旅はときどき、思いがけない光景を用意してくれます。
塔のへつりと大内宿を巡り、会津若松駅へ戻った夜。
偶然目にした一枚のチラシが、旅をもう少し先へと導いてくれました。
向かったのは、光に包まれた夜の鶴ヶ城。奥会津の旅の余韻が、静かに続いていきます。
偶然知った、鶴ヶ城の夜のイベント
東北新幹線と磐越西線、さらに会津鉄道会津線を乗り継ぎ、塔のへつりや大内宿を巡ったあと、奥会津の旅の拠点である会津若松駅へ戻ってきました。
塔のへつり、大内宿、そして茅葺き屋根の湯野上温泉駅舎。1日を満喫して会津若松駅へ戻りながら、「これなら日帰りでも良かったかな」などと思っていたとき、思いがけない出会いがありました。
駅前で見かけたチラシには――
「鶴ヶ城 プロジェクションマッピング2025 本日より開催」
こんな偶然、もう行くしかない。宿泊の旅はめったにしない私にとって、それはまるで旅からのご褒美のように思えました。
光に包まれる鶴ヶ城へ
鶴ヶ城は会津若松を代表する歴史的な城で、夜にはライトアップされた天守を見ることができます。
ホテルでアクセスを確認すると、帰りのバスはなく徒歩20分とのこと。それくらいなら歩ける距離だと考え、終バスに乗って鶴ヶ城へ向かいました。
夜の城は静かにライトアップされ、白い天守が暗闇に浮かび上がっています。
天守に映し出される、会津の記憶
やがて始まったプロジェクションマッピング。天守閣の白壁に、鮮やかな会津塗や絵ろうそく、そして桜の花が次々と映し出されます。
映像が深い赤に染まった瞬間、白虎隊の歴史が重なり、胸が熱くなりました。
約8分間の映像が、音と光に包まれながら繰り返されます。幻想的で、ただ静かに見入る時間でした。
ずっと見てみたいと思っていたお城のプロジェクションマッピング。それをこんな偶然で体験できたことに、不思議な導きを感じました。
静かな城下町を歩きながら
帰り道、Googleマップには徒歩36分と表示されていました。思っていたより少し長い距離です。
街灯も少なく、店も閉まった静かな夜道をひとり歩きます。
けれど、不思議と不安はありませんでした。光に包まれた鶴ヶ城の余韻が、まだ心の中に灯っていたからです。
歩きながら、昼間に出会った台湾からの旅行客の言葉を思い出しました。
「明日は、只見線の6時8分の始発に乗ります」
その言葉が、次の日の旅の方向を静かに指し示しているように感じられました。
※現地の雰囲気を動画でも記録しました。1本の動画では長くなることから分けたため、複数の動画になっています。





鶴ヶ城のプロジェクションマッピングの様子を動画でも記録しました。
訪問日:2025年9月30日(金)
往路:会津若松(会津バス・まちなか周遊バス・あかべぇ)→ 鶴ヶ城入り口
復路:鶴ヶ城(徒歩)→ 会津若松
🧵 奥会津をめぐるひとり旅の記録
奥会津の自然と宿場町を巡った旅は、会津若松の夜へと続きました。
そしてこのあと、静かな朝のローカル線の旅へとつながっていきます。


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