東京から電車で伊勢志摩へ向かい、現地は夫の運転する車でめぐる夫婦旅。
「また訪れたいね」と話していた場所のひとつが、志摩町御座にある 御座白浜 と、海に祈る 御座の石仏 です。
夏には多くの人で賑わう白浜も、冬の海は静かで、波の音だけが寄せては返す穏やかな時間。
潮の満ち引きで姿を現したり消えたりする石仏の前に立つと、この土地に根付く祈りと、人の営みのやさしさに触れたような気持ちになりました。
再訪したかった志摩・御座の海へ
また訪れたいと思っていた場所のひとつが、志摩町御座にある御座白浜と石仏です。 近鉄鵜方駅から三重交通バス「御座港」行きで約1時間ほどですが、今回は夫の運転する車で向かいました。
本州とは思えない透明な海「御座白浜」
御座白浜は志摩半島の先端にあり、夏は海水浴場として賑わう人気スポット。 遠浅で水質も良く、「快水浴場百選」「日本の海水浴場88選」にも選ばれた美しい海岸です。
初めて訪れたとき、本州とは思えないほどの透明な海と白い砂浜に感動したことを、今でもよく覚えています。 今回訪れたのはシーズンオフ。 人影はほとんどなく、ほぼ貸切のような静かな浜辺で、波音を聞きながら夫と並んで海を眺めました。
潮の満ち引きで姿を変える「御座の石仏」
白浜とは反対側、御座漁港方面へ歩いていくと、小さな鳥居の先に磯沿いの道が続いています。 その先、海の中にひっそりと佇むのが「御座の石仏」。
海中に祀られているため、潮の満ち引きによって現れたり隠れたりすることから「潮仏」とも呼ばれています。 古くから海女さんの安全や健康を祈る場として、大切にされてきた存在だそうです。
この日は少し潮が引いており、首から下が海に浸かっていた跡が分かる姿を見ることができました。 周囲はきれいに清掃され、新しい生花も供えられていて、地元の方々が今も大切に守っていることが伝わってきます。
漁師町を歩きながら感じた、町の記憶
御座白浜と石仏は歩いて10分もかからない距離。 途中は細い路地が続き、かつて商店が並んでいたであろう名残も見られました。 過疎化が進んでいる現実を感じ、少し切ない気持ちにもなります。
それでも、石仏のまわりが丁寧に手入れされ、生花が供えられている光景に触れると、 この町の人たちが今もこの場所を大切に守り続けていることが伝わってきて、心があたたかくなりました。
自然と祈りが寄り添う場所で、心がほどける
御座白浜の透き通る海の色、白い砂浜、そして潮の満ち引きとともに姿を変える石仏。 自然の営みの中に、人の祈りがそっと寄り添っている風景に、夫婦でしばらく言葉もなく立ち尽くしました。
過疎化が進んでも、こうして守られている場所があること。 そして、この美しい海の景色が、これからも変わらず続いていくことを願いながら、 静かな気持ちで御座を後にしました。














訪問日: 2026年2月12日(木)


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