長野県塩尻市にある中山道の宿場町、奈良井宿を冬に訪れました。 新宿駅から特急あずさとJR中央本線を乗り継ぎ、奈良井駅から徒歩で宿場町を散策します。
町家が続く通りを歩いて鎮神社まで向かい、さらに木曽の大橋、八幡宮、中山道杉並木、二百地蔵まで足を延ばしました。 奈良井宿で過ごした時間は約2時間10分です。
冬の平日は人が少なく町並みをゆっくり見られた一方、営業している店や見学できる施設は限られていました。 この記事では、実際に歩いたルートや冬の奈良井宿の様子、観光にかかった所要時間、東京方面から電車で訪れたときのアクセスをまとめます。
東京から電車で奈良井宿へ
2026年2月。この日は新宿駅から特急あずさで塩尻駅へ向かい、JR東海の中央本線に乗り換えて奈良井駅まで移動しました。
もともとは弘前へ行く予定でしたが、大寒波の予報を受けて行き先を変更。 天気予報を確認しながら、以前から訪れてみたかった奈良井宿へ向かうことにしました。
奈良井駅から宿場町までは近く、駅を出て歩き始めると、ほどなく古い町家が並ぶ通りに入ります。 車を使わなくても、駅からそのまま徒歩で散策を始められました。
奈良井宿の町並みを歩く
奈良井宿は中山道34番目の宿場で、難所とされた鳥居峠を控えた場所にあります。 かつて「奈良井千軒」と呼ばれるほど栄え、現在も約1kmにわたって町並みが続く重要伝統的建造物群保存地区です。
奈良井駅から宿場町へ入り、通りを歩いていきます。 訪れたのは冬の平日で、道路にはところどころ雪が残っていました。
歩いていると、観光ポスターやパンフレットなどで何度も見ていた奈良井宿の風景が目の前に現れました。 初めて訪れた場所なのに「ここは知っている」と妙な親近感があり、ようやく実際の景色の中に立てたような気分になりました。
冬の奈良井宿|人が少ない一方で営業している店も少ない
通りの両側には木造の建物が続き、格子戸や軒、昔ながらの看板などを眺めながら歩いていきます。
冬の平日だったこともあり、通りを歩く人はまばらでした。 人の多い時期とは違い、建物が連なる町並みを遮られることなく眺めながら歩けたのは、冬に訪れてよかったと感じたところです。
一方で、営業している店はかなり少なく、この日に見かけたのは五平餅をテイクアウトできる店や土産物店など、ごくわずかでした。 町並みを静かに歩くにはよかったものの、食事や買い物も楽しみたい場合は、営業している店をあらかじめ確認しておいたほうがよさそうです。
観光案内所で奈良井宿の手ぬぐいを扱う店を教えてもらったものの、その店もこの日は休みで購入できませんでした。
奈良井宿を歩くと何度も出会う水場
宿場町を歩いていて印象に残ったのが、通りの各所に設けられている水場です。 「横水」や「鍵の手」と書かれた水場など、歩いている途中で何か所も見かけました。
奈良井宿の西側には全部で6か所の水場があります。 山から流れる水は、飲料水のほか、地元の生活用水や防火用水にも利用されています。 管理を担っているのは、地元の水場組合です。
宿場町の先にある鎮神社へ
奈良井宿の通りを歩き、鎮神社まで足を延ばしました。 鳥居をくぐって境内へ入り、社殿で参拝します。
鎮神社は、奈良井宿の町並みを歩いた先にあります。 奈良井駅側から町家が続く通りを歩き、宿場町を通り抜けるようにして鎮神社まで来ました。
見学したかった建物は休館|冬は開館日にも注意
奈良井宿には、町家の内部を見学できる施設もあります。 中村邸も見学するつもりでしたが、この日は休館していたため、内部を見ることはできませんでした。
上問屋資料館もありますが、私が訪れた2月は冬期休館中でした。 冬の奈良井宿では店舗だけでなく、見学施設の開館日や冬期休館の期間も確認してから訪れたほうがよさそうです。
木曽の大橋へ|冬は凍結のため渡れず
宿場町を歩いていると、地元の方から「木曽の大橋はもうすぐ大規模修繕に入るので、今のうちに見ておいたほうがいい」と教えていただきました。 そこで宿場町から足を延ばし、木曽の大橋へ向かいました。
木曽の大橋は、橋脚を設けずに架けられた大きな木造の太鼓橋です。 訪れた日は橋の上に雪が残り、凍結による転倒防止のため通行禁止になっていました。 そのため橋を渡ることはできず、周囲を歩きながら正面や裏側など角度を変えて見ました。
