金沢に住んでいた頃、駅のホームで何度も目にしていた「糸魚川行き」。
不思議と身近に感じながらも、50年以上訪れることのなかったその町へ、ようやく足を運ぶ日がやってきました。
今回の目的は、国石・翡翠と日本列島の成り立ちを学べるフォッサマグナミュージアム。
そして、糸魚川から望む冬の日本海です。
学びと出会い、そして次の旅への余韻が残る――
そんな東京発ひとり旅の記録です。
長年気になっていた糸魚川へ
金沢に住んでいた頃、駅のホームに糸魚川行きの電車が入線しているのを何度も見ていました。 訪れたことはないけれど、どこか身近で親しみのある町。 それでも50年以上経って、ようやく実現した糸魚川へのひとり旅です。
目的はフォッサマグナミュージアムと翡翠
糸魚川といえば、国石にも指定されている翡翠。 今回の旅の目的は、翡翠をはじめとする鉱物の展示と、日本列島の成り立ちを学べる フォッサマグナミュージアムを訪れることでした。
フォッサマグナとは、日本列島の中央部に存在する「大きな溝」。 地層を知ることで見えてくる、日本の大地の歴史です。 ミュージアムでは映像や模型を通して、その構造がとても分かりやすく解説されていました。
糸魚川駅すぐのジオパルへ
少し早く糸魚川駅に到着したため、駅に隣接する 「糸魚川ジオステーション ジオパル」を見学しました。 ここには観光協会もあり、フォッサマグナミュージアムの割引券をいただくことができました。
館内には鉄道実車両やジオラマ、プラレールが所狭しと並び、 SLくろひめ号やトワイライトエクスプレス再現車両など、 思いがけず貴重な展示に出会えました。
バスでフォッサマグナミュージアムへ
ミュージアム行きのバスは、ジオパル入口近くのバス停から出発します。 本数はおよそ1時間に1本、乗車時間も10分ほどとアクセスしやすいのが印象的でした。
バスを降りて歩くと、入口には「熊出没注意」の看板が。 熊の出没により化石の谷は閉鎖されており、近くの施設も今回は断念しました。
見応え十分な展示に心が弾む
それでも、フォッサマグナミュージアムの展示は十分すぎるほど見応えがありました。 さまざまな種類の翡翠や水晶、鉱物の美しさに心が躍ります。
太古の大地の歴史や地質学について学びながら、 「春になったら翡翠を探しに河原へ行ってみたい」 そんな気持ちが自然と湧いてきました。
日本海へ向かう小さな冒険
ランチを糸魚川駅周辺で…と思ったものの、ちょうどお昼時でどこも満席。 先に海を見に行くことにしました。
国道8号を渡った先に展望台があるものの、地下道は工事中。 どうしたものかと迷っていると、女性が一人、すっと横断する姿が。 思い切って、その後を追うように渡りました。
ひとり旅同士の出会い
海を眺めていると声をかけてくれたのは、大阪から来たというひとり旅の女性。 糸魚川の海は、2層、3層にも見える深い青のグラデーション。 冬の日本海とは思えないほど、穏やかな表情でした。
「この海を見ないで帰れないから渡ったの」 その言葉に、私も深く共感しました。
街歩きと老舗の味
食後は、糸魚川大火の跡や七福神を巡りながら街を散策。 マキノの飴や、京屋本家の御ゆべしをお土産に選びました。
御ゆべしは、加賀藩主が将軍家への土産として献上し、 「御」の字を許されたという由緒ある和菓子。 350年以上、一子相伝で受け継がれてきた味です。
次の旅へつながる余韻
街のあちこちには、翡翠原石や数億年前の岩のオブジェ。 歴史と自然が静かに息づく町でした。
次は翡翠海岸での石探しや、糸魚川漁港市場へ。 そんな次の旅を思い描きながら、糸魚川を後にしました。





















































訪問日:2025年12月7日(日)
往路:東京駅(北陸新幹線)→ 糸魚川駅(バス)→ フォッサマグナミュージアム
復路:ミュージアム(バス)→ 糸魚川駅(徒歩で海や町を散策後、北陸新幹線)→東京駅


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