東京発のひとり旅で熱海へ。梅がちょうど見頃を迎えた熱海梅園は、冬の寒さを忘れるほど華やかな香りに包まれていました。湯けむりの立つ温泉街を歩きつつ、起雲閣や木宮神社など文化と歴史の散策も楽しむ1日旅。30年ぶりに訪れた熱海は、かつての静かな温泉地とは違い、驚くほど多くの人で賑わう街へと進化していました。
熱海梅園へ ― 見頃の梅と湯けむりの中の散策
2025年2月。梅の見頃を迎えた熱海梅園を訪れました。園内は多くの人で賑わっており、写真を撮る際にはなるべく人が写り込まないよう、タイミングを見計らうのに一苦労。それでも、紅梅・白梅の香りが風に乗って広がり、歩いているだけで心がほどけるような景色でした。
梅園の一角には源泉スポットがあり、その湯を活用した足湯も設けられていました。熱海が温泉地であることを改めて実感します。また、熱海駅から木宮付近の街中にも複数の源泉があり、冬でもあちこちから湯けむりが上がる光景は、歩くだけで旅情を感じられました。
園内には小さな滝があり、その裏側を歩ける構造になっていてびっくり。岩の間を通り抜けながら見上げる滝は、ちょっとした冒険気分でした。
起雲閣へ ― 異国情緒あふれる建物と驚きの光景
梅園から歩いて起雲閣へ。館内に入ると訪日客が多く、畳の上に寝転んで団体でくつろぐ姿が…。日本の歴史建築ではあまり見ない光景に思わず戸惑いましたが、文化の違いだなぁと感じました。
起雲閣の独特な建築美や装飾はひとつひとつ魅力的で、ひとりゆっくり眺める時間を楽しみました。
木宮神社と双柿舎 ― どちらも少し残念な結果に
木宮神社の鳥居まで行きましたが、驚くほどの大混雑。参拝は難しそうだったのでUターンしました。
また、坪内逍遥ゆかりの双柿舎は「日曜のみ公開」のため、残念ながら中には入れず。次回こそリベンジしたい場所です。
冬の熱海はあたたかい？
時折、粉雪が舞う瞬間もありましたが、湯けむりの多さや海流の影響なのか、体感的にはそこまで寒くありませんでした。むしろ、東京に戻ってからの方が冷たさを感じたほどです。
30数年ぶりに訪れた熱海でしたが、これほど多くの人が集まる人気観光地になっていたとは驚き。梅の季節の熱海は、自然・温泉・文化すべてが楽しめるひとり旅にぴったりでした。
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