新潟の山あいにひっそりと佇む曹洞宗の古刹・雲洞庵。
2025年6月、ひとりでこのお寺を訪れました。
「雲洞庵の土踏んだか」という言葉が残るほど、昔から信仰を集めてきた場所。
本堂へ続く石畳の下には、一文字ずつ法華経が埋められており、その上を歩くことで罪業が消滅し、万福多幸のご利益があると伝えられています。
遠くても行ってよかったと思えた、心に残る静かな旅でした。
新潟・雲洞庵へひとり旅
2025年6月。東京から新幹線とローカル線を乗り継いで、新潟県南魚沼市にある曹洞宗の古刹・雲洞庵を訪れました。最寄り駅からも離れた山深い寺院ですが、その静けさと重みのある空気に心を奪われました。
「雲洞庵の土踏んだか」と伝わる参道
このお寺には「雲洞庵の土踏んだか」という言葉が残っています。実際に歩いてみると、その意味が少しだけわかる気がしました。
赤門から本堂までの石畳の下には、お経が一文字ずつ書かれた敷石が埋められているそうです。書かれているのは法華経で、その数は約7万個。お経の上を歩くことで罪業が消え、福を授かると信じられてきました。
訪れた際、石畳を往復しながら御百度参りをしている男性の姿も見かけました。ひとつひとつの歩みに祈りが込められているようでした。
苔と杉並木に守られた静寂の境内
参道に立つと、杉並木と苔むした風景が目の前に広がります。苔の艶やかさ、樹々の濃い緑。歩くほどに心が静かになっていくのを感じました。
紅葉の時期はさらに美しいと聞きますし、冬の雪化粧もまた格別だろうと思いました。今年の冬は特に雪が多く、5月頃まで残雪で長靴が必須だったと聞きました。四季でまったく異なる表情を見せてくれそうです。
雲洞庵の歴史と建築
境内は一万坪、建坪は600坪。本堂は新潟県の文化財に指定されており、棟梁・小黒甚内率いる大工集団によって建てられたものだそうです。間口14間、奥行10間半という堂々とした姿は、近世寺院建築の傑作といわれています。(パンフレットより)
遠くてもまた訪れたくなる理由
電車とバスを乗り継ぎ、さらに歩き、ようやく辿り着く場所。決してアクセスは良くありませんが、それでも「また来たい」と思えるお寺でした。
静けさ、空気、祈りの気配。観光というより「体験」に近い時間。今回は初夏の訪問でしたが、季節を変えてまた訪れたいと思っています。
旅程メモ
- 東京 → 越後湯沢(新幹線)
- 越後湯沢 → まつだい(ほくほく線)
- まつだい → 塩沢(ほくほく線)
- 塩沢 → 越後湯沢 → 東京
遠くまで足を運んだからこそ出会えた景色と感覚。静かに心が整っていくような、新潟のひとり旅でした。
アクセスと参拝時のポイント
雲洞庵は新潟県南魚沼市の山あいにあり、公共交通機関でのアクセスはやや不便です。
最寄り駅からも距離があるため、事前にルートを確認しておくと安心です。
電車の場合は、上越新幹線で越後湯沢駅へ。そこから在来線を乗り継ぎ、最寄りの塩沢駅へ向かいます。
塩沢駅から雲洞庵までは距離があり、私はタクシーを利用して訪れました。
また、バスについては2026年4月からAIオンデマンド交通「MOSS(モス)」が運行されており、利用には事前予約が必要なようです。
訪問時期によって交通手段が変わる可能性もあるため、最新情報の確認がおすすめです。
本数や移動手段が限られているため、帰りの時間も含めて余裕のある計画がおすすめです。
また、冬季や雪解けの時期は足元が悪くなることもあるため、歩きやすい靴での訪問が安心です。
静かな環境の中で参拝するお寺のため、時間に追われず、ゆっくりと過ごすつもりで訪れると、この場所の魅力をより感じられると思います。




















🌿 新潟で出会った静けさと余韻をたどるひとり旅
雲洞庵を訪れる前後にも、新潟の各地で静かな風景や時間に出会いました。
里山の空気、アートの中の余白、森に包まれるひととき——そんな旅の記録です。


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