「青」を探して向かったのは、海でも空でもなく、色の記憶が息づく町・摂田屋。
新潟県長岡市の摂田屋は、味噌や酒蔵が並ぶ醸造の町です。
極彩色の鏝絵が残る古い酒蔵の静けさの中で、私は“心に残る青”と出会いました。
ひとり歩く、夏の色の旅の記録です。
色の記憶が残る町・摂田屋へ
東京から電車で信越本線をたどり、途中下車して松籟閣を訪ねた後、再び、宮内駅で途中下車しました。
風の音を松籟閣で堪能したあと、再び信越本線に乗って宮内駅へ。
宮内駅は信越本線と上越線が乗り入れる駅です。
駅から歩いて10分ほどの場所に、醸造のまち・摂田屋があります。
味噌や醤油、酒造などの建物が並び、どこか懐かしい香りが漂う場所です。
摂田屋とは?長岡に残る醸造の町
新潟県長岡市にある地名で、江戸時代から酒・味噌・醤油などの醸造業が盛んな「醸造・発酵のまち」。
旧三国街道沿いには歴史的な風情のある建物が現存しており、お味噌、醤油などをお買い物しながら楽しく
散策できます。
極彩色の鏝絵に出会う
その中でもひときわ目を引くのが、旧機那サフラン酒製造本舗。
明治から昭和初期にかけて建てられた邸宅や土蔵など、10棟が国登録有形文化財に指定されています。
中でも、色漆喰を使った鏝絵で飾られた蔵は特に有名。
動物や植物が極彩色で描かれ、立体的に浮かび上がるその姿は
“日本一の鏝絵”とも称されるほどの迫力です。
ようやく叶った旧機那サフラン酒製造本舗の内部見学
以前、外から眺めたときに強く印象に残っていたこの建物。
内部公開が休日のみと知り、今回はぜひ中を見たいと思って再訪しました。
けれど、来迎寺駅で途中下車をしたため、到着は見学終了間際。
宮内駅から走って、なんとか滑り込みセーフでした。
維持協力金を納め、念願の内部へ。
中にも繊細で華やかな鏝絵があり、重厚な板張りの床や螺鈿細工の壁など、
サフラン酒の創業者・吉澤仁太郎氏のこだわりが随所に感じられます。
池には山古志の錦鯉が泳ぎ、時間がゆっくりと流れていました。
夕暮れの蔵で見つけた“青”(極彩色の鏝絵)
見学を終える頃、夕暮れの光が蔵の白壁をやさしく染めていました。
極彩色の中に、ふと紛れ込むように感じた“青の静けさ”。
色の記憶の奥に残る、落ち着いた青。
次はボランティアガイドさんの案内で、もう少し深くこの町を歩いて摂田屋の魅力を
味わいたいと思います。





訪問日:2025年6月7日(土)
復路:来迎寺(信越本線)→宮内(信越本線)→長岡(上越新幹線)→ 東京🗼
青を探すひとり旅シリーズ(全4回・完結)
第3回:松籟閣で聴く風の音と“青”の静けさはこちら

第1回〜第4回の全記事は “青”を探すひとり旅シリーズ一覧 にまとめています。
2025年3月に摂田屋を訪れた時の記事はこちら ↓



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