東京発ひとり旅|思いがけない五十公野公園・しばたあやめまつり散策記

信越

新潟県新発田市へ、東京発のひとり旅。
もともとは清水園を訪れるつもりで降り立った新発田駅でしたが、駅で目に入った「しばたあやめまつり」のポスターが旅の流れを一変させました。
調べてみると、日本四大あやめ園に数えられる五十公野公園では、ちょうど花菖蒲が見頃とのこと。帰りの新幹線も決めていない自由な旅だったため、そのまま向かうことに。
コミュニティバスの乗り場で出会った親切な親子との交流、緑豊かな菖蒲園の美しさ、熊注意の看板に驚きながらも進んだ静かな園内の空気…。
心に残る、計画外のひとり旅となりました。


東京発ひとり旅、予想外の「しばたあやめまつり」へ

2025年6月。新潟県新発田市の清水園に行くつもりで新発田駅に降り立ったところ、目に入ったのは「しばたあやめまつり」のポスターでした。

調べてみると、会場となる五十公野公園(いじみのこうえん)は日本四大あやめ園のひとつ。
1.8ヘクタールの敷地に、約300品種・60万本のあやめ・カキツバタ・花菖蒲が咲き、ちょうど今は花菖蒲が見頃とのこと。

しかも駅前からコミュニティバスでアクセス可能。
帰りの新幹線はまだ決めていなかった気ままなひとり旅だったので、遅くなっても大丈夫。せっかくの機会だからと足を運ぶことにしました。

新設されたコミュニティバスと、親切な親子との出会い

ただ、バス乗り場と経路が少しわかりにくく、乗るときに運転手さんに確認して乗車したところ、近くにいた小さな男の子を連れたお父さんが、

「わかりにくいですよね。帰りのバス停に行き先表示が二つあるけれど、どちらも駅に戻りますよ」

と親切に教えてくださいました。

さらに、

「このコミュニティバスの路線は新しくできたばかりで、今乗ってきたバスも新車なんですよ」

とのことで市民の声でできた路線であることや、他にも美味しいお饅頭屋さんを教えてくださったり。 路線が新設されなければ、こんなに気軽に訪れることもできなかったのだと、旅先ならではの会話に温かい気持ちに。

短い時間でしたが、この親子とのやり取りは今回の旅で特に印象に残りました。

熊注意の看板にドキッとしつつ、緑豊かな菖蒲園へ

菖蒲園の入り口には「熊注意」の看板が。
多くの人が訪れていたので大丈夫だろうと思い進みましたが、熊鈴を鳴らして歩く方の姿もあり、自然豊かな場所であることを改めて実感。

公園内は緑が多く、空気がとても気持ち良い空間でした。

見頃の花菖蒲と、思いがけず出会えた蓮の花

花菖蒲園は想像以上に広く、斜面いっぱいに咲く花菖蒲が風に揺れてとても綺麗。
ちょうど見頃だったこともあり、紫・白・淡い黄色の花々が水面に映る景色は、しばし足を止めて眺めてしまうほど。

さらに、近くでは蓮の花まで咲いているのを発見。 計画外の訪問だったのに、思っていた以上の景色に出会えて大満足でした。

全国市町村あやめサミットが開催された新発田市

園内を歩いていると、「全国市町村あやめサミット」が今年新発田市で開催されたという案内が目に入りました。

そんなサミットがあることすら知らなかったので、ちょっとした学びに。 自然と花を大切にしている土地柄だからこそ開かれたイベントなのかもしれません。

冬には白鳥が飛来する大きな潟も

五十公野公園には大きな潟があり、冬になると白鳥が飛来してくるそうです。
夏の菖蒲とはまた違う、冬の静かな風景にも思いを馳せてしまいました。

思い出した、昨夏の父との写真のこと

菖蒲園を歩きながら、ふと昨夏のことを思い出しました。 金沢の卯辰山の菖蒲園で撮った写真と動画を父に見せた日から、もう1年。

月日の流れの早さを感じながら、ゆっくりと菖蒲の景色を眺めていました。

一度駅に戻り、本来の目的地へ

一通り散策したのち、一度駅に戻って、この日の本来の目的地へ向かうことに。 その内容は次の記事で紹介します。

計画外の出来事が、ひとり旅をより豊かにしてくれた一日でした。

後半の記事はこちら ↓

東京発ひとり旅|静かな時間に包まれる清水園と蔵春閣の訪問記
東京発ひとり旅ブログ。新発田駅近くで楽しむ後半散策レポート。清水園の回遊式庭園、迎賓館「蔵春閣」、宝光寺や諏訪神社を歩いて巡る静かなひとり旅の様子を紹介します。

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