東京発ひとり旅|冬の奥多摩湖を歩く。雲風呂橋と普門寺で感じる静かな時間

山・自然散策

冬の奥多摩へ、東京23区からひとり旅。
奥多摩湖のほとりを歩き、雲風呂橋や普門寺を訪ねる静かな散策。
湖のエメラルドグリーンと、木製の吊り橋が織りなす冬の景色は、都心の喧騒を忘れさせてくれる穏やかな時間でした。


雲風呂橋と普門寺、静かな湖畔の時間

2023年12月。 JR青梅線の終点・奥多摩駅からバスに乗り、峰谷橋で下車。 ここから、奥多摩湖の東側に位置する原地区から峰谷地区までをゆっくりと歩きます。

原は、かつて温泉でにぎわった集落だった場所。 今ではダムによって湖底に沈んだ一部もありますが、静かな湖畔にはその面影を感じることができます。 今回は、奥多摩湖から渓流釣り場までの往復を歩く小さなひとり旅です。


奥多摩湖の風と静けさ

冬の奥多摩は空気が澄んでいて、湖のエメラルドグリーンがいっそう鮮やかに見えます。 歩いている間は冷たい風が心地よく感じられますが、お昼ご飯のために腰を下ろすと、すぐに体の芯までひんやり。 そんな寒さもまた、山の冬らしさを感じさせてくれます。


雲風呂橋と普門寺へ

雲風呂(くもぶろ)」という少し不思議な名前の地名までやってくると、立派な山門を構えた普門寺が見えてきます。 このお寺は、かつて小河内ダムの建設によって湖底に沈んだ集落から移転してきたもので、 ご本尊は十一面観世音菩薩。奥多摩町で最も歴史の古いお寺とも言われています。


また、名前が印象的な雲風呂橋。 「雲風呂」という名からは湯気の立つ幻想的な風景を想像しますが、実際は澄んだ川面をまたぐ木製の吊り橋で、その先の一軒の民家に行くのに架けられている橋らしいです。 長さ31メートル、昭和63年に竣工された橋は、丁寧に手入れされ、木のぬくもりを感じる美しい姿をしています。


冬の奥多摩湖で感じる癒し

奥多摩湖の水面は、陽の光を受けて深いエメラルドグリーンに輝いていました。 その静かな美しさは、東京にいることを忘れてしまうほど。 冬の冷たい空気と湖の色、そして静寂の中にただ立っている時間が、心を満たしてくれます。

東京から電車とバスで2時間ほど。 ひとりで歩く奥多摩の道は、季節の変化や時間の流れをゆっくり感じることができる、まさに「東京発の小さな旅」です。

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