ガスミュージアムを訪れる予定を立てていたとき、偶然知った「ブリヂストン小平事業所」。
調べてみると、一般公開されているBridgestone Innovation Galleryで無料のガイドツアーがあると知り、「これは面白そう」と思い立ってひとりで見学に行ってきました。
タイヤの会社、というイメージしかなかったブリヂストン。その“先”に広がる未来の取り組みが、想像以上にスケールの大きいものだったのです。
ブリヂストン小平事業所のイノベーションギャラリーへ
都内にあるブリヂストン小平事業所には、技術センターや東京ACタイヤ製造所、そして一般見学が可能なBridgestone Innovation Galleryがあります。 60分の無料ガイドツアーがあると知り、事前予約をして訪れました。
きっかけは、ガスミュージアム訪問の下調べをしていたときに、偶然「小平にブリヂストンがある」と知ったこと。 タイヤの会社、というイメージしかなかった私にとって、「未来への取り組みを紹介するギャラリー」という言葉が気になり、足を運んでみることにしました。
このイノベーションギャラリーは2020年11月にオープン。 ブリヂストンの歩みやDNA、事業活動、そして未来への挑戦を体感的に知ることができる施設です。
創業の原点から、モビリティ社会を支える現在へ
まずは創業時からの歩みをたどるエリアへ。 年譜とともに、当時の製品レプリカや広告が展示されており、日本で生まれた企業が、どのように世界企業へと成長していったのかがわかります。
2階では「モビリティ社会を支える」をテーマに、ゴムやタイヤの役割を体感できる展示が並びます。 自動車だけでなく、大型バス、トラック、さらには航空機のタイヤまで。 タイヤが“縁の下の力持ち”として、私たちの移動を支えていることを実感しました。
また、環境負荷を減らすための再利用可能な素材や仕組みなど、サステナブルな取り組みにも触れられており、「走るための技術」が「未来を守る技術」へと進化していることを感じます。
モータースポーツが支える技術進化の裏側
同じフロアにはモータースポーツギャラリーもあり、ブリヂストンのモータースポーツ活動60年の歩みが紹介されていました。 F1参戦200戦目を記念して製作されたタイヤの展示もあり、間近で見るとその存在感に圧倒されます。
モータースポーツは、技術の成果が“すぐ結果として現れる実験場”。 勝つために磨かれた技術が、実戦の中でさらに鍛えられ、その成果が市販タイヤへとフィードバックされていく―― レースが、技術進化の大きな歯車になっていることを知るのは新鮮でした。
タイヤの先に広がる、未来と宇宙
「新たなチャプターへ」のエリアでは、イノベーションの先にある未来の取り組みが紹介されていました。
たとえば、信号手前の路面に送電部を設け、タイヤを通じて走行中に給電する技術。 さらに、空気を充填しない次世代タイヤの開発など、どれも実証実験が進められている段階とのこと。
そして、宇宙へ。 真空・強烈な宇宙線・±170℃の温度差という“究極の未舗装路”である月面を走るためのタイヤ開発にも取り組んでいると知り、日本企業が宇宙開発の一端を担っていることに、素直に誇らしさを感じました。
イルカの尾びれと免震装置、技術の“意外な使われ方”
印象的だったのは、尾びれを失ったバンドウイルカに人工尾びれを装着し、再び泳げるよう支援した取り組み。 映画『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ』のモデルとなった実話ですが、その人工尾びれにブリヂストンのゴム技術が使われていたことを初めて知りました。
さらに、尾びれを損傷したミナミバンドウイルカ「サミ」の人工尾びれ開発にも携わり、技術の力で生き物の尊厳と共生を支えたことも紹介されていました。
また、ゴム技術は免震装置にも活用されており、実際にこのイノベーションギャラリーの建物の地下で、その免震構造を見ることができます。
見学後のお楽しみと、企業への見方の変化
最後にアンケートに答えると、ブリヂストンのロゴ入りミニタオルをいただきました。 さらにクイズに答えることで、グッズが当たるガチャガチャにも挑戦でき、私は夜間に光るリストバンドをゲット。
正直なところ、訪れる前のブリヂストンのイメージは「タイヤの会社」だけ。 けれど、ゴムの技術が免震装置や生き物の支援、そして月面探査車のタイヤにまで広がっていることを知り、 “より良い社会のために”という理念のもとで、未来を見据えて走り続けている企業なのだと感じました。
「最高の品質、社会への貢献」という社是の意味を、実体験として知ることができた一日。 大人の社会科見学として、とても学びの多い訪問になりました。




















訪問日: 2026年2月6日(金)
往路:高田馬場駅(西武新宿線)→ 小川駅(徒歩5分)
ガスミュージアムを訪れた時の記事はこちら ↓



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