柏崎の海をあとに、列車に揺られて途中下車した来迎寺駅。
そこで出会ったのは、松の梢を渡る風の音が名に宿る近代和風建築「松籟閣」でした。
和と洋が溶け合う静かな空間のなかで、極彩色とは違う、やさしい“青”の気配に触れたひとり旅の記録です。
🟦 青を探すひとり旅シリーズ
この記事は、柏崎から来迎寺・摂田屋へとめぐった「青を探すひとり旅」シリーズのひとつです。
海の青、建築に残る青、そして町の記憶の中にある青をたどった旅の記録を、全4回とまとめページで紹介しています。
来迎寺駅で見つけた、風の音が宿る邸宅
柏崎で海を眺め、美味しい海の定食をいただいたあと、再び信越本線に乗りました。
次の目的地として考えていた宮内駅へ向かう途中、ふと気になって途中下車したのが、来迎寺駅です。
駅前の観光案内図を眺めていると、「松籟閣」と「朝日酒造」の名が目に留まりました。
このあとの予定も気にしつつ、まずはこの2つだけでも立ち寄ってみようと決めました。
松籟閣という、風の音が名に宿る建築
松籟閣は、昭和初期に朝日酒造の創業者・平澤與之助が建てた近代和風建築です。
現在は国の重要文化財にも指定されています。
“松籟”とは、松の梢を吹き抜ける風の音を意味する言葉だそうです。
建物の名前を知っただけで、静かな庭や、風が通り抜けるような空気まで想像できるようでした。
和と洋が溶け合う、静かな空間
建物の中に入ると、伝統的な日本家屋の落ち着きの中に、アールデコ様式の丸窓やステンドグラスが調和していました。
やわらかな光が静かに部屋を照らし、古い建物でありながら、どこか新しさも感じさせる空間です。
和と洋が穏やかに交わるその佇まいは、強く主張する華やかさではなく、心に静かに残る美しさがありました。
松籟閣で出会った、“青”の静けさ
この旅では、海や町、建物の中にある“青”を探すように歩いていました。
松籟閣で感じた青は、鮮やかな色として目に飛び込んでくるものではありません。
光や影、窓辺の空気、そして建物全体に流れる静けさの中に、そっと残っているような青でした。
極彩色とは違う、やさしい“青”の気配。
それは、旅の途中でふいに心がほどけるような時間でもありました。
心に残る、松籟閣の風の音
粋な装飾が随所に散りばめられた松籟閣は、建築やデザインに興味のある方にも訪れてほしい場所です。
派手な観光地というよりも、静かに佇み、ゆっくりと味わうことで印象が深まっていく場所だと感じました。
松籟閣で聴いた風の音は、旅を終えた今も、心の奥で静かに響き続けています。











訪問日:2025年6月7日(土)
往路:柏崎(信越本線)→来迎寺へ
🟦 青を探すひとり旅シリーズ
この旅では、柏崎の海から来迎寺、摂田屋へと移動しながら、それぞれの場所に残る“青”の記憶をたどりました。
📖 庭園や歴史建築をめぐる旅の記録
静かな建物や庭園を訪ねて歩いた旅の記録も紹介しています。
歴史ある空間の中で、ゆっくりと時間を味わうひとり旅です。


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