金沢滞在中の昼下がり、少し時間ができたので福井へ。
えちぜん鉄道に乗り、終点手前の三国駅で下車して、北前船の時代に栄えた港町をのんびり散策しました。
伝統的な町家や近代建築が点在する通りは、どこか時間が止まったような静けさ。
晴れ間の広がる午後、白山を望みながら歩いた、小さなひとり旅の記録です。
えちぜん鉄道で三国へ、午後のひとり旅
2024年3月。金沢滞在中、昼下がりに少し時間ができたので福井へ足を延ばしました。
福井駅からえちぜん鉄道に乗り、終点手前の三国駅で下車します。
この日は久しぶりの晴れ。
車窓からは白山がくっきりと見え、北陸生まれの私にはどこか懐かしく、心がほどけるような景色でした。
北前船で栄えた港町・三国の面影
福井県坂井市にある三国は、日本海に面した港町で、かつて北前船の寄港地として栄えた歴史を持ちます。
駅を降りて歩き出すと、木造の町家や昔ながらのお菓子屋さんが並び、どこか時間がゆっくりと流れているような空気に包まれます。
観光地として整いすぎていない素朴さが残っていて、ひとりで歩くにはちょうどいい距離感。
賑やかさとは違う、静かな魅力のある町でした。
江戸から大正へ ― 建物をたどるまち歩き
三国駅から三国港駅まで、ゆっくり歩いて1時間ほど。
このエリアには、時代ごとの建築が点在しています。
江戸時代の町家「岸名家」、そして大正期の近代建築「旧森田銀行本店」。
どちらも見学可能だったのですが、昼下がりに金沢を出たこともあり、時間の都合で内部を見学できなかったことが心残りです。
「旧森田銀行本店」は、木造の「岸名家」とは趣は異なり、外観だけでも重厚な造りや窓の意匠から当時の空気が感じられ、歩いているだけで時代を行き来しているような感覚になりました。
次に訪れるなら、今度は内部もゆっくり見てみたいと思います。
格子戸や瓦屋根の家々が連なる通りは、派手さはないものの細部に美しさが宿る風景。
道は入り組みすぎておらず、港町らしい穏やかな広がりも感じられました。
静けさの中にある、少しの寂しさ
一方で、歩いていて感じたのは人の気配の少なさ。
閉まっているお店も多く、時間帯のせいか少し寂しさを感じる場面もありました。
けれどその静けさこそが、この町の魅力でもあるのかもしれません。
観光地として整いすぎていないからこそ、過去の面影がそのまま残っているように感じられました。
散策の終着点としてたどり着いた三国港駅は、旧駅舎の雰囲気を引き継いで改修された建物で、どこか大正時代に迷い込んだような趣があります。
また訪れたい、港町の余韻
本当は雄島や夕陽の見える海岸まで足を延ばしたかったのですが、この日は時間の都合で断念。
三国港駅から海沿いの荒磯遊歩道を通って東尋坊まで歩いて行けることも知り、次はもう少しゆっくり歩いてみたいと思いました。
穏やかな陽射しの中、静かな三国の町をひとり歩く時間。
それは、旅の途中で心を整えるような、やさしいひとときでした。
アクセス情報
JR福井駅からえちぜん鉄道三国芦原線に乗車(約50分)、三国駅で下車。
町並みや主要な見どころまでは徒歩圏内で、三国港駅まで散策しながら歩くことも可能です。



















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港町や城下町、そして伝統工芸の里など、福井にはそれぞれ異なる表情を持つ場所がありました。
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