四国八十八ヶ所・第五番札所「地蔵寺」参拝記|奥之院・五百羅漢と境内の見どころ

四国八十八ヶ所第五番札所・地蔵寺の仁王門と寺号石柱、背後に広がる銀杏の木 四国

四国八十八ヶ所の第五番札所・地蔵寺には、樹齢800年を超えると伝わる「たらちね銀杏」や、等身大の木造羅漢像が並ぶ奥之院・五百羅漢があります。

この記事では、本堂や大師堂などの境内の見どころに加え、五百羅漢のコの字型回廊を実際に歩いてわかった拝観順路や内部の様子を紹介します。


第四番札所・大日寺から第五番札所「地蔵寺」へ

2026年10月、徳島県板野郡板野町にある四国八十八ヶ所の第五番札所・地蔵寺を訪れました。 この日は第四番札所・大日寺を参拝した後、車で地蔵寺へ向かいました。

大日寺から地蔵寺までは徒歩で約30分の距離です。 車での移動中には、白衣や菅笠などのお遍路装束で歩く人たちを何人も見かけました。

地蔵寺の境内では、浮島社のあたりで、お遍路装束を身につけた外国人の男性と女性をそれぞれ見かけました。 二人は別々に参拝していました。 また、バスツアーの団体客も訪れていました。

前年8月に徳島の札所を巡ったときと比べると、10月は暑さが和らぎ、歩いて巡るにも過ごしやすい気候でした。 境内には多くの参拝者がいましたが、写真は人が写り込まないタイミングを待って撮影しています。

地蔵寺の仁王門とたらちね銀杏

仁王門には、一般的な金剛力士像ではなく、甲冑を身につけた持国天と多聞天の二天像が安置されています。 門に向かって右側が吽形、左側が阿形とされ、一般的によく見られる阿吽の配置とは左右が逆になっています。

地蔵寺の仁王門をくぐると、広い境内が続いています。 お寺でいただいたパンフレットによると、境内の広さは約1万2千坪です。

仁王門を入って右斜め前には、大きな銀杏の木がありました。 「たらちね銀杏」と呼ばれ、樹齢800年を超えると伝えられています。

訪れた10月には、枝に銀杏の実が鈴なりになっており、木の下にもたくさんの実が落ちていました。

本堂を参拝し、奥之院へ

境内にある本堂を参拝しました。 地蔵寺の本尊は勝軍地蔵菩薩です。

本堂の周囲にはほかにもお堂が建ち、広い境内に複数の建物が配置されています。

本堂の横から裏手へ進むと、「五百羅漢」と書かれた案内がありました。 矢印に従って進むと石段があり、そこを上って奥之院へ向かいました。

石段の先には植木が手入れされた空間が広がり、五百羅漢を安置する建物が見えてきます。

奥之院・五百羅漢を拝観|コの字型の回廊を歩く

地蔵寺の奥之院にある五百羅漢堂は、国の登録有形文化財です。

地蔵寺の近くでは、「四国でただ1ヶ所(等身大・木造佛)五百羅漢」と書かれた案内看板を見かけました。 実際に拝観すると、回廊には等身大の木造羅漢像が数多く並んでいました。

五百羅漢堂は1775年(安永4年)に創建されましたが、1915年(大正4年)、参拝者の火の不始末による火災で大部分が焼失しました。 現在の建物は1922年(大正11年)に再建されたものです。

「五百羅漢」という名前ですが、現在安置されている羅漢像は約200体です。

拝観料は300円でした。 建物は正面に釈迦堂があり、向かって左側に弥勒堂、右側に大師堂が配置されています。 それぞれのお堂はコの字型の回廊でつながっています。

見学の入口は弥勒堂です。 中に入ると仏像が安置されており、その先の回廊には数多くの羅漢像が並んでいました。

羅漢像は立っているものや座っているもの、手を上げているものなど、表情も姿勢もさまざまです。 回廊には「五百羅漢」と書かれた提灯が下がっていました。

弥勒堂から回廊を進み、奥で右に曲がると、中央の釈迦堂付近にも仏像が安置されていました。 釈迦堂には外に通じる出入口もありますが、訪問時はそこから出入りできませんでした。

さらに回廊を進み、もう一度右に曲がると、最後は大師堂から外へ出ます。 途中で引き返して羅漢像を見直すこともでき、拝観中に時間を区切られることはありませんでした。

内部の撮影についてお寺の方に尋ねたところ、撮影してもよいとのことでした。 多くの羅漢像が並んでいたため、最初は次々と写真を撮っていましたが、途中からは特徴の異なる像を選んで撮影しました。

また、奥之院では籠に入った大量の銀杏を見かけました。 ざるのようなものにも銀杏が広げられ、扇風機を使って乾燥させていました。

境内に戻り、大師堂と修行大師像へ

五百羅漢の拝観を終えた後は、石段を下りて本堂のある境内に戻りました。

続いて大師堂を参拝しました。 正面には紫色の幕が掛けられ、軒下には色鮮やかな彫刻が施されていました。 奥之院の五百羅漢堂で出口となっていた大師堂とは別の建物です。

境内には修行大師像や淡島堂もありました。 修行大師像の近くには、建立の経緯を記した石碑が設置されていました。

地蔵寺から次の第六番札所・安楽寺までは約5kmです。 公共交通機関では、徳島バス鍛冶屋原線の「羅漢」バス停から約100mの場所にあります。

地蔵寺の広い境内と建ち並ぶお堂
地蔵寺の本堂正面
地蔵寺の奥之院・五百羅漢へ向かう石段
地蔵寺奥之院の五百羅漢堂の外観
五百羅漢の入口となる弥勒堂
五百羅漢の見学は弥勒堂から入ります
五百羅漢の弥勒堂内部に安置された仏像
五百羅漢堂の回廊に並ぶ木造の羅漢像
五百羅漢堂の釈迦堂付近に安置された仏像
コの字型回廊の中央、釈迦堂付近に安置された仏像
表情や姿勢が異なる五百羅漢堂の羅漢像
地蔵寺の境内にある大師堂正面
地蔵寺の大師堂と境内の大きな銀杏
境内の大師堂。奥之院の五百羅漢堂にある大師堂とは別の建物です
四国八十八ヶ所第五番札所・地蔵寺の大師堂の軒下に施された色鮮やかな彫刻

🙏 四国八十八ヶ所・徳島の札所を巡る

地蔵寺の一つ前にあたる第四番札所・大日寺も訪れました。 本堂と大師堂を結ぶ三十三観音の回廊や、境内の見どころを紹介しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました