東京発ひとり旅|春の檜原村「天空の古民家」小林住宅へ。ミツバツツジ咲く藤倉の里で感じた癒しの時間

山・自然散策

東京都でありながら、まるで別世界のような自然が広がる檜原村・藤倉地区。
国の重要文化財に指定されている茅葺き屋根の「小林住宅」を訪ねました。
ちょうど見頃を迎えたミツバツツジが山を鮮やかに染める中、モノレールカーで向かう“天空の古民家”への道のりは、まるで小さな冒険のよう。
春の空気に包まれながら、心に残るひとり旅になりました。


東京都の山奥にある「天空の古民家」へ

2024年4月。ずっと訪れてみたかった念願の場所、東京都檜原村の藤倉地区にある「小林家住宅」へ向かいました。ここは「天空の古民家」とも呼ばれる場所で、国の重要文化財にも指定されている茅葺き屋根の古民家です。

藤倉の山あいに静かに佇むこの家の周囲では、ちょうどミツバツツジが見頃を迎えていました。元住民の方が植えたというミツバツツジが濃いピンク色に咲き誇り、山の斜面を優しく彩っています。春風に揺れる花々と、茅葺き屋根のコントラストが本当に美しく、ずっと眺めていたくなるような景色でした。

モノレールカーで行く、珍しい山の旅

今回は、麓から小林住宅まで最大傾斜43度のモノレールカーを利用しました。これは、車の通れない山間部に位置する小林家住宅の保存修理工事のために設置されたもので、現在は訪れる観光客を運搬する手段としても活躍しています。

急斜面を登るモノレールは、空へと登っていくような感覚。短い乗車時間ながらも、この体験はまさに忘れがたい思い出になりました。

藤倉の里を歩く、静かなひととき

小林住宅を見学したあと、その奥にある田倉家までの山道をゆっくりと散策しました。小鳥のさえずりと、木々を抜ける風の音だけが響く道。自然の息づかいを感じながら歩く時間は、とても穏やかで心地よいものでした。

春の檜原村は、都心からほんの数時間で訪れることができるとは思えないほどの静けさと美しさ。山の暮らしや古民家の息遣いを感じながら、東京の中にまだこんな場所があるのだと改めて感動しました。

ひとりで訪れるからこそ感じられる“音のない時間”。藤倉の里で過ごした春のひとときは、心に残る宝物のような旅になりました。

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