2026年5月、満開を迎えた金沢南総合運動公園バラ園を訪れました。
入院中の母に見せたくて、薔薇の写真や動画を撮るために訪れた場所です。
金沢駅からバスに乗り、公園へ向かって歩いていると、薔薇園が見える前から甘い香りが風に乗って漂ってきました。
その香りを持って帰れたなら、母にも嗅がせてあげたい――そう思ったほど印象的な香りでした。
満開の薔薇に包まれた園内には、家族連れや写真愛好家、高齢者施設の見学の方々など多くの人が訪れていました。
それぞれが思い思いに薔薇を楽しむ、穏やかな春の朝の記録です。
金沢駅からバスで金沢南総合運動公園バラ園へ
この日は金沢駅から四十万行きのバスに乗車し、「寺地」バス停で下車しました。
乗車時間は20分ほどで、バス停からは徒歩約5分ほど。公共交通機関でも比較的訪れやすい場所です。
2026年5月19日は、5月とは思えないほど気温が高く、夏日になっていました。
日差しは強かったものの湿度は低く、少し汗ばむ程度の快適な散策日和でした。
そして、公園へ近づいた時でした。
まだ薔薇園が見えていないのに、風に乗ってふわっと甘い香りが漂ってきたのです。
「あ、薔薇の香りだ」とすぐにわかるほど濃く優しい香りでした。
写真だけでは持ち帰れないこの香りを、母にも届けられたら――そんなことを思いながら歩いていました。
満開の薔薇に包まれた園内
園内では、色とりどりの薔薇がちょうど満開を迎えていました。
特に印象に残ったのは、赤い薔薇で埋め尽くされたアーチです。
反対側には白い薔薇のアーチも続いていて、歩くだけで華やかな気分になりました。
さらに、高さのある網いっぱいにピンクの薔薇が絡まり、たわわに咲いている光景も圧巻でした。
大人でも姿が隠れるほど薔薇が高く伸びていて、園内全体が薔薇に包まれているようでした。
公園中央では、円錐状に盛り上がるように植えられた薔薇も印象的で、立体的な花壇ならではの迫力も感じました。
印象に残った薔薇たち
さまざまな品種が咲いていましたが、特に印象に残ったのは「チャールストン」です。
黄色に赤が重なる華やかな花で、咲き進むにつれて赤色が濃くなっていく姿がとても美しく感じられました。
薄いピンク色の優雅な花を咲かせる「春の海」も上品で印象的でした。
中でも特に心惹かれたのは「金蓮歩」です。
金色がかった波打つ花弁が、ブーケのように房咲きになっていて、思わず足を止めて見入ってしまいました。
それぞれの人が楽しむ薔薇園
平日の朝でしたが、園内には思っていた以上に多くの人が訪れていました。
家族連れやご夫婦、立派なカメラを持って薔薇を撮影する方々。
また、老人ホームから訪れているグループの姿もありました。
介護士さんが「良い香りですね」「香りますか?」と優しく話しかけている姿も印象に残っています。
一方で、園児たちは薔薇より隣の遊具が気になる様子でした。
保育士さんが「勝手に動かないでね」と声をかける中、「あっちで遊びたい〜!」という声も聞こえてきて、思わず微笑んでしまいました。
同じ薔薇園でも、香りを楽しむ人、写真を撮る人、遊びたくなる子どもたち。
それぞれ違う楽しみ方をしている光景が、とても穏やかで印象的でした。
大切に守られている薔薇園だと感じて
園内では、多くのスタッフの方が丁寧に手入れをされていました。
無料で開放されているとは思えないほど美しく整えられていて、この薔薇園が地域の人たちに大切にされている場所なのだと感じました。
その一方で、「薔薇の切り取りは違法行為です」という看板も多く設置されていました。
これだけ大切に育てられ、多くの人が楽しみに訪れている場所だからこそ、そうした行為があることを残念にも感じました。
満開の薔薇だけでなく、人の優しさや穏やかな空気も印象に残る場所でした。
母に見せたかった薔薇の景色
今回、写真だけではなく動画も撮影しました。
薔薇園全体の広がりは写真では伝えきれず、以前この場所を訪れたことのある母なら、動画の方が景色を思い出しやすいかもしれないと思ったからです。
病室で動画を見せると、母は食い入るように画面を見つめながら、「綺麗だね」と何度も言っていました。
風に揺れる薔薇や、満開のアーチ、穏やかな園内の空気。
短い時間でしたが、その景色を少しだけ一緒に歩けたような気がしました。






















🌸 金沢で楽しむ季節の花散歩
満開の薔薇に包まれた春の朝。
金沢では、初夏に花菖蒲や紫陽花を楽しめる静かな花スポットも訪れました。

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