青春18きっぷを使って訪れた、夏の奥日光。 赤沼から戦場ヶ原の木道を歩き、湯滝、竜頭の滝、華厳滝へと滝めぐりを楽しみました。 熊鈴を鳴らしながら歩く木道の散策は、吹き抜ける風や滝の水しぶきが心地よく、東京発ひとり旅で思いがけず深呼吸できた一日でした。
尾瀬ではなく、戦場ヶ原を選んだ理由
今回の行き先を考えるとき、最初に思い浮かんだのは尾瀬でした。 一度は歩いてみたいと思っていた湿原ですが、調べてみるとアクセスや行程のハードルが少し高く、初めての湿原散策としては不安もありました。
その点、戦場ヶ原は木道が整備されていてアップダウンも少なく、青春18きっぷでの移動でも無理がない距離。 「まずはここから歩いてみよう」と思い、今回の行き先に選びました。
また、JR日光駅からバスに乗ったことで、東武日光駅から乗るよりも空いていて、座って移動できたのも助かりました。 こうした小さな違いも、長時間移動のひとり旅では意外と大きく感じます。
赤沼から木道へ、静かな湿原を歩く
赤沼バス停に着くと、まずは靴紐を結び直して準備。 「これから歩くんだな」と気持ちを整えてから出発しました。
歩き始めてすぐ、赤く見える川に思わず足を止めます。 近くの説明を見ると、鉄分を多く含むことでこの色になるのだそうで、「なるほど」と納得しながら再び歩き出しました。
途中では、湯川と思われる川で釣りを楽しんでいる人の姿も。 水の透明度が高く、魚の姿が見えやすいのかもしれないと感じました。
木道はよく整備されていて、この日は滑りやすい場所もなく、とても歩きやすい状態。 これまでにない距離の木道を歩いていることで、少しだけ「中級者になったような気分」もあり、楽しく歩みを進めていきました。
バス停ではそれなりに人がいましたが、歩いていくうちに自然と分散していき、気づけばほとんど一人で歩く時間が続きます。 静けさの中で歩く心地よさがある一方で、ふと「クマは大丈夫かな」と不安になる瞬間もありました。 それでも、雄大な景色と木道を歩く楽しさのほうが勝っていて、足を止めることなく進んでいきました。
無理をしないと決めた、湯滝での判断
赤沼から戦場ヶ原を歩き、たどり着いた湯滝。 迫力ある滝を前にしばらく休憩を取りながら、ここで少し立ち止まって考えることにしました。
当初はこのまま湯ノ湖まで歩く予定でしたが、ルート上には急な階段もあり、ここまでの道のりでも思っていた以上に体力を使っていたことに気づきます。 ローカル線での移動のため朝も早く、さらに初めての木道歩きということもあって、知らず知らずのうちに緊張もあったようでした。
無理をして歩ききるよりも、「ここで区切って、次の楽しみに残しておこう」と思い、湯滝から先はバスで移動することに。 結果的に、この判断のおかげで、その後の滝めぐりをゆったりとした気持ちで楽しむことができました。
湯滝・竜頭の滝、それぞれに違う魅力
湯滝は、圧倒されるような迫力がありました。 幅の広さ、水量、そして響き渡る轟音。 間近で感じるその力強さに、思わず足を止めて見入ってしまいます。
その後バスで移動して訪れた竜頭の滝は、また違った印象を持ちました。 観瀑台から見る流れは、急斜面を二手に分かれて流れ落ちる迫力がありながら、遊歩道から眺めるとどこか優雅で、美しさを感じる滝でした。
さらに足をのばして訪れた華厳滝は、やはり奥日光を代表する名所らしいスケール感がありました。 湯滝の「間近で浴びる迫力」、竜頭の滝の「流れを追って見る美しさ」とは違い、華厳滝には「大きな景観として眺める雄大さ」があります。 同じ一日の中で見比べてみると、それぞれの滝の個性がよりはっきり感じられて、ただ名所をなぞるだけではない面白さがありました。
東京から日帰りでも、心がほどける奥日光の一日
奥日光の夏は、涼やかな空気と自然の音に包まれていました。 熊鈴の響き、滝の轟き、木々を渡る風の音。 人工的な音から少し離れた時間の中に身を置くと、短い日帰り旅でも気持ちがずいぶん軽くなるものだと感じます。
青春18きっぷでの移動は決して近いとはいえませんが、それでも東京から日帰りでここまで自然の密度が高い景色に出会えるのは、やはり奥日光ならでは。 歩き、涼み、少し予定を変えながら滝をめぐったこの一日は、夏のひとり旅の記憶として今も印象に残っています。
奥日光散策のアクセス情報
奥日光へは、JR日光駅または東武日光駅からバスでアクセスできます。 今回は赤沼バス停で下車し、戦場ヶ原の木道を歩いて湯滝方面へ向かいました。 その後はバスを利用して竜頭の滝、華厳滝へと移動しています。
東武バス日光「赤沼」下車
※戦場ヶ原散策の入口となるバス停です
※奥日光エリアはバスで各スポットを移動しながら巡ることができます。
※本数や時期によって運行状況が変わるため、訪問前の確認がおすすめです。
※夏でも散策では汗をかくため、歩きやすい服装と暑さ対策があると安心です。














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