秋の東京ひとり旅で訪れた、檜原村・払沢の滝。
東京都で唯一「日本の滝百選」に選ばれた滝は、秋川の源流にある静かな癒しの空間。
ウッドチップの遊歩道を歩き、滝の水音と森の香りに包まれる時間を楽しみました。
2023年11月初旬。 初めて訪れた東京都檜原村があまりに素敵だったので、日をおかずに再び訪れました。 今回は、檜原村の中でもアクセスしやすい払沢(ほっさわ)の滝へ。
払沢の滝は、東京都で唯一「日本の滝百選」に選ばれている滝です。 秋川の源流に位置し、高低差およそ60メートル・全4段から成る滝。 遊歩道から見られるのは最下段で、落差約23.3メートル。水が岩肌を伝って落ちていく姿は、静かで美しく、まさに“東京の奥の自然美”を感じられる場所です。
払沢の滝へのアクセスと遊歩道
最寄りはJR武蔵五日市駅。そこからバスで「払沢の滝入口」バス停まで行き、徒歩15分ほどで滝へ到着します。 このあたりはバスの便も比較的多く、日帰りのひとり旅でも訪れやすい場所です。
滝へと続く遊歩道は、地元の木材を使ったウッドチップが敷かれていて、歩くたびにふかふかとした感触。 自然に優しく、足にもやさしい小径です。 途中には、ギャラリー喫茶や、かつての郵便局舎をリノベーションしたおしゃれなカフェもあり、立ち寄りながら歩くのも楽しい時間。
滝の空間と静寂の時間
滝に近づくにつれて、空気がひんやりと変わっていきます。 木々の間から水音が聞こえ始め、視界の奥に白い水の流れが現れた瞬間、まるで別世界に入ったよう。 滝つぼを囲む空間には、神秘的な静けさが漂っていました。
岩肌を滑り落ちる水と、冷たい空気。 木々のざわめきと鳥の声だけが響くその場所で、しばし立ち止まり、自然のリズムに身を委ねました。 東京にいながら、まるで遠い山奥を旅しているような時間です。
ちとせ屋の豆腐とドーナツ
帰り道、バス停近くにある檜原とうふ ちとせ屋へ。 ここは豆腐ドーナツが人気のお店で、店先にはいつも人の列ができています。 今回はドーナツだけでなく、お店自慢の豆腐も購入。 ずっしりと重みのある豆腐は大豆の味が濃く、旅の余韻を持ち帰るような一品でした。
自然の中で歩き、美味しいものをいただき、静かな時間を過ごす── そんな一日が、東京のすぐ近くにあることに改めて驚かされました。








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