2025年4月。お花巡りのひとり旅で、日本三大桜のひとつ「山高神代桜(やまたかじんだいざくら)」を見に、山梨県北杜市の實相寺へ向かいました。樹齢約2000年といわれ、日本最古にして最大級の巨桜。満開の時期だったこともあり、お寺へ向かう道は大渋滞、境内も人で溢れるほどの人気ぶり。それでも、木棒に支えられながら花を咲かせるその姿は圧倒的で、長い時間を超えて咲き続けてきた命の強さを感じました。東京発ひとり旅で出会った、時間を忘れる桜の記録です。
日本三大桜のひとつ「山高神代桜」へ
山高神代桜は、福島県の三春滝桜、岐阜県の淡墨桜と並ぶ日本三大桜のひとつ。ちょうど満開のタイミングということもあり、バスを降りてからお寺に向かう道路は大渋滞。境内に入るまでにも時間がかかるほどでした。
(参考)アクセス:JR韮崎駅から「下教来石」行きバス約25分「牧の原」下車(750円)、徒歩約30分(約2km)
樹齢約2000年の圧倒的な存在
山高神代桜は、推定樹齢約2000年のエドヒガンザクラで、日本最古・最大級の桜とされています。1922年(大正11年)には桜として初めて国の天然記念物に指定されました。
2000年という途方もない時間を、この場所で毎年花を咲かせてきたという事実。その長い年月の間に、どれほどの景色や歴史を見てきたのだろうと思うと、ただ桜を眺めるというよりも、何か物語に触れているような感覚さえありました。
太い幹は多くの支柱で支えられていて、その姿が桜の生きてきた時間を物語っているようでした。
境内は満開の桜に包まれて
境内には神代桜だけでなく、たくさんの桜が咲き誇っていて、どこを見ても春そのもの。境内の外から、そして中からと、角度を変えて何枚も写真を撮りました。
宇宙を旅した桜
境内にはもうひとつ特別な桜があります。それは、スペースシャトルで8ヶ月間の宇宙旅行に行った種のうち、発芽した2粒のうちの1本が植樹された「宇宙桜」。
説明板によると、この木はまれに5弁ではなく6弁の花を咲かせることがあるそうです。宇宙へ行った桜が地上でまた花を咲かせていると思うと、それだけで物語が広がります。
東京発ひとり旅だからこそ味わえた時間
人も車も多くて大変だったけれど、それでもこの桜に会いに来てよかった。誰とも話さず、ただ2000年の桜の前に立っている時間が、ひとり旅の醍醐味でした。
今度はもう少し早い時間に来て、静かな境内で眺めてみたいと思います。























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