。
丁寧に手入れされた建物と、静かに流れる時間の中に“本物の贅沢”を感じました。

今回、夫の新たな人生の門出を祝う場としてこの料亭を選んで本当に良かったと思います。
またいつか、人生の節目にこの場所で再び過ごせたら──そんな思いを胸に、
次は白壁地区の街並みをゆっくり散策してみたいと思いました。

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