檜原村・払沢の滝を歩く|遊歩道から滝壺まで、水量で変わる景色

水量が増した2026年9月の払沢の滝 山・自然散策

2026年9月。東京都檜原村にある払沢(ほっさわ)の滝を訪れました。 東京都で唯一「日本の滝百選」に選ばれている滝で、JR武蔵五日市駅からバスと徒歩で訪れることができます。

初めて訪れた2023年11月は、静かな滝と深い緑色の忠助淵が印象に残りました。 そして2026年9月、再び同じ遊歩道を歩いてみると、前日の雨の影響もあって水量が多く、以前とはまったく違う景色が広がっていました。

遊歩道に響く大きな水音、激しく流れる忠助淵、そして水飛沫が舞う払沢の滝。 今回は、武蔵五日市駅からバスで向かい、滝まで歩いた様子を、2023年に訪れたときの写真とも比べながら紹介します。


武蔵五日市駅からバスで払沢の滝へ

払沢の滝は4段からなる滝で、遊歩道から見ることができるのは最下段です。

今回も公共交通を利用し、JR武蔵五日市駅から西東京バスで「払沢の滝入口」へ向かいます。 この日は祝日でバス乗り場には多くの人が並んでいましたが、臨時便が出て2台での運行となりました。

払沢の滝入口でバスを降り、ちとせ屋の手前にある道へ。 ここから滝までは歩いて向かいます。

払沢の滝入口からウッドチップの遊歩道を歩く

歩き始めて間もなく橋を渡ります。 いつもより青々としているように感じる木々を眺めながら歩いていると、かなり大きな水音が聞こえてきました。

「あれ、ここでこんなに水の音が聞こえたかな」と思い、木々の間から下をのぞいてみると、水が勢いよく流れています。 この日は歩き始めたところから、以前訪れたときとは少し様子が違いました。

橋を渡った先からは、滝へ続く遊歩道を歩きます。 道にはウッドチップが敷かれ、なだらかな上り坂が続きます。

ウッドチップはふかふかとしていて、場所によっては足が少し沈み込むほど。 森の中を流れる水を横に見ながら、さらに奥へ進みました。

森の中に残る旧郵便局舎「森のささやき」

遊歩道を進むと、木々の中に淡い緑色の洋風建築が現れます。 かつて郵便局として使われていた建物を移築したもので、「森のささやき」の看板が残っています。

古い郵便局の面影を残す建物が森の中にすっかり馴染んでいて、ここだけ少し時間が止まったような雰囲気があります。 この日は祝日でしたが営業しておらず、帰りにも立ち寄ってみたものの閉まったままでした。

忠助淵|以前とはまったく違う水量に驚く

さらに歩いていくと、水の音はますます大きくなっていきました。 鳥の声も聞こえていましたが、それをかき消すほどの水音です。

木々の間から下をのぞくと、きれいな色の水が見えました。 「あれ、ここは忠助淵?」と一瞬分からなかったほど、以前訪れたときとは景色が変わっていました。

以前の忠助淵は、深い緑色の水を静かにたたえた淵という印象でした。 ところが今回は、上流から大量の水が流れ込み、白い飛沫を上げながら激しく流れています。 水の色は美しいのですが、その勢いを見ていると少し怖さを感じるほどでした。

以前とはまったく違う忠助淵に驚き、しばらく眺めながら写真と動画を撮りました。 同じ場所でも、水量によってこれほど景色が変わるのかと印象に残った場所です。

水音を聞きながら渓流沿いを歩く

忠助淵を過ぎても、遊歩道のそばを流れる水には勢いがありました。 岩の間を白い飛沫を上げながら流れ、小さな滝のようになっている場所もあります。

この日は山肌から水が染み出し、そのまま流れ落ちているところも何か所か見かけました。 写真にはうまく残せませんでしたが、歩いている間ずっと水の多さを感じます。

木々の間から日が差すと、水の色や白い飛沫がいっそう鮮やかに見えました。 勢いのある水の流れを横に見ながら、なだらかな遊歩道をさらに上っていきます。

やがて東屋のある場所に到着します。 ここまで来れば、払沢の滝まではもう少しです。

さらに遊歩道を進み、川を渡って向きを変えると、正面に払沢の滝が現れました。

払沢の滝に到着|轟音と水飛沫に圧倒される

遊歩道を歩いている間も大きな水音が続いていましたが、払沢の滝まで来ると、その音はさらに大きくなりました。

以前訪れたときとは明らかに水量が違います。 大量の水が勢いよく落ち、少し離れた場所からでも水飛沫が舞っているのが見えるほどでした。 滝に近づくにつれて空気もひんやりとし、それまで歩いてきて暑かったことを忘れるほどです。

