気になっていた場所のひとつ、長野県の「国立天文台 野辺山宇宙電波観測所」へ。
秋の終わり、霧雨に包まれた高原の中で見上げた無数のパラボラアンテナは、静かに宇宙と交信していました。
野辺山駅からの無料シャトルバス運行が延長されたおかげで、ようやく叶った今回のひとり旅。
さらに、念願だった「HIGH RAIL 1375」にも乗車し、幻想的な高原を走る列車の旅を楽しみました。
気になっていた場所のひとつ、国立天文台 野辺山宇宙電波観測所へ。
野辺山駅から天文台までの無料シャトルバスが9月末から延長運行されたことを受け、ようやくスケジュールが合い実現しました。
野辺山駅からは、周辺を観光できる「野辺山周辺観光バス・くるり野辺山2025」も週末限定で11月末まで運行されています。
そしてこの日は、人気の観光列車「HIGH RAIL 1375」も運行されており、小淵沢駅から野辺山駅までの短い区間でしたが念願の乗車が叶いました。
星空をあしらったシートや壁紙、円形に配置された書棚に天文関連書籍が並ぶ「ギャラリーHIGH RAIL」、そして天井に設置された半球ドームに星空映像を投影する仕掛けなど──まさに“宇宙を走る列車”という言葉がぴったりです。
あいにくの霧雨模様の天気で、標高が上がるにつれて清里周辺は霧に包まれ、幻想的な風景が広がっていました。野辺山駅はJRの駅で日本一高い場所にある駅。ホームや駅舎には「日本一高い場所にあるJRの駅」の看板が掲げられています。
当初は天文台見学のあと、「くるり野辺山」で周辺を回る予定でしたが、この天候では難しそう。
駅の観光案内所で熊の出没についても確認したところ、「八ヶ岳方面には出没情報があるけれど、野辺山周辺は大丈夫ですよ」とのことで少し安心しました。
シャトルバスに乗り、いざ天文台へ。
霧雨の中、敷地に入ると傘をさしていてもすぐに服が湿ってくるほど。広大な敷地をゆっくり歩きたかったので、持参していた山歩き用のカッパを着て散策開始。
目の前に現れたのは、空を向く大きなパラボラアンテナがずらりと並ぶ光景──まさに壮観。
電波観測のため、一定エリアでは携帯電話の使用が禁止されており、機内モードに設定します。
これだけの規模の施設を無料で見学できるのは本当にありがたいこと。
一番大きなアンテナは直径45mもあるとのことで、霧雨の中でも迫力は十分。晴れた日には青空を背景にまた違った美しさが見られそうです。
敷地内には観測や宇宙の仕組みについてのパネルが多数あり、霧雨で立ち止まるのが大変なので写真に収めました。少し難しい説明もありましたが、子ども向けのわかりやすいイラストパネルもあり、楽しく理解できました。
今度はぜひ主人と一緒に、この壮大で浪漫のある場所をもう一度歩いてみたいと思います。
帰りの小淵沢駅では、生信玄餅を初めて見つけて、信玄餅好きの甥っ子を思い出し購入。
（うっかり写真を撮り忘れてしまいましたが💦）
静かに宇宙を感じられる野辺山の一日。
天候に恵まれなくても、霧に包まれたパラボラ群は心に残る光景でした。
訪問日：2025年10月25日（土）
コメント