一乗谷朝倉氏遺跡を徒歩で巡る|見どころと所要時間・アクセス

一乗谷朝倉氏遺跡の朝倉館跡に残る唐門|福井県福井市 北陸

福井県の一乗谷朝倉氏遺跡には、戦国時代の城下町の遺構や庭園跡、復原町並など、広い範囲に見どころが点在しています。

この記事では、実際に徒歩で巡った史跡や里山の散策路、復原町並の様子を紹介します。 昼食を含む約5時間半の滞在をもとに、徒歩での見学にかかった時間や実際に利用した交通手段も紹介します。


一乗谷駅から徒歩で朝倉氏遺跡へ

2024年3月下旬、金沢滞在中に福井県の一乗谷朝倉氏遺跡を訪れました。 以前から福井の知人やタクシーの運転手さんに勧められていた場所です。

福井駅からJR越美北線(九頭竜線)に乗り、一乗谷駅へ。 午前10時前に到着し、駅から歩いて遺跡を巡ることにしました。

一乗谷朝倉氏遺跡は、戦国大名・朝倉氏が越前支配の拠点とした城下町の跡です。 一乗谷城を含む広い範囲が国の特別史跡に指定され、発掘された遺構や庭園、復原町並などを見学できます。

この日は、一乗谷駅から歩いて立ち寄った一乗谷朝倉氏遺跡博物館で案内図を入手し、主要な見どころを徒歩で巡りました。
歴史の予備知識はそれほどありませんでしたが、里山の中に残る遺跡を実際に歩いてみたかったのです。

西山光照寺跡に並ぶ石仏

駅から歩き始め、最初に訪れたのが西山光照寺跡です。 石仏がずらりと並ぶ光景が目に入りました。

一乗谷には朝倉氏の城下町に関わる寺院跡も数多く残されています。 建物が残っているわけではありませんが、石仏を目の前にすると、この谷に多くの人々が暮らしていたことを少し身近に感じられました。

春日神社へ寄り道|苔むした石段と社殿

続いて立ち寄ったのが春日神社です。 参道には石段が続いていましたが、周囲の観光客の多くは登らずに通り過ぎていました。

私も最初は少し覗いてみるだけのつもりでした。 ところが、石段を登っていくと、苔に覆われた地面や大きな木々、落ち着いた佇まいの社殿が現れました。

予想していなかった景色だったこともあり、思いのほか長く過ごしました。 下りる途中で出会った方にもおすすめしたのですが、その方は登らずに先へ進んでいきました。

一乗谷を歩いて巡るなら、時間に余裕がある場合は立ち寄ってみてほしい場所です。

下城戸跡から、平面復原地区へ

さらに歩いて下城戸跡へ向かいました。 下城戸は、城下町の入口を守るために設けられた施設です。 大きな石を積み上げた石垣が残っており、ここは遺構の役割を比較的想像しやすい場所でした。

その先の平面復原地区には、かつて町屋が建ち並んでいました。 現在は建物の礎石や井戸、水路などが残されていますが、石が並ぶ様子だけでは、当時の建物や町並みを思い浮かべるのは簡単ではありませんでした。

案内図を見ながら歩いていても、正直なところ「これは何の跡だろう」と思う場面が何度もありました。

一乗谷レストランで昼食

散策の途中、一乗谷レストランで昼食を取りました。 御膳の料理をいただき、デザートも楽しみました。 食事はとても満足できる内容で、歩き続けたあとのよい休憩になりました。

この日の昼食時間は約1時間。 広い遺跡を徒歩で巡る場合は、見学時間だけでなく食事や休憩の時間も考えておくとよさそうです。

瓜割清水と南陽寺跡庭園へ

昼食後、瓜割清水へ向かいました。 朝倉氏の御膳水として使われたと伝わる湧水地で、水辺には小さな建物があり、水面にその姿が映っていました。

続いて、南陽寺跡庭園に立ち寄りました。 朝倉氏ゆかりの寺院に残る庭園で、朝倉義景が足利義昭を招き、花見の宴を開いたと伝えられる場所でもあります。

実際に目にしたのは、苔むした石組みが残る静かな遺構でした。 当時はその歴史的な意味を十分に理解できず、庭園といわれても、どこを見ればよいのか少し戸惑いました。

山道と石段を歩き、英林塚や庭園跡を巡る

このあたりからは、山の斜面に沿った道や石段を歩く場面もありました。 足元には石が並び、観光地の舗装された遊歩道とは違う道も続きます。

高い場所から見渡すと、谷の向こうに山並みが広がり、遺跡が里山の中にあることを実感できました。

途中、朝倉孝景の墓所である英林塚にも立ち寄りました。 その後、朝倉義景の母の屋敷があったと伝わる中の御殿跡を通り、湯殿跡庭園や諏訪館跡庭園を巡りました。

庭園跡には、大きな石や水の流れを取り入れた石組みが残されています。 現在の庭園のように整えられた花壇や植栽を楽しむ場所とは印象が異なり、初めて見る私にはわかりにくい部分もありました。