滝壺を見るため、さらに左側の岩場へ進みました。 この日は水飛沫で足元も濡れていて、前を歩いていた人が滑る場面も見かけたため、足元を確認しながら慎重に進みます。

滝壺が見えるところまで行くと、大量の水が落ちた先で水面が白く沸き立つように見えました。 飛んでくる水飛沫で、立っているうちに寒さを感じるほどです。

2023年11月に訪れたときは、岩肌を流れ落ちる水を静かに眺めていられる滝という印象でした。 ところが今回目の前にあったのは、同じ払沢の滝とは思えないほど迫力のある姿でした。

もっと眺めていたい気持ちはありましたが、水の勢いに圧倒されると同時に、自然の怖さも感じました。 以前のように滝の前でゆっくり過ごす気分にはならず、長く立ち止まることには少しためらいがありました。

滝を離れて帰り道を歩き始めると、それまで大きいと感じていた渓流の水音が、今度は静かに聞こえました。 滝のそばでは寒いほどだったのに、少し離れると再び暑く感じたのも印象に残っています。

帰りには、行きには人がいて近づけなかった水辺にも立ち寄りました。 滝から離れても、この日らしい勢いのある流れは続いています。

旧郵便局舎の「森のささやき」も帰りにもう一度見てみましたが、この日は最後まで営業していませんでした。

帰りは「ちとせ屋」で豆乳と豆乳ドーナツ

払沢の滝入口まで戻ると、帰りのバスまで約45分ありました。 そこで、バス停近くにある「檜原とうふ ちとせ屋」へ立ち寄ります。

豆腐と揚げをお土産に購入し、豆乳と豆乳ドーナツもいただきました。 バスを待ちながらひと休みするにはちょうどよく、たくさん歩いたあとの豆乳とドーナツがおいしく感じられました。

払沢の滝へのアクセス

払沢の滝へ公共交通で向かう場合は、JR武蔵五日市駅から西東京バスを利用します。 最寄りの「払沢の滝入口」バス停から滝までは、徒歩約15分です。

遊歩道はウッドチップが敷かれた歩きやすい区間が多く、全体としてなだらかな上りです。 一方、滝の近くは岩や濡れた場所もあります。 今回は前日の雨の影響もあり、滝の近くの岩場は全体的に濡れていました。水量が多い日は特に足元に注意が必要です。

  • 所在地:東京都西多摩郡檜原村本宿
  • 最寄り駅:JR武蔵五日市駅
  • 最寄りバス停:払沢の滝入口
  • 払沢の滝入口バス停から徒歩約15分
払沢の滝入口バス停近くのちとせ屋と滝へ向かう道
払沢の滝入口でバスを降り、ちとせ屋の手前から滝へ向かいます
払沢の滝へ向かう途中にある木々に囲まれた橋
歩き始めて間もなく渡る橋。このあたりから大きな水音が聞こえてきました
払沢の滝へ続くウッドチップが敷かれた遊歩道
ウッドチップが敷かれた、なだらかな上りの遊歩道
払沢の滝遊歩道沿いにある旧郵便局舎「森のささやき」
森の中に建つ、旧郵便局舎を移築した「森のささやき」
2023年11月に訪れたときの静かな忠助淵
2023年11月の忠助淵。深い緑色の水をたたえていました
水量が増え白い飛沫を上げる2026年9月の忠助淵
2026年9月に再訪した忠助淵。以前とはまったく違う流れに驚きました
青緑色の水と白い飛沫が見える忠助淵
上流から次々と水が流れ込み、白い飛沫を上げていました
払沢の滝へ向かう遊歩道沿いを勢いよく流れる渓流
忠助淵を過ぎても、遊歩道沿いでは勢いのある流れが続きます
岩の間を小さな滝のように流れ落ちる水
岩の間では、小さな滝のように水が流れ落ちていました
払沢の滝近くの遊歩道にある東屋
東屋のある場所まで来ると、払沢の滝まではもう少しです
水量が増した払沢の滝と周囲の岩場
払沢の滝に到着。人と比べると滝の大きさがよく分かります
水量が増した払沢の滝と手前を流れ落ちる水
滝に近づくと、滝壺から流れ出す水にも勢いがありました
2023年11月に訪れたときの払沢の滝
2023年11月の払沢の滝。岩肌を流れ落ちる静かな姿でした
大量の水が滝壺へ流れ落ちる2026年9月の払沢の滝
2026年9月に再訪した払沢の滝。大量の水が落ち、滝壺は白く泡立っていました
払沢の滝からの帰りに立ち寄った遊歩道沿いの水辺
帰りには、遊歩道から水辺まで下りられる場所にも立ち寄りました
ちとせ屋の豆乳と豆乳ドーナツ
帰りのバスを待ちながら、豆乳と豆乳ドーナツでひと休み

🌿 檜原村・武蔵五日市の自然散策

檜原村や武蔵五日市周辺には、滝や渓谷など、水辺の景色を楽しみながら歩ける場所が点在しています。
あわせて訪れたい散策の記録も、よろしければご覧ください。

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