東京発ひとり旅|森に溶け込む午後──「星と森の詩美術館」で出会う静かな時間

アートと文化

十日町の夏の風を感じながら訪れたのは、その名前の響きに惹かれてずっと気になっていた「星と森の詩美術館」。森に抱かれるように建つ小さな美術館は、展示作品だけでなく、自然とアートが静かに溶けあう場所でした。少しの勇気を添えて出かけた、ひとり旅の記録です。

星と森の詩美術館へ

「星と森の詩美術館」。──この名前の美しさに惹かれて、いつか訪れたいと思っていた場所です。

十日町駅から市バスで約15分、「吉田山谷」バス停で下車し、徒歩8分ほど。通常なら迷わず歩き出す道ですが、この日は観光協会で熊の目撃情報を聞き、念のためタクシーを利用しました。

森に静かに佇む美術館

美術館は、森の静けさの中にそっと寄り添うように建っています。館内では季節ごとの展示が行われており、撮影は禁止でしたが、刀の展示もありました。その凜とした輝きが、森の静謐さとどこか響き合っているように感じられました。

森の仲間たちに出会う「彫刻プロムナード」

建物の外には「彫刻プロムナード」と呼ばれる小径があります。ぶなの木々に囲まれた道に、妖精、リス、ウサギなど、森の仲間たちをイメージした21点のオブジェが点在。自然の音とアートが調和し、まるで絵本の世界に迷い込んだようなひとときでした。

熊のこと、そして少しの安心

池の周りを散策できる道もあり、受付の方に「熊と出会うことはありますか?」と伺うと、「よく聞かれるんですよ。でも今のところは大丈夫です」と優しく答えてくださいました。

先日は「熊が出るから嫌だ!」と泣き出したお子さんもいたそうで、そんな微笑ましいエピソードにほっと心が和みました。

喫茶コーナーで過ごす静かな時間

館内の喫茶コーナーでは、魚沼三山を望む穏やかな時間を。アートだけでなく、周囲の自然までもがひとつの作品のように感じられ、心がゆっくりほどけていきました。

また訪れたいと思えた場所

帰り際には「また違う季節や展示のときに訪れたい」と自然に思えました。レンタサイクルでもアクセス可能ですが、往路は登り坂が多めなので少し大変かもしれません。その分、帰り道は爽やかな下り坂です。

なお、「星と森の詩美術館」は大地の芸術祭とは無関係ですが、森そのものがキャンバスのようで、どこを切り取っても静かな美しさがあります。冬季(12〜3月)は休館とのことなので、訪れる際はご注意を。

訪問日:2025年8月20日(水)
東京から上越新幹線で越後湯沢駅下車。ほくほく線に乗り換えて十日町駅下車。日帰り旅行。


🍃 「十日町をめぐる夏のひとり旅」シリーズ 🍃

新潟県・十日町で過ごした夏の一日。
緑に包まれた静かな神宮寺から始まり、
森にたたずむ「星と森の詩美術館」、
そして国宝・火焔型土器に出会った十日町市博物館へ――。
自然と文化がやさしく溶け合う十日町を、ゆっくりとめぐるひとり旅でした🌸


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