金沢滞在中、ローカル線とバスを乗り継いで訪れたのは「加賀伝統工芸村 ゆのくにの森」。
せせらぎの音と緑の木々に包まれた広大な敷地に、江戸・明治の古民家が点在しています。
静かな森の中で紙漉き体験に挑戦し、春の陽気と花々に癒された一日を綴ります。
2023年3月。金沢滞在中に、加賀市にある「加賀伝統工芸村 ゆのくにの森」へ出かけました。
金沢駅からローカル電車に乗り、粟津駅で下車。そこからさらにローカルバスに揺られて向かいます。
山里の中に現れる「ゆのくにの森」は、せせらぎの音が聞こえる緑豊かな場所。
約13万坪という広大な敷地には、北陸各地の江戸・明治時代の古民家が移築され、まるで昔話の世界に迷い込んだような雰囲気です。
ここは、石川県小松市にある工芸体験施設で、輪島塗・九谷焼・金箔・山中蒔絵など、北陸を代表する伝統工芸を中心に、50種類ほどのワークショップが用意されています。
一日かけてゆっくり楽しめそうでしたが、バスの時刻の都合もあり、今回は「紙漉き体験」に参加することにしました。
手すきの工程は思った以上に奥深く、模様や色紙を選びながら自分だけのオリジナルハガキを作成。仕上がった作品を見た瞬間、小さな達成感と嬉しさが込み上げてきました。
敷地内には、写真映えするスポットや古民家カフェ、地元の食材を使ったレストランもあり、体験の合間にのんびり過ごすのもおすすめです。
春の陽気に包まれ、あちこちで桜が咲き始めており、思いがけずお花見も楽しめました。
金沢から少し足を延ばしただけで、日常を忘れて穏やかな時間が流れる「ゆのくにの森」。
伝統と自然が調和するこの場所は、ひとり旅にぴったりの癒しの空間でした。
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