2025年7月。長野県小諸市にある布引観音(釈尊寺)を訪れました。
「牛に引かれて善光寺参り」の伝説でも知られる古刹で、見どころは岩壁に沿うように建つ朱色の観音堂です。
観音堂へは、千曲川沿いの参道入口から石段や岩のある山道を約20分登ります。
実際に歩いてみると、数字から想像していた以上にしっかりとした山道でした。
小諸駅からタクシーで布引観音へ
東京駅から北陸新幹線で佐久平駅へ向かい、小海線に乗り換えて小諸駅で下車しました。
布引観音へ向かう方法を調べると、小諸駅からレンタサイクルを利用する方法もあります。
ただ、このときは途中にトンネルがあることが気になり、私は小諸駅からタクシーで向かうことにしました。
実際に通ってみると、気になっていたトンネルはそれほど長くありません。
片側が柱の間から外へ開けたシェードのような造りで、思っていたよりも明るさがありました。
タクシーを降りたのは、千曲川沿いにある布引観音の参道入口です。
ここから観音堂までは、山道の参道を歩いて登っていきます。
参道入口から観音堂へ|約20分の山道を登る
参道入口には、転倒や蜂、熊などへの注意とともに、「自己の責任にて御入山下さい」と書かれた案内がありました。
ここから観音堂までは約20分。
数字だけを見るとそれほど長く感じませんが、参道は石段や岩のある山道で、登りが続きます。
私もこの日はトレッキングシューズで歩きました。
小諸市でも、千曲川沿いの駐車場から観音堂までの表参道について「軽登山をイメージしてください」と案内しています。
木々に囲まれた参道を進んでいくと、大きな岩が次々と現れます。
整備された平坦な参道を歩くというより、足元を確認しながら山の中を登っていく道でした。
参道の途中に現れる「牛岩」
山道を登っていく途中、大きな岩壁が現れます。
ここは「牛岩」と呼ばれる場所で、参道入口から10分ほど登ったところにあります。
岩そのものが牛の形をしているのではなく、岩肌の凹凸によって牛の姿が浮かび上がって見えるのだそうです。
釈尊寺によると、岩肌が濡れているときのほうが牛の姿を見つけやすいとされています。
さらに進むと建物が見えてきて、「ようやく着いた!」と思ったのですが、観音堂はまだ先でした。
大きな岩の間を抜けるように石段を登り、さらに上へ進みます。
やがて木々の向こうに、岩壁に建つ朱色の観音堂が見えてきました。
ゴールが見えたのはうれしいものの、「まだあんなに高いところまで登るのか」と思ったのを覚えています。
本堂のある境内に到着|山道を登りきってひと休み
山道を登り続け、ようやく本堂のある開けた境内に到着しました。
ここまでほぼ登りが続いていたので、私も本堂の前でひと休み。
参道入口から観音堂までは約20分と案内されていますが、実際に歩いてみると数字以上に長く感じました。
そして境内で意外だったのが、車が停まっていたことです。
ここまで山道を歩いてきたため、「車で来られる道があるの?」と驚きました。
実際には境内の裏手にも車道がありますが、観光客向けの一般的なルートは、千曲川沿いの参道駐車場から表参道を歩いて登るルートです。
裏手の道については、布引観音のルートマップでも道幅が狭く車のすれ違いが難しい山道として注意が呼びかけられています。
岩窟のお堂と手彫りのトンネルを抜けて観音堂へ
本堂のある境内でひと休みしたあと、断崖に建つ観音堂へ向かいました。
ここから先で目を引いたのが、岩壁に食い込むように建つお堂です。
巨大な岩が建物のすぐ上まで迫り、まるで岩窟の中に収まっているように見えます。
そのすぐ脇には、岩をくり抜いた手彫りのトンネルがあります。
トンネルを抜けてさらに進むと、再び岩窟の中に建つお堂が現れました。
山道を登ってきたときとはまた違い、今度は岩壁に沿うように進みながら観音堂を目指します。
断崖に建つ観音堂へ|建物を抜けて回廊に出る
岩窟のお堂を過ぎて進むと、朱塗りの観音堂に到着します。
入口から中へ入り、そのまま建物を通り抜けるように進むと、崖側へ張り出した回廊へ出ました。
回廊のすぐ脇には巨大な岩壁が迫っています。
