2025年4月、青春18きっぷで長野県小布施町を訪れました。
北斎ゆかりの岩松院や北斎館、自然石の参道が印象的だった浄光寺などを巡りながら、一日かけて小布施の町を歩きました。
訪れた4月中旬は桜やしだれ桜などが咲く季節。
寺院を見学するだけでなく、歩いている途中で見つけた建物や春の景色にも何度も足を止めました。
小布施駅から岩松院まで歩いて向かう
この日は周遊シャトルバス「おぶせロマン号」が冬季運休中だったため、まずは小布施駅から岩松院まで歩いて向かいます。
岩松院までは徒歩で約30分。
この日は岩松院を見学したあとも浄光寺や小布施中心部へと歩いて移動したため、とにかくよく歩いた一日になりました。
4月中旬の小布施では、歩いている途中にも桜やツツジなどの花を見ることができました。
岩松院へ向かう道でもところどころに桜が咲いていて、春の景色を眺めながら歩きました。
岩松院|北斎の「八方睨み鳳凰図」を解説付きで見学
岩松院で一番楽しみにしていたのが、本堂大間の天井に描かれた葛飾北斎の「八方睨み鳳凰図」です。
北斎が88歳から89歳にかけて描いたとされる晩年の作品で、大きさは畳21枚分。
描かれてから約180年、一度も塗り替えられていないそうです。
本堂内では鳳凰図についての解説が30分おきに行われています。
私が到着したときには前の回の解説がすでに始まっていたため、途中から参加せず、次の回を待つことにしました。
解説は10分弱。鳳凰図の真下に並べられた椅子に座り、天井を見上げながら話を聞きます。
堂内は撮影禁止のため写真はありませんが、実際に真下から見上げる鳳凰図は、大きさも鮮やかな色彩も圧巻でした。
見る位置を変えても鳳凰と目が合うように感じられる「八方睨み」の迫力も印象に残っています。
その後、境内にある福島正則公の霊廟なども見学しました。
小布施を再び訪れる機会があれば、もう一度あの鳳凰図を真下から見てみたいと思っています。
岩松院から浄光寺へ|桜を眺めながら歩く
岩松院を出たあとは、浄光寺へ歩いて向かいました。
この区間でも桜があちこちに咲いていて、岩松院から次の目的地へ移動する途中にも何度か足を止めて写真を撮りました。
車で移動していたら通り過ぎていたかもしれない景色を見られたのは、徒歩で巡ったこの日の楽しさのひとつでした。
浄光寺|自然石の参道を登って薬師堂へ
浄光寺で特に印象に残ったのが、杉木立の中を薬師堂へと続く石段です。
きれいに切りそろえられた石段ではなく、大きさも形も異なる自然石がゴロゴロと並んでいます。
こうした石段を歩くのは私も初めてで、足を置く場所を選びながら登りました。
思っていた以上に歩きにくく、しかも石段はまだ先へ続きます。
「年齢を重ねたら、この参道を登るのは大変そうだ」と思いながら、一段ずつ登っていきました。
ところが、登り切った先で茅葺き屋根の薬師堂を目にすると、それまで歩いてきた自然石の参道も、この場所によく似合っているように感じました。
参道では少々苦戦しましたが、ここまで登ってきてよかったと思った瞬間です。
薬師堂は室町時代初期の1408年に建立されたもので、国の重要文化財に指定されています。
杉木立と自然石の参道、その先に建つ茅葺き屋根の薬師堂まで含めて、強く印象に残る場所でした。
浄光寺では、がん封じや病気平癒などの祈願も行われています。
境内では病気の治癒を願う言葉をいくつも目にしました。重い病気の回復を願うものもあり、それが強く印象に残っています。
浄光寺の薬師堂もこの日特に心に残った場所でした。
小布施を再び訪れる機会があれば、ここももう一度訪れたいと思っています。
フローラルガーデンおぶせでひと休み
浄光寺を出たあとは、小布施中心部へ直行せず、フローラルガーデンおぶせに立ち寄りました。
岩松院から浄光寺まで歩き、さらに自然石の参道を往復したところだったので、そろそろ座って休みたいところ。
岩松院と浄光寺ではゆっくり休める場所が見つからなかったため、ベンチが多く、カフェもあるフローラルガーデンおぶせは休憩するのにちょうどいい場所でした。
訪れた4月中旬は花壇の手入れが進められている最中で、園内では作業をしている様子も見られました。
ここではベンチに座ってしばらく休み、再び歩き始めます。
休館だった中島千波館から小布施中心部へ
