東京発ひとり旅|冬の国宝・松本城で光に包まれる夜 ― プロジェクションマッピング観覧記

アートと文化

昨年はタイミングを逃してしまい、ずっと「やりたいことリスト」に残っていた松本城のプロジェクションマッピング。 今年こそは…と、東京から特急あずさに乗って冬の松本へひとり旅に出かけました。 凛と張りつめた空気の中、国宝・松本城が光と音に包まれる夜は想像以上に幻想的で、しばらく余韻が消えないほど印象的な時間になりました。


昨年のリベンジ、松本城のプロジェクションマッピングへ

昨冬、訪れたいと思いながらも期間が過ぎてしまい、果たせなかった松本城のプロジェクションマッピング観覧。 これはやりたいことリストのひとつで、「今年こそは」と決めていたものです。

国宝・松本城の天守や石垣に映し出されるプロジェクションマッピングは、松本市立博物館所蔵の商都松本を描いた錦絵、絢爛豪華な屏風絵、松本てまりや提灯などの伝統工芸のモチーフ、春に咲き誇る桜や北アルプスの花々―― 松本らしさが詰まった映像が、音楽とともにダイナミックかつ幻想的に投影されます。しかも観覧は無料。

松本城プロジェクションマッピングの開催期間と内容

【日時】2025年12月13日(土)~2026年2月15日(日) 18:00~22:00
<第一期:時を超える城 〜光の物語〜> 2025年12月13日(土)〜2026年1月7日(水)
<第二期:光の記憶 〜名場面ダイジェスト〜> 2026年1月8日(木)〜1月28日(水)
<第三期:光咲く天守 〜春の幕開け〜> 2026年1月29日(木)〜2月15日(日)

松本城は現存国宝五天守のひとつ。江戸時代以前に建てられた文化的価値の高い城で、ほかには姫路城・彦根城・犬山城・松江城があります。 約9分間の映像コンテンツを、約3分間のインターミッションをはさんで連続投影。 終電のあずさに間に合えば日帰りできるな、と思い立ち、第三期を狙って観に行きました。

松本城プロジェクションマッピングの観覧場所

松本城へは松本駅からバスでも行けますが、徒歩でも約20分ほどです。 冬の夜の冷たい空気の中を歩くには、ちょうどよい距離です。 観覧場所は松本城本丸庭園付近。天守を正面に見る位置に多くの人が集まります。 18時の投影開始に合わせて20分前を目指して到着したところ、すでに多くの人が集まり、最前列は埋まっていました。 私は2列目で待つことに。

凛とした冬の空気の中、光に染まる国宝の天守

18時ちょうど。 闇の中に浮かび上がるように、松本城が光に包まれ、天守や石垣に次々と映像が重なっていきます。 張りつめた冬の空気は澄みきっていて、冷たさの分だけ、光の輪郭がくっきりと際立つように感じました。

お堀の水面にも映像が揺れ、現実と虚構の境目が溶けていくような感覚。 城そのものが巨大なスクリーンになり、音楽とともに空間全体に包み込まれると、時代を越えて旅をしているような、不思議な没入感が生まれます。

想像以上の美しさに、寒さを忘れる時間

9分間の映像は本当にあっという間。 次か、その次の回で最前列に行けたら…と思っていましたが、リピートして観る人も多く、なかなか前には出られませんでした。

じっと立っているうちに、足元からじわじわと冷えが伝わってきます。 それでも、ようやく叶った念願の体験に、心は満たされていました。 名残惜しさを感じつつも、「観られてよかった」と思える満足感とともに、松本城を後にします。

特急あずさで、光の余韻を連れて帰路へ

駅までの夜道を歩き、特急あずさに乗って東京へ。 車窓に流れる暗い景色さえ、どこか幻想的に見えるほど、松本城で見た光景の余韻が残っていました。

歴史ある国宝と、現代の映像技術が交差する一夜。 ひとり旅だからこそ、静かに浸ることができた、冬の松本の特別な時間でした。

訪問日:2026年1月31日(土)
往路:朝から安曇野を訪れていたので明科駅(JR篠ノ井線)→ 松本駅(徒歩)→ 松本城
復路:松本城(徒歩)→ 松本駅(特急あずさ)→ 新宿駅

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