山あいに息づく人の暮らし、やさしく流れる時間。
奥会津で出会った景色や想いを、4つの小さな旅の物語にしました。
👉 🌿 会津をめぐる、心の記憶 ― 奥会津の旅シリーズ
〜塔のへつりと大内宿を巡ったあと、会津若松駅に戻ると偶然、目にしたチラシ
今日から3日間、鶴ヶ城でプロジェクションマッピングが開催される告知ーー
これはもう行くしかない、と終バスに飛び乗り、夜の城下に向かう初日最後の旅です〜


光に染まる鶴ヶ城 ー 幻想の8分間
塔のへつり、大内宿、そして茅葺き屋根の湯の上温泉駅舎。
1日を満喫して会津若松駅に戻りながら、「これなら日帰りでも良かったかな」なんて思っていたら、思いがけない出来事が待っていました。
駅前で見かけたチラシには
――「鶴ヶ城 プロジェクションマッピング2025 今夜から開催」することの文字。
こんな偶然、もう行くしかない。宿泊の旅はめったにしない私にとって、まるで“旅のご褒美”のような出会いでした。
ホテルのフロントでアクセスを確認すると、帰りのバスはなし。徒歩20分。
それくらいなら…と終バスに乗り、ライトアップされた鶴ヶ城へ。
天守閣の白壁に、鮮やかな会津塗や絵ろうそく、桜の花々が映し出されていく。
映像が真っ赤に染まる瞬間には、白虎隊の面影が重なって胸が熱くなりました。
約8分の映像が、音と光に包まれながら繰り返される――幻想的で息をのむ時間。
ずっと見たいと思っていたお城のプロジェクションマッピングを、こんな形で体験できるなんて。偶然ではなく“導かれた”ような夜でした。
帰り道、Googleマップに示された徒歩36分の道を、静かな夜風の中ひとり歩く。
街灯は少なく、店もほとんど閉まっているけれど、不思議と心も足取りは軽いのは
光に包まれた鶴ヶ城の余韻が、まだ心に灯っていたから。
明日はどうしよう――そう思いながら、ふと昼間に話した台湾からの旅行客との会話を思い出す。
「明日は、只見線の6時8分の始発に乗ります」と言っていた声が、心の中でまた響いていました。
※ 後日、動画をアップ予定(ブログを手探りで書いていて動画の埋め込みがうまくいかなかったので調べます)






訪問日:2025年9月30日(金)
往路:会津若松(会津バス・まちなか周遊バス・あかべぇ🚌)→ 鶴ヶ城入り口
復路:鶴ヶ城(徒歩)→ 会津若松
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