2023年8月、志摩市から青春18きっぷを使って那智駅へ向かった夫婦旅。
海沿いの那智駅からバスに乗り、熊野古道の名所・大門坂を経て那智大社、そして那智の滝へ。
雨上がりの石畳を一歩ずつ登りながら、熊野の自然と歴史の気配を肌で感じる道のりでした。
体力的にはなかなかの登り道でしたが、その先に待つ那智の滝の迫力は、まさに息をのむ美しさでした。
熊野古道の入り口、大門坂へ
2023年8月。志摩市から青春18きっぷを使って、那智駅へ向かいました。
駅の裏にはすぐ海が広がり、砂浜の向こうに青い水平線が見えます。遊泳は禁止ですが、駅を出てすぐにこんな景色が広がっているなんて、なんだか贅沢な気分です。
那智駅からはバスに乗り、那智の滝を目指します。途中のバス停で降りて、大門坂から熊野古道を歩くルートを選びました。ここから那智大社までは約1時間の上り坂。前日まで雨が降っていたため、石畳が少し滑りやすく、慎重に歩を進めます。
雨上がりの熊野古道を歩く
石畳の道は苔むしており、両脇には杉の大木が並びます。静けさの中に、どこか神聖な空気が漂っていました。写真を撮る余裕もあまりなかったほどの登り道でしたが、その分、自然と向き合う時間になりました。
階段を上るたびに、「もう少しかな」と思うのですが、その先にもまた階段。
汗をぬぐいながら、ようやく那智大社の朱色の社殿が見えたときは、思わず「着いた…!」と声が出ました。
境内では、おみくじの大きさにびっくり。木でできたおみくじはずっしりと重く、ここならではの力強さを感じました。
那智の滝へ。圧巻の姿に息をのむ
那智大社からさらに歩いて、那智の滝へ向かいます。
「行きは下り、帰りは登り…」と頭をよぎりつつも、その思いをかき消すほどの滝の迫力に圧倒されました。
落差133メートル、日本一の名瀑「那智の滝」。
近づくほどに水しぶきが肌を打ち、心まで清められるような感覚に。
夫婦でしばらく滝の前に立ち尽くし、言葉少なにその光景を見つめました。
疲れも吹き飛ぶような神聖な時間。
熊野古道の荘厳な雰囲気と、那智の滝の圧倒的な存在感──。
この旅の思い出は、夏の記憶とともに、深く心に残るものになりました。

































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