後から調べると、南陽寺跡庭園、湯殿跡庭園、諏訪館跡庭園、朝倉館跡庭園の4か所は、国の特別名勝に指定されていることがわかりました。

歴史的な価値を十分に理解しないまま歩いていたのですが、山道を登り、庭園跡を探しながら巡る時間はとても楽しいものでした。

朝倉館跡と復原町並を見学

朝倉館跡には、建物の礎石や朝倉館跡庭園などが残っています。 かつて茶を楽しんだとされる「小座敷」の跡にはガラス床が設けられており、足元の遺構を眺めながら歩くことができました。

その後、入場料を払って復原町並を見学しました。 復原町並では、発掘調査で確認された石垣や礎石などをもとに、武家屋敷や町屋が再現されています。

通りには土塀や建物が並び、当時の町並みを視覚的に理解しやすい場所でした。 ただ、私自身は復原された建物よりも、自然の中に残る遺構を歩いて巡った時間のほうが印象に残っています。

近くには「夢舞台」と呼ばれる舞台もありました。 現地では、桜の季節がおすすめだと案内していただきました。 訪れた3月下旬には、まだ桜は咲いていませんでした。

上城戸跡まで歩き、バスで福井駅へ

さらに上城戸跡へも足を延ばしました。 下城戸とともに城下町を守っていた施設で、土塁や石垣が残っています。

上城戸跡まで歩いたあと、復原町並付近から午後3時過ぎのバスに乗り、福井駅へ戻りました。

一乗谷朝倉氏遺跡の所要時間とアクセス

今回の現地滞在時間は、昼食約1時間を含めて約5時間半でした。 一乗谷駅から徒歩で出発し、周辺の史跡や庭園、復原町並まで広く巡った場合の所要時間です。

公共交通機関を利用する場合は、JR越美北線(九頭竜線)と路線バスの運行時刻を事前に確認しておくと安心です。 特に越美北線は列車の本数が少ないため、帰りの交通手段も含めて計画することをおすすめします。

復原町並の入場料や営業時間、交通機関の最新情報は公式サイトで確認してください。

JR越美北線の列車と一乗谷駅のホーム
西山光照寺跡に並ぶ石仏
春日神社へ続く苔むした石段
木々に囲まれた春日神社の社殿
春日神社の社殿に施された木組み
一乗谷朝倉氏遺跡の下城戸跡に残る巨石の石垣
平面復原地区に残る建物の礎石と城下町跡
一乗谷レストランでいただいた御膳料理
瓜割清水の水面に映る小さな建物と周囲の景色
一乗谷朝倉氏遺跡の谷に広がる史跡と山並み
南陽寺跡庭園に残る苔むした石組み
一乗谷の山林に続く石段と散策路
高台から見下ろした一乗谷の遺跡と周囲の山々
朝倉孝景の墓所である英林塚
山々を背景に広がる中の御殿跡
湯殿跡庭園に残る石組み
諏訪館跡庭園に残る大きな石を組み合わせた庭園遺構
朝倉館跡の小座敷跡に設けられたガラス床と遺構
朝倉館跡の小座敷跡。ガラス床を通して遺構を見学できる。
朝倉館跡周辺に残る石組みの庭園遺構
復原町並に再現された土塀と町並み
一乗谷の夢舞台と桜の木
復原町並に再現された武家屋敷や町屋
一乗谷朝倉氏遺跡の上城戸跡に残る土塁と石垣

📖 福井の鉄道旅と歴史ある神社を訪ねる

一乗谷へのアクセスに利用したJR越美北線(九頭竜線)には、終点の九頭竜湖駅を訪ねた別の旅の記録もあります。 このときは大雨による運休で列車に乗れず、バスで終着駅へ向かいました。 また、福井県越前市の大塩八幡宮では、木々に囲まれた境内や歴史ある社殿を見学しました。

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