四国八十八ヶ所の第三番札所・金泉寺は、弘法大師が掘ったと伝わる「黄金の井戸」が寺名の由来となった寺院です。
境内には朱色の仁王門や本堂、大師堂、観音堂、多宝塔などがあり、源義経にまつわる弁慶の力石も残されています。 この記事では、実際に参拝した境内の様子や見どころ、雨天時の参拝体験を紹介します。
約1年ぶりに四国八十八ヶ所巡礼を再開|第三番札所・金泉寺へ
2026年10月、徳島県板野町にある四国八十八ヶ所の第三番札所、金泉寺(こんせんじ)を訪れました。 2025年に第一番札所の霊山寺と第二番札所の極楽寺を参拝して以来、約1年ぶりのお遍路再開です。
この日は徳島に到着したときから大雨でした。 傘をさしていても服が濡れてしまうほどで、こんな日に参拝する人はほとんどいないだろうと思っていました。
ところが、夫が金泉寺の駐車場に車を停めると、すでに数台の車がありました。 白装束のお遍路さんも2組見かけ、傘をさして仁王門をくぐる人や、境内で参拝している人の姿もありました。
私たちも、せっかくここまで来たので参拝することにしました。 しかし、車を降りると雨は想像以上に激しく、ゆっくり境内を見学できるような天候ではありませんでした。
極楽寺を思い出した朱色の仁王門
金泉寺の入口には、朱色の柱と白い壁が印象的な仁王門があります。 門を見たとき、夫婦で「ここ、前にも来たことがある?」という話になりました。
しかし、前年のお遍路では第二番札所の極楽寺までしか訪れていません。 よく考えると、極楽寺の仁王門と造りや色合いが似ていたため、見覚えがあるように感じたのでした。
金泉寺の仁王門も、左右に仁王像を安置した二層の屋根を持つ門です。 雨の中、門をくぐって境内へ進みました。
雨の中、本堂と大師堂を参拝
金泉寺は高野山真言宗の寺院で、本尊は釈迦如来です。 寺伝では奈良時代に行基が開いたとされ、四国八十八ヶ所の第三番札所となっています。
仁王門から石畳を進み、まず本堂で手を合わせました。 続いて大師堂でも参拝しました。
この日は折り畳み傘を使っていたため、お参りするときに傘をどこへ置こうかと考えたことを覚えています。 雨は一向に弱まらず、大師堂の屋根からは大量の雨水が流れ落ちていました。
境内には石畳などの舗装された通路があり、今回は足元の整った場所を中心に歩きました。 傘をさしていても服が濡れて冷たくなり、建物をゆっくり見て回る余裕はありませんでした。
観音堂・倶利伽羅龍王・多宝塔など境内の見どころ
金泉寺の境内には、本堂や大師堂のほかにも、いくつかの建物や見どころがあります。
朱色の柱と欄干が目を引く観音堂
観音堂は、朱色の柱や欄干と反り上がった屋根が特徴的な建物です。 階段の正面から全体を眺めることができました。
不動明王の化身とされる倶利伽羅龍王
境内には倶利伽羅龍王(くりからりゅうおう)の像もあります。 倶利伽羅龍王は不動明王の化身とされ、剣に龍が巻きついた姿で表されています。
像の近くには朱色の小さな橋もあり、岩や植栽とともに境内の一角を形づくっていました。
木々の間から見えた多宝塔
境内の木々の間には、朱色の多宝塔が見えました。
一方、本堂の右奥には長い石段がありました。 雨で足元が濡れていたため上りませんでしたが、帰宅後に境内図などを調べると、忠霊塔へ続いているようです。
見逃してしまった黄金の井戸と弁慶の力石
金泉寺には、弘法大師にまつわる「黄金の井戸」があります。 寺伝によると、弘法大師がこの地を訪れた際、日照りによる水不足に苦しむ村人たちのために井戸を掘ったところ、霊水が湧き出したといいます。 もともと金光明寺と呼ばれていた寺は、この井戸にちなんで金泉寺と改められました。
今回は、その由来とは対照的に、傘をさしていても服が濡れるほどの天候の中での参拝となりました。
また、源義経に従って屋島へ向かう途中、武蔵坊弁慶が力試しをしたと伝わる「弁慶の力石」も残されています。
雨のため舗装された場所を中心に歩いたこともあり、どちらも気づかずに通り過ぎてしまいました。 帰宅後に境内の案内を調べて、これらの見どころがあったことを知りました。
大雨でも参拝を続けるお遍路さんたち
境内では、白装束のお遍路さんたちが雨の中でろうそくに火を灯そうとしたり、お経を唱えたりしていました。 雨が強く、火を灯すのにも苦労されている様子でした。
私たちは服が濡れるのを気にして足早に境内を回りましたが、駐車場へ戻るときにも、先に来ていたお遍路さんたちはまだ参拝を続けていました。
この日は金泉寺のあとも札所を巡ることを考えていましたが、雨があまりにも激しかったため、第三番札所で切り上げることにしました。
金泉寺へのアクセス
所在地:徳島県板野郡板野町大寺字亀山下66
交通:JR高徳線「板野駅」から徒歩約9分
駐車場:あり
今回は車で訪れました。駐車場から仁王門までは近く、車を停めてから徒歩で境内へ向かいました。








🙏 四国八十八ヶ所・徳島の札所を巡る
金泉寺の一つ前にあたる第二番札所・極楽寺も訪れました。 朱色の仁王門や長命杉、本堂、大師堂など、境内の見どころと参拝の様子を紹介しています。

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