彫刻の町・井波を歩く―瑞泉寺と八日町通りの静かな時間

アートと文化

庄川峡の遊覧船で雪景色の大牧温泉を望んだあと、木のぬくもりが息づく町・井波へ。
彫刻の音が響く八日町通りと、北陸最大級の木造寺院・瑞泉寺を訪ね、伝統と静けさに包まれた冬の町歩きを楽しみました。


庄川峡の大牧温泉までの遊覧船で水墨画のような景色を堪能したあと、バスで井波に戻ってきました。せっかくなので、彫刻の町として知られる井波を少し散策してみることにしました。

富山県南砺市井波は、県の南西部にある小さな町。
2018年に「宮大工の鑿(のみ)一丁から生まれた木彫刻美術館・井波」として日本遺産に認定されているとのことです。
井波彫刻の歴史はおよそ250年前。京都から「井波別院 瑞泉寺」の建立に派遣された宮大工が、地元の人々に技を伝えたことから発展したといわれます。

現在も、瑞泉寺の表参道にあたる八日町通りを中心に約200名の彫刻師が暮らし、職人の技を今に伝えているようです。
瑞泉寺は、井波彫刻で彩られた重厚な木造建築。現在の本堂は1885年に建立され、木造寺院としては北陸最大級の規模を誇り、1918年に完成した太子堂も、井波の大工や彫刻師の卓越した技が結集した建築として知られています。

八日町通りには、彫刻師の工房や蔵元、町家カフェなどが軒を連ね、格子戸と石畳が続く風情ある通り。この日はあいにく多くの店が休みで静かな散策となりましたが、木の香りと職人の気配を感じられる時間でした。ただ、冷たい雨が降り続くことで寒さが厳しく散策も、屋根のないバス停での待ち時間もなかなかこたえました。

金沢駅への戻りは交通広場バス停から加越能バス南砺金沢線で約90分。
次は春や秋など、もう少し暖かい季節に訪れて、ゆっくり井波彫刻の町並みを歩いてみたいと思います。

🚢 井波を訪れる前に乗ったのは、庄川峡の遊覧船
船でしか行けない大牧温泉までの絶景クルーズの様子はこちら ↓

👉 雪景色の庄川峡を船でゆく――大牧温泉までの静かなクルーズ

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