東京発ひとり旅|冬の檜原村へ。寺カフェ「岫雲」で枯山水と山を眺める時間

山・自然散策

東京から日帰りで行ける静かな山里、檜原村。
枯山水を眺めながらお抹茶を味わえる「寺カフェ 岫雲」でのひとときは、冬の冷たい空気の中にあたたかさを感じる贅沢な時間でした。
山の中に残るわさび畑の跡地や、帰宅後の柚子ジャム作り──東京発ひとり旅で出会った、小さな癒しの物語です。


冬の檜原村で、山と枯山水に癒される時間

寺カフェ「岫雲」と柚子の香り

2023年12月。今年3度目の檜原村を訪れました。 檜原村へは、JR武蔵五日市線で終点の武蔵五日市駅まで行き、駅前からバスに乗ります。 バスに揺られ、人里(へんぼり)バス停で下車。そこからほど近くにあるのが、今回の目的地「寺カフェ 岫雲(くも)」です。

このカフェは、お寺「玉傳寺(ぎょくでんじ)」の境内にあり、静かな山あいの中で枯山水と山々を眺めながら、お抹茶とお菓子をいただける場所。 冷たい空気の中に、しんと響く風の音。遠くに鳥の声。そんな中でいただく一服は、心をすっと整えてくれます。

ご住職のお話によると、この山には紅葉の木を植林中とのこと。 「100年後、この山が秋に真っ赤に染まるように」との想いを聞いて、長い時間の流れの中で自然を育てていくことの尊さを感じました。

山歩きの途中で出会った、わさび畑の跡地

寺カフェを後にして、山の小道を歩いていると、ふと足を止めた場所がありました。 そこはかつての山葵(わさび)畑の跡地。いまは人の手を離れた静かな場所に、小さなわさびの葉がぽつんと息づいていました。 水の音、苔の緑、冬の光。檜原の山には、過去と今がやわらかく混ざり合う時間が流れています。

檜原村の冬と、柚子の香り

先日の奥多摩に続いて、今回も檜原村でたくさんの柚子を買って帰りました。 帰宅してからは、キッチンでゆっくりと柚子ジャム作り。 ほのかな酸味と甘さが広がる香りに、旅の余韻がよみがえります。

東京から電車とバスで約2時間。 檜原村は、都心からすぐ行ける「もうひとつの東京」。 冬の静けさの中で、自分の心に戻るような時間を過ごせる場所の1つです。

わさび畑の跡地
ポツンと山葵

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