志摩にある登れる灯台|安乗埼灯台と大王埼灯台をめぐる

三重

千葉県にある野島埼灯台を訪れたことをきっかけに、日本には登れる灯台が16基あり、「灯台参観記念スタンプ帳」があることを知りました。
こうしてスタンプ帳デビューを果たし、灯台を巡る楽しみが少しずつ広がっていきます。

今回は、以前に訪れた三重県志摩市の安乗埼灯台と大王埼灯台について、そのときの記録をあらためて綴ります。


灯台を巡る旅のはじまり

千葉県にある野島埼灯台を訪れた時に、日本には登れる灯台が16基あり、「灯台参観記念スタンプ帳」があることを知り、スタンプ帳デビューしました。
そして今回は、以前に訪れたことがある三重県志摩市の安乗埼灯台と大王埼灯台を巡った記録をあらためて綴ります。

四角い灯台へ ― 安乗埼灯台へ向かう

三重県志摩市には登れる灯台が2つあり、まずは安乗埼灯台へ。
鵜方駅から三重交通バスでもアクセスできますが、この日は夫の運転する車で訪れました。

安乗埼灯台は全国でも珍しい四角い形の灯台。野島埼灯台が八角形だったのに対し、こちらはすっきりとした四角形です。
バスの場合は灯台口バス停から徒歩約15分。海沿いの道を少し登っていきますが、漁師町らしい細い道が続き、車でも対向には注意が必要です。

芝生の広がる園地と白い灯台

灯台が近づくと視界が一気に開け、安乗崎園地へ。舗装はされていませんが広めの駐車場があり、その先には芝生の広場が広がっています。

左手にはカフェ、右奥には安乗埼灯台資料館。以前訪れたときは工事中だった場所が、整備された施設として完成していました。
青い空の下に立つ白い灯台のコントラストがとても美しく、思わず足を止めて見上げてしまいます。

園地内には、1911年に座礁した旧日本海軍駆逐艦「春雨」の乗組員を救助したことを記念する碑もあり、この場所が海と深く関わってきた歴史を感じます。

強風の中で灯台に登る

参観料を支払うと、「大王埼灯台に行かれるなら」と渡されたのが「安」の文字の御朱印。
2つの灯台を巡ることで「大安」が完成する、縁起のよい御朱印です。

いよいよ灯台へ。四角い構造のせいか、どこかカクカクとした感覚の階段を上っていきます。

外に出た瞬間、思わず息をのむほどの強風。
ぐるりと一周するのも恐る恐るで、景色を楽しむ余裕がないほどでした。海に近い立地のせいか高さも感じ、思った以上にスリルがあります。

断崖と灯台の風景を探して

灯台を降りたあと、周囲を歩いているとビュースポットの案内が。
向かってみると、そこには灯台の壁画が描かれていて、記念撮影スポットになっていました。

さらに歩いていると、灯台と海を一緒に撮れる場所を探したくなり、園地内を少し歩いてみることに。
たどり着いたのが春雨展望台でした。

ここからは、断崖の上に立つ灯台と海を一望することができ、灯台の立地の険しさがよくわかります。
灯台単体とはまた違った、印象的な風景を見ることができました。

園地には「あさぎまだらの舞う岬」という看板もあり、長距離を旅するアサギマダラが飛来する場所でもあるようです。
灯台資料館を見学したあと、次の目的地へ向かいました。

絵かきの町・大王へ ― 大王埼灯台へ

続いて訪れたのは大王埼灯台。こちらも鵜方駅からバスでアクセス可能です。
車の場合は漁港組合の有料駐車場に停め、細い路地を歩いて灯台へ向かいます。

途中、八幡さん公園へ立ち寄ると、太平洋と灯台を一望できる景色が広がっていました。
ここからは、灯台と海、そして公園にある絵かきの銅像を一緒に収めることができ、思わず足を止めて写真を撮りたくなる場所です。

この地は「絵かきの町」として知られており、風景を描こうとする銅像の先に灯台と海が広がる構図は、とても印象的でした。

路地を抜けて灯台へ

灯台へ向かう道はさらに細くなり、小さなお店の名残を感じる静かな通りを進みます。
やがて灯台入口に到着。前には整備されたトイレと売店がありました。

ここで先ほどの御朱印を提出し、「大」の文字を押してもらうことで「大安」が完成します。

円形の灯台と、広がる水平線

大王埼灯台は円形の構造で、ぐるぐると回るように階段を上っていきます。安乗埼灯台より登りやすく感じました。

途中にはラウンジのようなスペースがあり、灯台の写真や絵画が展示されています。

最上部に到着し外へ出ると、どこまでも続く水平線。
美しい景色が広がっていますが、この日はこちらも強風。長く滞在することは難しく、自然の厳しさを感じる時間でもありました。

灯台の足元には小さなミュージアムがあり、灯台守の暮らしやレンズの仕組みなどが展示されています。コンパクトながら見応えのある内容でした。

登れる灯台を巡って感じたこと

灯台に登るという体験は、ただ景色を眺めるだけではなく、その場所に吹く風や海の近さ、そして自然の厳しさを体で感じる時間でもありました。

穏やかな青空の日でも、灯台の上では強い風が吹きつける。
その環境の中で海を見守り続けてきた灯台の役割を思うと、景色の見え方も少し変わってきます。

スタンプ帳をきっかけに巡りはじめた灯台ですが、それぞれに異なる個性があり、またひとつ印象に残る場所が増えました。

これからも少しずつ、「登れる灯台」を訪ねる旅を続けていきたいと思います。

アクセス情報

今回は車で訪れました。
安乗埼灯台は安乗崎園地の駐車場を利用でき、大王埼灯台は漁港組合の有料駐車場に停めて、それぞれ徒歩で向かいます。

どちらの灯台も、鵜方駅から三重交通バスでアクセスすることも可能ですが、本数は多くないため事前に時刻の確認が必要です。
また、灯台周辺は道幅の狭い場所も多く、車の場合も注意しながら進む必要があります。

なお、登れる灯台の参観は、12時〜13時は休止時間となるため、この時間帯を避けて訪れるのがおすすめです。

安乗埼灯台が映画ロケ地になったとの看板
空の青と安乗埼灯台の白のコントラスト
安乗埼灯台と海
安乗埼灯台からの景色
安乗埼灯台から見る海
春雨展望台からの安乗埼灯台
春雨展望台から見る安乗埼灯台
安乗埼灯台資料館の外観
安乗埼灯台資料館
あさぎまだらの舞う岬の安乗埼園地
安乗埼園地はあさぎまだらの舞う岬
安乗埼灯台のミニチュア
安乗埼灯台のミニチュア
八幡さん公園の絵描き銅像と大王埼灯台
八幡さん公園の絵描き銅像と大王埼灯台
八幡さん公園から見る大王埼灯台
八幡さん公園から見る大王埼灯台
大王埼灯台の外観
大王埼灯台ミュージアムの灯台守の暮らしパネル
大王埼灯台の入り口
大王埼灯台と安乗埼灯台の大安御朱印
大王埼灯台に行く道にあったお店
大王埼灯台に行く道にあったお店
土木遺産(波切の石積み構造物群)
土木遺産(波切の石積み構造物群)

訪問日:2026年3月19日(木)


📖 登れる灯台を巡る旅の記録

スタンプ帳をきっかけに巡りはじめた、登れる灯台の記録です。
それぞれの灯台で出会った景色や風、そしてその場所ならではの時間を辿っています。

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