気の聖地・氣多大社へ──金沢から訪ねる北陸の古社で心洗われるひとり旅

北陸

金沢滞在中、ずっと心に残っていた神社「氣多大社」へ。
子どものころ以来の再訪となった日、澄んだ青空に恵まれ、能登の海風を感じながら北陸屈指の古社を訪れました。
自然に囲まれた厳かな境内と、清らかな“気”が満ちる社叢「入らずの森」。
一人で向き合う静かな時間が、心をすっと整えてくれた旅でした。


金沢滞在中の2023年9月24日、子どものころ訪れた以来ずっと気になっていた「能登國一宮・氣多大社」へ行くことにしました。
石川県羽咋市に鎮座する氣多大社は、2100年以上の歴史をもつ北陸屈指の古社
『万葉集』にも登場するほど古くから人々の信仰を集めてきた、由緒ある神社です。

金沢駅から七尾線に乗り、羽咋駅で下車。
最初はレンタサイクルで行こうかと思いましたが、観光協会の方に「道が狭く交通量も多いので危険」と教えてもらい、タクシーで向かうことにしました。
確か約4,000円ほどだったと思います。

氣多大社の境内に足を踏み入れると、静寂の中に鳥の声と風の音だけが響き、空気がすっと変わるのを感じます。木造の鳥居には長い歴史を感じさせる風格があり、本殿も木のぬくもりを生かした素朴で上品なたたずまい。
華美ではなく、どこか包み込まれるような優しさを感じました。

境内の奥には、一般の人は立ち入ることができない、国の天然記念物「入らずの森」があります。
森の入口の前に立つだけで、どこか神秘的な“気”が漂い、身も心も清らかになるような感覚に。
氣多大社が「縁結び」や「浄化のパワースポット」として知られているのも納得です。

参拝を終えると、すぐ近くに海があることに気づき、砂浜の方へ歩いてみました。
青い空と海、そして穏やかな波の音。
その静けさの中でしばらく潮風を感じながら過ごしていると、心がすっと軽くなっていくのを感じました。

帰りは、海に向かって歩いた時に海沿いの道でみつけたバス停!コミュニティバスが約30分後に来ることが分かり、待つことに。
1日に2本しかない便にちょうど間に合ったのは、本当にラッキーでした。
しかも運賃はわずか100円。羽咋駅までゆったり戻りながら、なんだかこの旅を祝福してもらったような気持ちになりました。

長い歴史を静かに見守ってきた氣多大社。
その厳かで優しい空気に包まれながら、心の中の“気”を整えるような時間を過ごせた、思い出深いひとり旅でした。

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