東京発ひとり旅|大多摩ウォーキングトレイルを歩く。白丸ダム魚道と山里の風景に癒されて

山・自然散策

東京・奥多摩で歩いた「大多摩ウォーキングトレイル」。
奥多摩駅から古里駅までの8.5キロを歩き、尾根から見た集落の風景と、白丸ダムの魚道に感動。
自然と人の営みが調和する、東京のもうひとつの世界を感じたひとり旅でした。


2023年秋。 東京・奥多摩駅から古里駅まで、全長約8.5キロの大多摩ウォーキングトレイルを歩きました。 多摩川沿いに続くこのコースは、渓谷や森、集落など、奥多摩らしい自然と人の暮らしが交わる道。 静かなひとり旅にぴったりのハイキングコースです。


尾根から見下ろす、絵本のような奥多摩の集落風景

尾根道から見下ろす奥多摩の集落が目に飛び込んできた時は息を呑みました。 太陽の光を受けて輝く屋根、山々に守られるように寄り添う家々── まるで絵本の中に出てくるような、どこかファンタジックな風景でした。

高いところから眺める集落の景色は、自然と人の暮らしが溶け合うようで、 奥多摩の穏やかな時間が流れていました。今日いちばんのお気に入りの場所です。


白丸ダムと魚道の見学へ

道中、白丸ダムにも立ち寄りました。 ここには全国でも最大級の魚道(ぎょどう)があります。 魚道とは、ダムでせき止められた川でも魚が上流や下流へ行き来できるように造られた“お魚専用の通路”のこと。

白丸ダムの魚道は、川を泳ぐ魚たちにとってまさに生命線。 この日はなかなか魚を見つけることができなかったのですが、人と自然の共存を感じられる場所です。


圧巻の螺旋階段と、幻想的な多摩川の青

魚道へと続く、高低差約30mを結ぶ螺旋階段があり、 白丸調整池の高さから下流の多摩川まで降りることができます。 この階段は下り専用ですが、下から見上げる光景はまさに圧巻! 螺旋状に伸びる構造が美しく、まるでアートのようなダム建築です。

階段を下りると、目の前に広がるのは緑がかった美しい青い水面。 太陽の光を受けてゆらめく多摩川の色が幻想的で、思わず立ち止まりたくなるほど。 白丸ダムは上流の小河内ダムに比べると小規模ですが、 その静かな佇まいと自然との調和が魅力的な場所です。


東京にある“もうひとつの世界”

山と水に囲まれたこの風景が、東京都にあるということが信じられません。 都心へと続く多摩川の源流をたどりながら、自然と人との関わりを感じる時間。 静かに歩く8.5キロの道のりが、心の中まで澄み渡るような一日でした。

奥多摩駅から古里駅までのウォーキングトレイル。 歩くたびに新しい発見がある、東京の中の“遠い場所”です。

お気に入りの景色
左手に見える階段みたいなのが魚道
魚道へ続く圧巻の螺旋階段
階段を降りると目の前はエメラルド色の多摩川

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