2024年3月。北陸新幹線が敦賀まで延伸した春、金沢からひとり越前武生へ向かいました。
1月に時間切れで訪れることができなかった「大塩八幡宮」。木立に囲まれた参道と、まるで舞台のような拝殿が印象的なこの場所を再訪し、静寂の中で心が満たされるひとときを過ごしました。
金沢から再び越前武生へ
1月に和紙の里で長居してしまい、時間切れで訪れられなかった「大塩八幡宮」へ、再び金沢から出かけました。
今回は、ついに開通した北陸新幹線・敦賀延伸を利用し、金沢駅から越前たけふ駅へ。
前回まで運行していた在来線特急は廃止され、時代の流れを感じます。
武生では、観光キャンペーン「迎車でGo」を利用しました。
これは、越前市内の観光施設や飲食店などを結ぶお得なタクシー移動チケットで、1枚500円で乗車できる便利な仕組み。旅慣れた人にも、初めての人にもお財布にも嬉しいシステムです。
木々に包まれた神域「大塩八幡宮」
「大塩八幡宮」は、小高い山の上にある神社。
両側を木立に囲まれた細い石段を登ると、苔むした参道が現れ、まるで別世界への入口のよう。
鳥居をくぐるたびに空気が澄み、心が静まっていくのを感じます。
大きな拝殿は舞台のように開かれた造りで、国の重要文化財にも指定されています。
境内には小さな祠がいくつも点在し、山の中を散策していると自然とテンションが上がっていきました。気づけば周囲に人の姿はなく、静かな森の中でひとりきり。
ふと「熊が出るかも…」と頭をよぎりましたが(笑)、それもまた自然と一体になる旅の醍醐味です。
誰もいない神域に、木漏れ日と風の音だけが響いていました。
その静けさが、どこか懐かしく、そして温かい。
ひとりで訪れたからこそ感じられる、**“独り占めの癒し”**がそこにありました。
次の目的地へ
参拝を終えたあとは、1月に雪で全体の姿を見ることができなかった
「紙祖神 岡太神社・大瀧神社」へ向かいます。
この続きは次回のブログで――。












📍 後半の記事はこちら → 東京発ひとり旅|雪囲いが外れた紙祖神「岡太神社・大瀧神社」へ。越前武生で出会った彫刻美と人の温もり


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