新幹線でふと降り立った町で出会う風景があります。
今回の“どこかにビューーン”の行き先は郡山。午後からの出発だったので、途中の新白河駅で途中下車し、白河の歴史ある風景を歩いてみることにしました。南湖公園の穏やかな湖面、小峰城のたたずまい、そして名物の白河ラーメン。短い時間ながらも心に残る午後の小さな旅になりました。
今回の「どこかにビューーン」は、時間指定なしにしたところ、行き先は郡山に決定。午後の新幹線だったので、途中の新白河駅で降りて、松平定信公ゆかりの南湖公園や白河小峰城を巡ることにしました。
新白河駅を降りると、出迎えてくれたのは色とりどりの「白河だるま」。形が少し縦長で、どこか凛とした印象です。駅構内の観光案内所で地図をもらい、さっそく南湖公園へ向かいます。
南湖公園は、紅葉にはまだ少し早かったものの、太陽の光に照らされてきらめく湖面がとても美しく、静かな時間が流れていました。南湖神社でお参りをしたあと、目を引いたのが明治記念館を利用した「ランプカフェ」。明治16年に西白河郡役所として建てられた建物で、現在は南湖公園に移築・復元され、隣にはケーキ屋さんの「魔法のランプ」もあります。どちらもとても雰囲気があり、時間があれば中にも入ってみたかったところです。
観光案内所でおすすめされた「甘味処鎌倉」に立ち寄り、有機ごまを使ったわらび餅を購入。ひとつおまけをしてもらい、ちょっとした旅の幸せを感じました。その後、45分ほど歩いて白河小峰城へ。門が閉まる15分前に到着でき、櫓の中には入れなかったものの、間近で立派な石垣とお城の姿を見ることができました。
帰り道は白河駅へ。2002年に「東北の駅百選」に選ばれた駅舎は、どこかレトロでおしゃれ。駅隣の観光案内所で紹介された「鈴木食堂」へ向かい、念願の白河ラーメンをいただきました。もちもちのちぢれ麺に、あっさりとしたスープが絡んで絶品。歩き疲れた体にじんわり染みわたりました。
日が暮れたあとは、どうしても見てみたかった白い教会──白河ハリストス正教会へ。絵本から飛び出したような可愛い建物で、ライトに照らされた姿は幻想的。静かにその場を後にし、白河駅から東北本線に乗って新白河駅へ戻りました。
短い滞在ながら、白河の歴史と人の温かさに触れられた午後。
今度はゆっくり、ランプカフェで紅葉の南湖を眺めながら過ごしてみたいと思いました。








































訪問日:2025年10月24日(金)
🚉 午後の光と夜の灯りをめぐって ─ 新白河から那須塩原への小さな旅


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