2024年1月、能登半島地震の直後に初めて訪れた「自遊花人 水引ミュージアム」。その時は震災後ということもあり、どこか遠慮がちな気持ちで静かに作品を鑑賞しました。
それから約2年半後の2026年6月。実家の片付けの合間に少し気分を変えたくなり、美しいものを見たいと思って再び訪れることにしました。
今回はスタッフの方に撮影のコツを教えていただきながら、水引作品の美しさを写真や動画でも楽しむことができました。あわび結びから広がる水引の世界と、撮影の楽しさに触れた再訪の記録です。
震災後に訪れた場所を再び訪ねて
2024年1月。能登半島地震の発生から間もない頃、父の通院の付き添いで金沢を訪れていました。
そのとき立ち寄ったのが、自遊花人 水引ミュージアムです。
展示されている作品はとても美しかったものの、震災直後ということもあり、どこか遠慮がちな気持ちで見学していたことを覚えています。庭の灯籠が破損している様子を目にし、スタッフの方からも対応に追われているお話を伺いました。写真を撮るよりも、静かに作品を鑑賞することに意識が向いていた時間でした。
それから約2年半後の2026年6月。実家の片付けのため再び金沢に滞在していた私は、気分転換に美しいものを見たくなり、この場所を再訪することにしました。
捨てても捨てても減らない荷物に少し疲れていた頃だったからこそ、水引の繊細な美しさにもう一度触れたいと思ったのです。
スタッフの方に教わった「美しく撮る楽しさ」
受付で2度目の訪問であることと、前回は震災直後で遠慮してしまい、今回は写真もたくさん撮りたいと思って来たことをお伝えすると、スタッフの方がとても親切に案内してくださいました。
私が訪れた時間帯は他に見学者がおらず、館内をほぼ貸切のような状態で見学することができました。
「ここから撮ると綺麗ですよ」
「動画なら部屋の端から端までゆっくり撮るのもおすすめです」
そんなふうに作品だけでなく、撮影の楽しみ方まで教えていただきます。
天井から吊るされた水引の照明では、お気に入りの一つにピントを合わせて周囲をぼかす撮り方を提案していただきました。和室では、あわび結びの暖簾だけでなく、壁や畳に落ちる影も一緒に写すと雰囲気が出ることを教わります。
さらに鏡やガラスの反射を利用した撮影方法まで紹介していただき、自分だけでは思いつかなかった構図に次々と出会うことができました。
作品を鑑賞するだけでなく、その美しさをどう写真に残すかを考える時間もまた楽しく、あっという間に時間が過ぎていきました。
照明、暖簾、ウェディングドレス──広がる水引の世界
祝儀袋や結納品として目にすることの多い水引ですが、ミュージアムで展示されている作品は、そのイメージを大きく超えるものばかりでした。
照明やインテリア、アクセサリー、小物類、そして水引で作られたウェディングドレス。
特にウェディングドレスは、スタッフの方が少し光を当ててくださり、水引がきらきらと反射する様子を撮影することができました。角度によって表情が変わり、写真で見ても実物で見ても美しい作品でした。
水引という伝統文化が現代の暮らしやデザインの中に自然に溶け込んでいることを感じさせられます。
あわび結びから生まれる無限の可能性
展示を見ながら改めて驚いたのは、多くの作品が「あわび結び」を基本として作られていることでした。
水引にはさまざまな結びがありますが、もっとも基本的な結びの一つから、平面作品だけでなく立体作品や照明、インテリアまで生み出されていることに驚かされます。
あわび結びを覚えたら次の結びを覚えたくなるものかもしれません。
けれど、この一つの結びだけでもこれほど多彩な表現ができるのだと知り、水引という文化の奥深さと可能性を改めて感じました。
伝統文化と現代文化が出会う展示
今回訪れた際には、アニメ企画「47都道府県の子」とのコラボレーション展示も行われていました。
石川県をイメージしたキャラクターの等身大スタンディとともに、そのキャラクターカラーを取り入れた水引作品が展示されています。
アニメには詳しくありませんが、伝統的な水引文化を大切にしながらも、照明やインテリア、アクセサリーなど新しい表現に挑戦し続ける自遊花人だからこそ実現した企画なのだろうと感じました。
30分という限られた時間の中で
前回訪れたときには特に時間を意識することはありませんでしたが、今回は見学時間の目安が30分となっていました。
最初の20分ほどは貸切状態で撮影を楽しめていたものの、終了間際になると他のお客様も来館。作品単体の撮影には問題ありませんでしたが、空間全体を写す写真はどうしても難しくなりました。
特に鏡面反射を利用した写真や空間全体の写真を撮りたい方は、まず空間撮影を優先し、その後に個別作品を撮影する方が良いかもしれません。
私自身も最後に撮りたいと思っていた構図が一つありましたが、今回は叶わず。次回訪れた際の楽しみに取っておこうと思います。
美しいものに触れて心が軽くなった午後
実家の片付けに少し疲れていた午後でしたが、水引の美しい作品に囲まれた時間は気持ちをリセットしてくれる大切な時間になりました。
祝儀袋や結納品として見かけることの多い水引ですが、その可能性は想像以上に広く、照明やインテリア、ウェディングドレスにまで広がっています。
そして、そのすべてが基本となる「あわび結び」から生まれていることにも驚かされました。
前回とはまた違う形で、この場所の魅力に触れることができた再訪。金沢を訪れる機会があれば、またゆっくりと足を運んでみたいと思います。
アクセス情報
自遊花人 水引ミュージアムは、犀川沿いにある水引専門のミュージアムです。
【アクセス】
JR金沢駅から北陸鉄道バス・城下まち金沢周遊バス左回りルートに乗車(約17分)。
「桜橋」バス停で下車し、徒歩約5分です。
【見学について】
予約不要で見学できます。
見学時間の目安は約30分です。なお、土日祝日やお盆など混雑が予想される時期は、見学時間が25分程度となる場合があるようです。
【入館特典】
入館者は隣接ショップでの買い物が割引になる特典があります。対象条件など最新情報は公式サイトをご確認ください。
※営業時間・休館日・入館料などは変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。




















📖 金沢で静かな時間を過ごした旅の記録
自遊花人 水引ミュージアムでは、美しい作品に囲まれながら穏やかな時間を過ごすことができました。
金沢には、静かな空間や街並みの中でゆっくりと過ごせる場所が他にもあります。


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