東京都内に、まるで異世界のような秘境があるのをご存じでしょうか。
檜原村にある「神戸岩(かのといわ)」は、高さ約100メートルの断崖がそびえる天然記念物。岩肌につけられた鎖をつたって進み、帰りは真っ暗な手掘りの隧道を抜ける——そんな少しスリリングで、でも心が洗われるようなひとり旅の時間を過ごしました。
東京の奥にある秘境「神戸岩」へ
2024年4月。東京都檜原村にある神戸岩(かのといわ)を訪れました。
北秋川支流の神戸川上流に位置するこの場所は、高さ約100m・幅約140mもの絶壁がそびえ立つ、まさに東京都が誇る秘境スポットです。
そびえ立つ岩壁は圧巻で、まるで異世界の門のよう。東京都の天然記念物にも指定されており、古くから「神様の通り道」と伝えられるパワースポットでもあります。
鎖をつたって岩の間を進むスリル
スタート地点には鉄の梯子があり、最初は少し躊躇しますが、岩肌にはしっかりと鎖が打ち込まれているので安心です。両手で鎖を握りしめながら、ひとつひとつ慎重に進みます。
岩と岩の間を流れる清流の音、木漏れ日、そしてひんやりとした空気。全身で自然を感じながら歩く道中は、日常のストレスがすっと溶けていくような癒しの時間でした。
途中、振り返ってシャッターを切ると、レンズに小さな虹が写り込んでいました。まるで神様が見守ってくれているような、そんな不思議な感覚に包まれました。
手掘りの隧道を抜けて
神戸岩は一方通行になっていて、帰りは手掘りされた真っ暗な隧道を通ります。ライトで足元を照らしながら進むその道もまた、ちょっとした冒険気分を味わえるポイント。
都内とは思えないほど豊かな自然に囲まれ、森林浴をたっぷりと満喫できました。
岩の間を抜け、暗い隧道を通り抜けたあとは、不思議と心が軽くなっていることに気づきます。
おわりに
「神戸岩」は、都心から日帰りでも行けるのに、まるで遠くの山奥へ旅したような感覚になれる場所。 静寂と神秘、そしてちょっぴりのスリルが味わえる、ひとり旅にぴったりのスポットでした。















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