フローラルガーデンおぶせで休憩したあとは、再び歩いて「おぶせミュージアム・中島千波館」へ向かいました。
ところが、この日は残念ながら休館。館内を見学することはできませんでした。
それでも建物の前には桜や花が咲く庭が広がっていて、庭の様子を見てから小布施中心部へ向かいました。
ここからは、目的地だけを目指して歩くというより、気になった建物や桜を見つけながらの町歩きです。
途中では鈴花の建物や、西永寺の大きなしだれ桜などが目に留まりました。
この日は町のあちこちで花が咲いていて、歩いている途中にも何度も足を止めて写真を撮っています。
松葉屋本店から観音通り、栗の小径へ
さらに歩いていると、赤煉瓦の大きな煙突が目に入りました。
清酒「北信流」を醸造する松葉屋本店です。
通りから眺めるだけでなく、この日は敷地内にも入り、建物や煙突を見ながら歩きました。
その後もCafe de 珈茅のしだれ桜などを見ながら歩き、観音通りへ。
高井鴻山記念館の前を通り、そのまま栗の小径を歩きました。
石畳の細い道を抜けながら、次の目的地だった北斎館へ向かいます。
この日は朝からかなりの距離を歩いていましたが、中心部に入ってからも桜や建物を見ながら歩いていたため、単なる移動という感じはしませんでした。
北斎館を見学|岩松院の鳳凰図の余韻が残る
栗の小径を歩いたあとは、北斎館へ向かいました。
館内では、小布施と葛飾北斎との関わりや北斎の作品を見学しました。
ただ、この日は少し事情が違いました。
その前に岩松院で「八方睨み鳳凰図」を見たばかりで、私にはあの巨大な鳳凰の印象があまりにも強く残っていました。
北斎館の展示を見ていても、頭の中には先ほど天井いっぱいに見上げた鳳凰の姿が残っています。
北斎館の展示が物足りなかったということではなく、それほど岩松院で見た鳳凰図の衝撃が大きかったのだと思います。
岩松院で実際の作品を見たあとに北斎館を訪れたことで、小布施と北斎との関わりを続けてたどる一日にもなりました。
小布施の町を歩きながら駅へ戻る
北斎館を見学したあとは、小布施駅へ向かって再び町を歩きました。
途中で立ち寄ろうと思っていた「日本のあかり博物館」は、この日は休館。
さらに「和紙の中條」にも立ち寄りましたが、こちらもお休みでした。
店内には入れなかったものの、和紙の中條ではショーウインドーに飾られた作品を見ることができました。
細かな人形や造形まで和紙で作られていて、「これも和紙なの?」と思うほど精巧な作品が並んでいたのを覚えています。
その後も町並みや桜を眺めながら歩き、小布施駅へ戻りました。
小布施駅から岩松院へのアクセス
小布施駅から岩松院までは徒歩で約30分です。
私も2025年4月16日に小布施駅から歩きました。途中では桜が咲いている場所もあり、春の景色を見ながら岩松院へ向かいました。
小布施駅から北斎館などがある中心部は徒歩で巡りやすい一方、岩松院や浄光寺まで足を延ばす場合は、周遊シャトルバス「おぶせロマン号」やレンタサイクルを利用する方法もあります。
おぶせロマン号で岩松院・浄光寺へ
2026年4月から「おぶせロマン号」の運行ルートが変更され、小布施駅前から北斎館入口、おぶせミュージアム前、フローラルガーデン前、浄光寺前などを経由して岩松院入口へ向かいます。
1日乗車券は大人600円。運行日や時刻は変更される場合があるため、利用する場合は小布施町の最新の時刻表を確認しておくと安心です。
小布施駅でレンタサイクルも利用できる
小布施駅舎内の小布施総合案内所ではレンタサイクルを利用できます。
2026年度はシティサイクルのほか電動自転車も用意されていますが、予約はできません。
岩松院までは緩やかな上りが続くため、徒歩で町を巡るか、自転車やロマン号を組み合わせるか、訪れる場所に合わせて選ぶとよさそうです。
岩松院には無料駐車場あり
車で訪れる場合、岩松院には一般車両用の無料駐車場があります。
一般車両用は約20台で、岩松院から約300m上った場所にあります。














⛩️ 長野の寺院と町を歩く旅
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温泉街を歩きながら神社仏閣を巡った記録もあわせてご覧いただけます。


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