「青」を探して向かったのは、海でも空でもなく、色の記憶が息づく町・摂田屋。
新潟県長岡市の摂田屋は、味噌や醤油、酒蔵が並ぶ醸造の町です。
極彩色の鏝絵が残る古い酒蔵の静けさの中で、私は“心に残る青”と出会いました。
ひとり歩く、夏の色の旅の記録です。
🟦 青を探すひとり旅シリーズ
この記事は、柏崎から来迎寺・摂田屋へとめぐった「青を探すひとり旅」シリーズの最終回です。
海の青、建築に残る青、そして町の記憶の中にある青をたどった旅の記録を、全4回とまとめページで紹介しています。
色の記憶が残る町・摂田屋へ
来迎寺で松籟閣を訪ねたあと、再び信越本線に乗って宮内駅へ向かいました。
宮内駅は、信越本線と上越線が乗り入れる駅。
駅から歩いて10分ほどの場所に、醸造のまち・摂田屋があります。
味噌や醤油、酒蔵などの建物が並び、どこか懐かしい香りが漂う場所。
この旅の最後に、“色の記憶”が残る町を歩いてみることにしました。
摂田屋とは?長岡に残る醸造の町
摂田屋は、新潟県長岡市にある醸造の町です。
江戸時代から酒・味噌・醤油などの醸造業が盛んで、旧三国街道沿いには、今も歴史を感じる建物が残っています。
町を歩いていると、蔵や古い建物が点在し、お味噌や醤油などを買い物しながら散策できるのも魅力です。
極彩色の鏝絵に出会う
その中でもひときわ目を引くのが、旧機那サフラン酒製造本舗です。
明治から昭和初期にかけて建てられた邸宅や土蔵など、10棟が国登録有形文化財に指定されています。
中でも、色漆喰を使った鏝絵で飾られた蔵は特に有名です。
動物や植物が極彩色で描かれ、立体的に浮かび上がるその姿は、“日本一の鏝絵”とも称されるほどの迫力があります。
ようやく叶った旧機那サフラン酒製造本舗の内部見学
以前、外から眺めたときに強く印象に残っていたこの建物。
内部公開が休日のみと知り、今回はぜひ中を見たいと思って再訪しました。
けれど、来迎寺駅で途中下車をしたため、到着は見学終了間際。
宮内駅から急ぎ足で向かい、なんとか滑り込みで見学することができました。
維持協力金を納め、念願の内部へ。
中にも繊細で華やかな鏝絵があり、重厚な板張りの床や螺鈿細工の壁など、サフラン酒の創業者・吉澤仁太郎氏のこだわりが随所に感じられました。
池には山古志の錦鯉が泳ぎ、見学終了間際の静かな時間の中で、町の歴史に触れているようでした。
夕暮れの蔵で見つけた“青”
見学を終える頃、夕暮れの光が蔵の白壁をやさしく染めていました。
極彩色の中に、ふと紛れ込むように感じた“青の静けさ”。
海や空のように広がる青ではなく、色の記憶の奥に残る、落ち着いた青。
摂田屋で出会ったその青は、この旅の締めくくりにふさわしい余韻を残してくれました。
次はボランティアガイドさんの案内で、もう少し深くこの町を歩いてみたいと思います。





訪問日:2025年6月7日(土)
復路:来迎寺(信越本線)→宮内(信越本線)→長岡(上越新幹線)→ 東京🗼
🟦 青を探すひとり旅シリーズ
青海川駅から始まった“青”の旅は、柏崎、来迎寺を経て、摂田屋の色の記憶へとたどり着きました。
📖 摂田屋と長岡を歩いた旅の記録
摂田屋は、以前にも訪れたことのある町です。
そのときの長岡・摂田屋散策の記録もあわせて紹介しています。


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