わに塚の桜を見たあと、そのまま帰るのは少しもったいない気がして、電車で塩山へ向かいました。
目的は、慈雲寺のイトザクラ。
観光案内所でアクセスを確認すると、途中にもうひとつ、今ちょうど見頃を迎えている桜があると教えていただきます。
それが周林寺の「ぼんぼり桜」と呼ばれるイトザクラでした。
さらに雷をきっかけに予定を変え、最後は勝沼ぶどう郷駅にも立ち寄ることに。
思いがけない寄り道を重ねながら、いくつもの桜に出会った春の一日を振り返ります。
塩山へ向かい、もうひとつの桜を探す
2026年3月。わに塚の桜を見たあと、韮崎駅にバスで戻り、電車で塩山駅へ向かいました。
ここから慈雲寺のイトザクラを目指します。
駅の観光案内所で念のためアクセスを確認すると、バス停から慈雲寺へ向かう途中に、もうひとつ見頃の桜があると教えていただきました。
周林寺の「ぼんぼり桜」と呼ばれるイトザクラで、この地域では慈雲寺と並ぶほど立派な桜とのこと。
そこでバスに乗り、粟生野橋バス停で下車。徒歩4分ほどで周林寺へ向かいます。
案内板も出ていて、迷うことなくたどり着くことができました。
周林寺で出会った「ぼんぼり桜」──静けさの中の満開のイトザクラ
お寺の門の前に立った瞬間、思わず「うわっ」と声が出ました。
満開の桜が門を覆うように咲き、お寺の建物が見えないほどの迫力です。
門には「周林禅寺」と書かれていました。
門をくぐる前から、この立派な桜に圧倒されます。
境内に入ると、枝が円を描くように広がり、まるで桜のカーテンのよう。
見事という言葉しか出てきません。
これほどの桜にもかかわらず、訪れている人は数人だけ。
しばらくすると誰もいなくなり、独り占めのような時間もありました。
静かな空間の中でこの美しい桜を眺める時間は、贅沢としか言いようがありません。
慈雲寺のイトザクラと、賑わいの中の風景
次に、有名な慈雲寺のイトザクラを見に向かいます。
徒歩で7〜8分ほど。途中には桃の花が咲き、山には淡いピンクの桜も見え、春の景色の中を歩いていきます。
お寺に近づくと、途中の道からすでに車が並び、駐車場待ちの列ができていました。
境内も多くの人で賑わっています。
境内に入ると、大きく枝を広げたイトザクラが目に入ります。
簾のように垂れ下がる姿は迫力がありますが、写真で見ていた印象より、少しボリュームが控えめにも感じました。
老木だからなのか、多くの支柱に支えられながら咲く姿は、凛々しくもあり、どこか切なさも感じられます。
境内にはほかにも小ぶりのイトザクラがあり、ピンクや淡い色合いの花が咲いていました。
南側の門付近では、菜の花と桜が並ぶ春らしい景色も楽しめます。
雷に背中を押されて、タクシーで塩山駅へ
もう少し散策しようと思っていたところ、雷がゴロゴロと鳴り始めました。
夏ではないけれど、夕立が来るのかもしれない…そんな気配です。
このあたりは雨宿りできる場所がなく、雨が降ればタクシーもつかまりにくくなります。
次のバスまではまだ1時間半以上。
名残惜しい気持ちはありましたが、ここは無理をせずタクシーを呼ぶことにしました。
塩山駅までの料金は、迎車料金込みで約1600円でした。
勝沼ぶどう郷駅で出会った、桜と人の風景
タクシーの車内で、隣の勝沼ぶどう郷駅にある桜も今が見頃だと教えていただきました。
大善寺の桜も気になりましたが、時間的に難しそうです。
それならばと、勝沼ぶどう郷駅の旧ホームにある甚六桜を見て帰ることにしました。
夕方近い時間でしたが、桜はちょうど見頃。
特急あずさと桜のコラボを狙う人や、シートを広げて花見を楽しむ人の姿もありました。
「桜のトンネル」と呼ばれるように、桜が連なる景色は見事で、この賑わいにも納得です。
日中の明るい時間にも訪れてみたくなりました。
桜をたどる一日を終えて
里山に咲くわに塚の桜から始まり、
思いがけず訪れた周林寺のぼんぼり桜に心を奪われ、
慈雲寺の老木のイトザクラには、畏敬の念を抱くような気持ちになりました。
そして最後は、人が集い、思い思いに春を楽しむ勝沼ぶどう郷駅の甚六桜。
同じ桜でも、それぞれにまったく違う表情があります。
偶然の出会いと判断を重ねながら巡ったこの一日は、これ以上ないほど桜を満喫した一日となりました。
アクセスと移動のポイント
- 韮崎駅 → 塩山駅:JR中央本線で移動
- 塩山駅 → 粟生野橋:バス利用(大菩薩峠登山口線)
- 粟生野橋バス停 → 周林寺:徒歩約4分
- 周林寺 → 慈雲寺:徒歩7〜8分
※バスの本数は多くないため、事前に時刻の確認がおすすめです。
※周辺には雨宿りできる場所がほとんどないため、天候にもご注意ください。
- タクシー(慈雲寺 → 塩山駅):約1600円(迎車料金込み)
※今回は雷のためタクシーを利用しましたが、時間に余裕があればバス移動でも可能です。
慈雲寺からは「大藤小学校」バス停が比較的近く、そこから乗車できます。(大菩薩の湯線)
※本数は多くないため、事前に時刻の確認がおすすめです。
※時間に余裕があれば、勝沼ぶどう郷駅で途中下車し、旧ホームの甚六桜に立ち寄るのもおすすめです。





















訪問日:2026年3月28日
📖 この日のはじまり
この日は、里山に佇む一本桜から始まりました。
静かな朝の光の中で出会った、わに塚の桜の記録です。
📖 山梨で出会った桜の記録
山梨には、場所ごとに異なる表情を見せる桜の風景があります。
樹齢を重ねた一本桜や、寺院に咲く枝垂れ桜など、心に残った春の記録です。

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