徳島県鳴門市にある四国八十八ヶ所第二番札所・極楽寺。 第一番札所の霊山寺から徒歩約16分の場所にあり、朱塗りの仁王門や弘法大師お手植えと伝わる長命杉、願いごとをしながら持ち上げる抱き地蔵などが見どころです。 2025年8月と2026年10月に参拝した際の境内の様子や、本堂へ続く石段、アクセスについて紹介します。
極楽寺の歴史と本尊・阿弥陀如来
極楽寺の正式名称は日照山 無量寿院 極楽寺。 高野山真言宗の寺院で、本尊は阿弥陀如来です。
奈良時代に行基が開いたと伝わり、弘仁6年(815年)には弘法大師がこの地で21日間にわたって『阿弥陀経』を読誦し、修法を行ったとされています。
その結願の日に現れた阿弥陀如来の姿を弘法大師が彫ったという伝承があり、この像が本尊となりました。 本尊の阿弥陀如来坐像は国の重要文化財に指定されており、通常は公開されていない秘仏です。
寺は戦国時代の兵火で焼失しましたが、現在の本堂は1659年(万治2年)に再建されたものです。
朱塗りの仁王門と境内の庭園
極楽寺の入口には、朱塗りの二層の仁王門が建っています。 門の左右には仁王像が安置され、門をくぐると石や樹木を配した庭園が広がっています。
仁王門を入って左手には願掛け地蔵があります。 お地蔵さまの真言を唱え、自らも努力することで願いがかなうと伝えられています。
弘法大師お手植えと伝わる長命杉
境内に立つ長命杉は、弘法大師が植えたと伝わる大杉です。 高さ約31メートル、幹の周囲約6メートル。四国八十八ヶ所霊場会では樹齢約1,200年と紹介されており、鳴門市の天然記念物にも指定されています。
現地の説明板には樹齢1,000年以上と記されていました。 太い幹から大きな枝が広がり、倒木を防ぐための支柱も設けられています。
杉には紅白のひもが結ばれ、ひもに触れて祈願できるようになっていました。 長命杉は長寿や病気平癒、家内安全の御利益があると伝えられています。
薬師堂・観音堂と鐘楼
長命杉の近くには薬師堂が建っています。 手前には石段と石造りの門があり、お堂の屋根の上には金色の飾りが見えます。
また、本堂へ向かう石段の下には観音堂と鐘楼が建っています。
仏足石と石段を上って本堂へ
本堂へ向かう石段の登り口には、仏足石があります。 仏足石は、お釈迦さまの足跡をかたどった石です。
中央に手すりのある44段ほどの石段を上ると、正面に本堂が建っています。 石段はやや急で、2026年10月に訪れた際は雨上がりの翌日だったこともあり、特に下りでは滑りやすさを感じました。 中央の手すりを利用できるものの、足元には注意が必要です。
本堂には、本尊の阿弥陀如来がまつられています。 阿弥陀如来像から放たれた光が遠く海まで届き、漁の妨げになったため、漁師たちが本堂の前に小山を築いて光を遮ったという伝承があります。 「日照山」という山号も、この話に由来するとされています。
本堂の正面には柵が設けられています。 柵に付けられた案内によると、野生の猿が本堂を荒らしたことがあり、その対策として設置されたとのことです。 2025年8月と2026年10月の参拝時には、いずれも柵が設置されていました。
本堂と大師堂の間にある抱き地蔵
本堂と大師堂の間には、衣装をまとった小さな「抱き地蔵」がまつられています。 「おもかる地蔵」とも呼ばれ、願いごとを心の中で唱えながら持ち上げ、軽く感じれば願いが叶いやすく、重く感じれば叶いにくいと伝えられています。
私も実際に願いごとをして持ち上げてみましたが、思っていた以上にずっしりと重く、少し驚きました。
大師堂と安産祈願
本堂の右手奥には大師堂があります。 極楽寺は安産祈願でも知られており、弘法大師が子どもを授かれずにいた女性のために祈祷したところ、子宝に恵まれたという伝承が残されています。
大師堂には弘法大師がまつられ、子授けや安産を願って参拝する人も訪れます。
極楽寺へのアクセス
極楽寺は徳島県鳴門市大麻町にあります。 JR高徳線・板東駅から徒歩約30分です。
第一番札所の霊山寺からは徒歩約16分。 同じ通り沿いにあるため、道も分かりやすく、続けて参拝しやすい距離です。
境内には駐車場も設けられています。








🙏 四国八十八ヶ所・徳島の札所を巡る
極楽寺の前に参拝した第一番札所・霊山寺と、約1年後に訪れた第三番札所・金泉寺についても紹介しています。 それぞれの境内の見どころや、実際の参拝の様子をまとめました。


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