金沢滞在中に訪れた立山・室堂。
霧が立ち込める中、みくりが池からみどりが池、雷鳥山荘へと歩いたひとり旅です。
視界が白く閉ざされるたびに、音も景色も遠のいていくような静けさ。
青空はなくても、その中でしか出会えない立山の表情がありました。
金沢から足をのばして出会った、秋の静かな山の記録です。
霧に包まれた室堂に立って
2023年9月下旬。
金沢滞在中、立山室堂までの直行バスがあることを知り、思い切って予約しました。
室堂に到着した瞬間、目の前に広がっていたのは一面の霧。
遠くの山も、池も、その輪郭はほとんど見えません。
けれど、その白さの中に立ったとき、ふと気づきました。
音がすっと消えていくような、静けさに包まれていることに。
室堂を訪れるのは、子どもの頃以来。
記憶の中では、青空の下に広がる景色だったはずの場所を、今回はまったく違う表情で歩くことになりました。
霧の中を歩く、静寂の立山
みくりが池からみどりが池、りんどう池、雷鳥山荘へとゆっくり歩いていきます。
霧が流れるたびに景色が現れては消え、同じ場所でもまったく違う表情を見せてくれました。
地獄谷の方からは、硫黄の匂いが風に乗って漂ってきます。
子どもの頃、もう少し近くまで行けたような記憶がうっすらと残っていますが、現在は立入規制がされていました。
それでも匂いの強さから、自然の力の大きさと怖さを感じさせられます。
霧に包まれると、池も山もその輪郭を失い、世界が白一色になる感覚があります。
足音だけが自分の存在を確かめるように響く中、音が吸い込まれていくような静けさがゆっくりと広がっていきました。
ふと霧が切れた瞬間、雄山と一の越山荘が姿を見せます。
ほんのわずかな時間だけ現れた光景は強く印象に残りました。
足元には、色づき始めた草紅葉。
紅葉のピークにはまだ早い時期でしたが、季節がゆっくり移り変わっていく気配を感じます。
立山室堂で過ごす、記憶に残るひとり旅
久しぶりに訪れた立山。
記憶の中にあった青空の風景とはまったく違う、霧の立山でした。
けれど、霧の立山だからこそ出会えた静けさがありました。
何も見えない時間の中で、むしろ自分の感覚が研ぎ澄まされていくような、不思議な感覚。
子どもの頃の記憶と、今目の前にある風景が重なり合いながら、
この場所の印象が静かに塗り替えられていくような時間でもありました。
金沢から少し足をのばして出会った、もうひとつの立山。
静けさの中でゆっくりと心に残っていく、そんなひとり旅でした。
立山・室堂へのアクセス(今回のルート)
今回の立山訪問では、金沢駅から室堂までの直行バスを利用しました。
乗り換えがなく、気軽に標高2,400mの室堂までアクセスできるのが大きな魅力です。
- 金沢駅 → 室堂(直行バス・要予約)
- 所要時間:約2時間半〜3時間
富山駅からのアクセス(立山黒部アルペンルート)もありますが、
今回はシンプルに移動できるルートを選びました。


















📖 大きな自然に包まれた旅の記録
霧に包まれた立山で感じた静けさ。
同じように、自然の中で心がほどけていくような時間を過ごした旅も印象に残っています。


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