外から眺めるだけでは分かりにくかったのですが、実際に中を歩くと、観音堂が岩壁に沿うように建てられていることを間近に感じられました。
回廊から外を見ると、岩壁と木々の間から眼下の景色を望むことができます。
岩が大きく張り出している場所もあり、視界が一面に開けるというより、岩と緑の間から景色を眺めるような場所でした。
反対側には、先ほどひと休みした本堂のある境内が木々の向こうに見えます。
本堂側から振り返って分かった観音堂の立地
観音堂をあとにして本堂側へ戻り、あらためて振り返ってみました。
岩壁の中腹には、先ほどまで歩いていた朱色の観音堂が張り出すように建っています。
観音堂の中にいるときには分かりにくかったのですが、少し離れた場所から見ると、断崖に建つ姿がよく分かりました。
下山はあっという間|登りの20分は長く感じた
観音堂を見学したあとは、来た参道を通って山を下りました。
登りでは「まだ着かないのかな」と何度も思った道でしたが、帰りは驚くほど早く感じます。
「あれ?もう下まで来たの?」と思うほどで、同じ道でも登りと下りで体感がずいぶん違いました。
途中では、これから観音堂へ向かう方から「まだ歩きますか?」と尋ねられることも。
しかも別々の方から二度聞かれたのが印象に残っています。
約20分という所要時間だけを見ると短く感じますが、石段や岩のある登り道です。
実際に歩いてみて、時間だけでなく「軽登山をする参道」と考えておくほうが、現地の様子に近いと感じました。
布引観音へのアクセス|タクシー・バス・車・レンタサイクル
布引観音の観音堂へは、千曲川沿いにある参道入口から山道を徒歩で約20分登ります。
小諸市でも「軽登山をイメージしてください」と案内されている参道で、石段や岩のある道を歩きます。
小諸駅からタクシーで行く場合
私は小諸駅からタクシーを利用し、布引観音の参道入口まで向かいました。
帰りもタクシーを利用する予定だったため、行きの乗車時にそのことを伝え、タクシー会社の電話番号を教えてもらいました。
見学後は参道入口まで戻り、その番号へ電話して迎えに来てもらいました。
観光地では配車状況によって迎えまで時間がかかることもあるため、行きのタクシーで帰りについて確認しておくと安心です。
土日祝日は「こもろ周遊バス」も利用できる
私が訪れた2025年7月には、布引観音へ向かうバスが見つからなかったため、小諸駅からタクシーを利用しました。
その後、2025年11月から土日祝日に「こもろ周遊バス」の運行が始まりました。
小諸駅から「ワイナリー・温泉ルート」で布引温泉小諸へ向かい、そこから布引観音への無料シャトルバスを利用できます。
運行日や時刻などは変更される可能性があるため、利用する場合は最新の運行情報を確認してください。
車で行く場合|駐車場から観音堂までは徒歩約20分
車の場合は、千曲川沿いにある「布引観音参道駐車場」を利用できます。
駐車場から観音堂までは、表参道の山道を徒歩で約20分です。
境内の裏手にも車道がありますが、こもろ観光局の布引観音ルートマップでは、車のすれ違いが困難な山道で、車をこすったりスリップしたりするケースがあるとして、このルートをおすすめしていません。
観音堂の近くまで車で向かうのではなく、参道駐車場に車を停め、表参道を歩いて向かうルートで考えておくのがよさそうです。
小諸駅からレンタサイクルで行く場合
小諸駅の観光案内所ではレンタサイクルを利用でき、布引観音への移動手段としても案内されています。
私が訪れた2025年7月には、参道入口付近にサイクルラックがあり、自転車で訪れている方も見かけました。
自転車で向かう場合も、参道入口から観音堂までは徒歩です。
自転車を降りたあとに約20分の山道を登ることを考えておく必要があります。
















🏯 小諸の城下町を歩く旅
布引観音とあわせて、小諸の城下町も歩きました。
小諸駅周辺から懐古園へ向かい、歴史ある町並みや古民家のそば処などを巡った記録です。


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