その後、実際に木曽の大橋では大規模修繕が始まり、現在は2027年3月末まで工事が予定されています。
八幡宮から中山道杉並木へ
木曽の大橋を見たあと、八幡宮へ向かいました。 鳥居の先に続く石段を上り、社殿で参拝します。
八幡宮の近くには、中山道の杉並木が残っています。 宿場町では道路脇などに雪が残っていたため、杉並木も雪で歩きにくいのではと思っていましたが、実際に行ってみると意外にも道にはほとんど雪がありませんでした。
大きな杉が両側に並ぶ道を、そのまま二百地蔵のある場所まで歩いていきました。
杉並木の先にある二百地蔵|実は多くが観音像
杉並木を進んだ先には、「二百地蔵」と呼ばれる石仏群があります。 名前から地蔵が約200体並んでいる場所だと思っていましたが、実はここに集められている石仏の多くは観音像です。
鉄道の敷設や国道の開削などによって行き場を失った観音像や地蔵が、この場所に集められたとされています。 周辺のあちこちに石仏があり、私はその中でも特に多くの像がまとまって並んでいる場所を撮影しました。
帰る前にもう一度、奈良井宿の町並みを歩く
二百地蔵まで歩いたあと、再び奈良井宿の町並みへ戻りました。
一通り歩き終えていましたが、このまま駅へ戻るのが名残惜しくなり、帰る前にもう一度メイン通りを歩くことにしました。 人通りの少ない通りを歩きながら、最初に見た町並みをもう一度眺めてから奈良井駅へ戻りました。
奈良井宿の観光にかかった所要時間は約2時間10分
奈良井駅に到着したのは11時14分で、帰りは13時26分発の電車に乗りました。 奈良井宿で過ごした時間は約2時間10分です。
この間に宿場町を歩き、鎮神社、木曽の大橋、八幡宮、中山道杉並木、二百地蔵まで回りました。 最後にはもう一度宿場町の通りを歩いてから奈良井駅へ戻っています。
もともとはもう少し長く滞在し、帰りは塩尻方面へ向かう地域振興バス「すてっぷくん」を利用するつもりで、奈良井駅に着いたときにバス停の場所も確認していました。 しかし、冬の平日で営業している店が少なく、奈良井宿では昼食を取らず、予定より早い電車で塩尻へ戻ることにしました。
今回は約2時間10分で回れましたが、飲食店や見学施設に立ち寄る場合は、もう少し時間をみておいたほうがよさそうです。
次は鳥居峠を越えて薮原宿まで歩いてみたい
奈良井宿を訪れたときに知ったのが、宿場町の先から鳥居峠を越え、薮原宿まで歩くハイキングコースです。 鎮神社からさらに山の方へ進み、鳥居峠を越えて薮原宿へ抜けることができます。
今回は奈良井宿とその周辺を歩きましたが、ガイドと一緒に薮原宿から鳥居峠を越えて奈良井宿まで歩くコースがあることも知りました。 次に訪れるなら、今度は鳥居峠を越えて二つの宿場を歩いてみたいと思っています。
奈良井宿へのアクセス|東京から電車で日帰り
奈良井宿の最寄り駅は、JR東海・中央本線の奈良井駅です。 東京方面からは、新宿駅から特急あずさで塩尻駅へ向かい、JR東海の中央本線に乗り換えるルートで訪れました。
奈良井駅は交通系ICカードに対応していないため、SuicaやPASMOなどを使ってそのまま改札を出ることはできません。 東京方面から電車で訪れる場合は、あらかじめ奈良井駅までの紙のきっぷを用意しておくと安心です。
帰りは奈良井駅13時26分発の電車で塩尻駅へ戻り、塩尻駅で遅めの昼食を取ってから特急あずさで新宿へ戻りました。 東京方面からでも、電車を利用して日帰りで訪れることができました。
塩尻方面への移動には、塩尻市地域振興バス「すてっぷくん」を利用する方法もあります。 私は当初すてっぷくんで塩尻駅へ戻る予定で、奈良井駅に到着したときにバス停の場所も確認していました。
電車やバスは本数が多くないため、帰りの時刻を確認してから散策を始めると安心です。
















🏘️ 歴史ある町並みを歩く旅
昔の面影を残す町並みを歩き、その土地に残る建物や道、風景を訪ねた記録です。
茅葺き屋根の家々が並ぶ福島県の大内宿を歩いた記録もご紹介します。


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