2026年10月17日、東京都奥多摩町にある百尋ノ滝を訪れました。
数年前から行ってみたいと思っていた滝ですが、滝周辺での滑落事故が気になっていたことに加え、本格的な山歩きも数年ぶりだったため、今回はおくたま地域振興財団のガイド付きツアーに参加しました。
百尋ノ滝へ続く「川苔谷・百尋ノ滝探勝路」は、森林セラピーロードに認定されている一方、本格的な登山装備が必要なコースでもあります。
細倉橋から渓流沿いの登山道を歩き、木橋や大小の滝、昔のダムの跡などを見ながら進みました。滝の直前には急峻な岩を越える道もありましたが、ガイドさんの案内で慎重に進めました。
長雨の影響で水量が増していた百尋ノ滝では、滝の下部に虹がかかる景色を見ることができました。
この記事では、実際に歩いた登山道の様子や百尋ノ滝の景色、ガイドツアーでの体験を紹介します。
百尋ノ滝を訪れるため、ガイドツアーに参加
今回参加したのは、おくたま地域振興財団が主催する「季節のロードめぐり~百尋の滝探勝路~」というツアーです。 「秋の川苔谷トレッキング 山鳩おにぎり弁当&スイートポテト」という副題が付いていました。
この財団のツアーには以前にも参加したことがあります。 初めて参加したツアーが山歩きを始めるきっかけになったこともあり、ガイドさんやスタッフの方々の丁寧な対応には信頼を寄せていました。
ツアーの案内には登山道を歩くことや、トレッキングシューズが必要なことも記載されていました。 それでも、出発前夜に奥多摩ビジターセンターの百尋ノ滝コースマップを改めて確認すると、本格的な登山コースであることや、滝の直前に危険な岩場があることが強調されていて、少し驚きました。
本格的な山歩きからは数年遠ざかっていましたが、今回はガイドさんと一緒に歩けることが心強く、予定どおり参加することにしました。
細倉橋から川苔谷の登山道へ
百尋ノ滝へ個人で向かう場合は、奥多摩駅からバスで川乗橋まで行き、そこから川乗林道を約45分歩いて登山口のある細倉橋へ向かいます。
今回のツアーでは、車で細倉橋まで送っていただきました。登山口付近で準備運動をしてから、百尋ノ滝を目指して歩き始めました。
細倉橋付近では、澄んだ水の中を魚が泳いでいる姿が見えました。
登山口の近くには、深い傷が付いた案内板がありました。ガイドさんによると、熊が付けた傷だそうです。舗装された林道からそれほど離れていない場所に熊の痕跡があることが印象に残りました。
登山道に入ると、しばらくは川苔谷の渓流に沿って歩きました。 水の流れる音を聞きながら進む道には木橋がいくつも架かり、途中では小さな滝や岩の間を流れる水など、さまざまな渓流の景色を楽しめました。
この日は、9月の大雨の影響で川の水量が多く、岩肌からも水が染み出していました。ガイドさんからは、百尋ノ滝も普段より水量が多いだろうと聞き、到着が楽しみになりました。
ウスバの滝と川苔谷の渓流風景
川苔谷の登山道を進む途中には、いくつもの小さな滝がありました。
その一つが、ガイドさんに教えていただいた「ウスバの滝」です。普段は細い流れの滝だそうですが、この日は水量が多く、岩肌を勢いよく水が流れ落ちていました。
さらに進むと、石を積み上げた古いダムの跡がありました。ガイドさんに説明していただかなければ、自然の岩の一部だと思って通り過ぎていたかもしれません。
ほかにも、登山道から見下ろす場所に二段になって流れ落ちる滝があり、川苔谷には百尋ノ滝に到着するまでにもさまざまな水の景色が広がっていました。
足元に咲く小さな山野草についても、ガイドさんが立ち止まって教えてくださいました。自分だけで歩いていたら見落としてしまいそうな花ばかりで、こうした発見もガイドツアーの楽しさの一つでした。
渓流沿いで山鳩おにぎり弁当の昼食
百尋ノ滝へ向かう途中、渓流沿いの岩場で昼食休憩を取りました。
大きな岩の間を水が流れる景色は、以前訪れた御岳山のロックガーデンを思い出させるものでした。川の流れる音を聞きながら、ツアーに含まれていた「山鳩おにぎり弁当」をいただきました。
お弁当に加えて、スイートポテトと温かいハーブティーも用意されていました。お弁当もおいしく、渓流を眺めながらの昼食は、山歩きの途中の楽しみとなりました。
ハーブティーはおかわりもできましたが、登山道にはトイレがないため、私は遠慮することにしました。
昼食後、百尋ノ滝へ向かう前に、ガイドさんからリュックを置いていくよう案内がありました。荷物はスタッフの方が見守ってくださるとのことでした。
最初は少し意外に思いましたが、この先の道を歩いて、その理由がよくわかりました。
急峻な岩を越える道を経て百尋ノ滝へ
それまでの渓流沿いの道とは様子が変わり、滝の手前では道幅が狭くなりました。大きく足を上げたり、岩に手を掛けたりしながら進まなければならない場所もありました。
ガイドさんは、どこに足を置き、どこに手を掛ければよいか、一人ひとりに声を掛けながら案内してくださいました。
途中では、滝から戻ってくる登山者とすれ違う場面もありました。狭い道だったため、ガイドさんが安全にすれ違える場所を判断し、通行を誘導してくださいました。
登りながら気になったのは、帰りも同じ道を下らなければならないことです。登るだけでも慎重になる道だったので、下りはさらに緊張しそうだと思いました。
水量の多い百尋ノ滝と、滝にかかった虹
やがて大きな水音が聞こえ、木々の間から百尋ノ滝が見えてきました。ガイドさんによると、普段は木の葉に遮られ、途中から滝が見えることは少ないそうです。
滝の近くまで進むと、岩壁を勢いよく流れ落ちる百尋ノ滝が目の前に現れました。
この日は9月の大雨の影響で水量が多く、滝の下部には虹もかかっていました。水しぶきと大きな水音に包まれながら、しばらく滝を眺め、写真や動画を撮影しました。
数年前から訪れたいと思っていた百尋ノ滝。実際に目の前にすると、その迫力は想像以上でした。
ガイドさんの案内で険しい道を戻る
登るときにも慎重に進んだ道ですが、下りは足元が滑りやすいため、さらに緊張しました。
ガイドさんは「ゆっくり行きますよ」と声を掛けながら、一人ひとりに足や手を置く場所を教えてくださいました。
難所を無事に下り、リュックを置いていた昼食場所まで戻ったときには、ほっとしました。
川乗林道へ登り、細倉橋に戻る
昼食場所からの帰り道は、往路と同じ道をそのまま戻るのではなく、途中から山側へ登り、舗装された川乗林道へ出るルートでした。
林道へ向かう登り道は、滝の直前のような難しさはありませんでしたが、登りが続き、今回のトレッキングで最も体力を使った場所でした。
林道に出ると、スタッフの方から、歩き続けることが難しくなった場合には車で迎えに来てもらえると説明がありました。
実際に別のグループでは車による迎えが必要になり、スタッフの方が無線で連絡を取り、対応されていました。こうした場面でも、スタッフの方々が連携している様子が印象に残りました。
舗装された林道では、ガイドさんが山椒の葉を教えてくださり、その香りを確かめることもできました。また、鮮やかなピンク色の実を付けたマユミも見られました。
渓流沿いの登山道とは違い、周囲の植物を眺めながら歩く余裕も戻り、細倉橋へ到着。今回のトレッキングを終えました。






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