新潟県南魚沼市の雲洞庵を訪れ、本堂の欄間彫刻や坐禅堂、書院造の大方丈、宝物殿などを見学しました。
この記事では、境内や建物内部の見どころに加え、赤門の修復工事による参拝経路の変更、実際に利用したアクセス方法を紹介します。
雲洞庵の歴史と上杉景勝・直江兼続
雲洞庵(うんとうあん)は、新潟県南魚沼市にある曹洞宗の寺院です。
十三世・通天存達和尚は、10歳の喜平次(後の上杉景勝)と5歳の与六(後の直江兼続)を引き取り、雲洞庵で教育したと伝えられています。 二人が幼少期を過ごし、学んだ場所として知られています。
境内は約1万坪。杉の大木が並ぶ参道や苔に覆われた庭、本堂をはじめとする歴史ある建物が残されています。
2025年6月に初めて訪れ、翌2026年5月には魚沼を巡るバスツアーで再訪しました。 どちらも新緑の季節でしたが、2度目の訪問では赤門の修復工事が始まっており、境内への入り方が変わっていました。
赤門と「雲洞庵の土踏んだか」
雲洞庵の入口に建つ赤門は、仁王像が安置された山門です。 門の両脇には大きな草鞋が奉納されており、2025年に訪れた際には、その姿が特に印象に残りました。
赤門から本堂へ続く石畳の下には、法華経の文字を一字ずつ記した石が埋められていると伝えられています。 その数は約7万個。「雲洞庵の土踏んだか」という言葉があり、参道を歩くことで罪業が消え、福を授かると信じられてきました。
ところが、2026年5月に再訪すると、バスの車窓から見えるはずの赤門がありませんでした。 受付で確認したところ、修復工事のため解体されているとのことでした。
雲洞庵の公式案内によると、2026年4月から2028年11月ごろまで山門修復工事が予定されており、山門と参道の一部が通行止めとなります。
また、2025年の訪問時には黒門も見ることができましたが、2026年5月の再訪時には工事の影響で閉鎖されていました。
今回の訪問時は、赤門と参道の一部が通行止めとなっていたため、通常は帰りに利用する通路を途中まで歩いてから参道に入るルートで本堂へ向かいました。
参道には杉の大木が立ち並び、石畳の両側には苔が広がっています。 工事のため、通常の参道を通り抜けることはできませんでしたが、途中から合流した参道では、杉並木と新緑の景色を楽しめました。
本堂の建築と精巧な欄間彫刻
雲洞庵の本堂は、新潟県指定文化財に指定されている歴史ある建物です。 棟梁・小黒甚内が率いる大工集団によって建てられたと伝えられています。
本堂に上がると、太い柱や梁、広々とした畳敷きの空間が目に入ります。 建物内部では、木造建築の規模や細部の造りを間近で見ることができます。
特に見応えがあるのが、精巧な欄間彫刻です。 「不老不死の仙人」と「登龍門」を題材とした彫刻があり、人物や鳥、龍、岩、水の流れなどが立体的に彫り込まれています。
「登龍門」は、鯉が急流を登って龍になるという故事に由来する題材です。
2025年の初訪問でも印象に残りましたが、2026年の再訪では、彫刻の細部まで改めて眺めました。
坐禅堂で知る修行僧の暮らし
本堂から廊下を進むと、坐禅堂があります。
坐禅堂は修行僧が坐禅を行う場所ですが、食事や就寝も含めた生活の場としても使われてきました。
室内には中央の通路を挟んで、左右に一段高くなった畳敷きの場所が並んでいます。 これは「単(たん)」と呼ばれ、修行僧一人ひとりに割り当てられる空間です。
実際に室内を見ると、単が規則正しく並び、装飾を抑えた造りになっていることがわかります。 華やかな彫刻のある本堂とは対照的で、禅寺における修行の様子を具体的に知ることができました。
大方丈・客殿と庭園
雲洞庵では、本堂や坐禅堂に加えて、大方丈や客殿なども見学できます。
書院造の大方丈
大方丈は書院造の建物で、広い畳敷きの空間が特徴です。
柱が天井まで達しておらず、柱の上部には白壁が広がっています。 現地の説明板でも、この独特な造りが紹介されていました。
広々とした室内だけでなく、柱や白壁の配置にも目を向けると、建物の特徴がよくわかります。
客殿「報恩閣」と庭を望む廊下
観音堂のさらに奥には、客殿「報恩閣」があります。
畳敷きの広い部屋があり、窓や広縁からは庭の緑を眺めることができます。
2025年の初訪問では、この場所でしばらく庭を眺めていたいと思ったことを覚えています。
建物をつなぐ木の廊下も丁寧に磨かれており、2026年の再訪でも、窓越しの新緑や建物の内部を見学しました。
境内には池があり、周囲には木々が茂っています。 小さな橋や水面に映る緑など、建物の中から眺める景色とは違った見どころもありました。
宝物殿で見た大きな釈迦涅槃図
宝物殿には、上杉景勝の書簡や武田信玄の書状など、雲洞庵に伝わる歴史資料が展示されています。
その中で特に目を引いたのが、大きな釈迦涅槃図でした。
涅槃図は、お釈迦様が亡くなる場面を描いた仏画で、横たわるお釈迦様の周囲に弟子や動物たちが集まる様子が描かれています。
雲洞庵の公式サイトによると、宝物殿に展示されているのは越後最大の涅槃図とのこと。
古文書などは内容を理解するのが難しかったのですが、涅槃図は馴染みのある題材だったこともあり、その大きさに驚きました。
写真にも収めようとしましたが、展示ケースのガラスに照明が強く反射してしまい、うまく撮影できませんでした。
雲洞庵へのアクセスと参拝時の注意点
雲洞庵は、新潟県南魚沼市雲洞にあります。
2025年6月に訪れた際は、JR上越線の塩沢駅からタクシーを利用しました。 2026年5月の再訪では、魚沼を巡るバスツアーで立ち寄りました。
なお、山門修復工事に伴い、参拝経路が変更されています。 訪問前には、雲洞庵公式サイトで最新の状況を確認してください。












📖 雲洞庵とあわせて巡った魚沼の見どころ
2026年5月のバスツアーでは、雲洞庵のほかにも魚沼の寺院や施設を訪れました。
石川雲蝶の彫刻で知られる西福寺、八海山が運営する魚沼の里、八海山尊神社、「味噌なめたか」で知られる関興寺、ワイナリーなど、同じ旅で訪れた場所を紹介します。


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