敦賀駅前の知の拠点へ──“ちえなみき”で出会う静かな感性のひとり旅

アートと文化

金沢滞在中に訪れた敦賀の旅。
中池見湿地で自然の息吹を感じたあと、「帰りにぜひ寄ってみて」とすすめられたのが、敦賀駅前の“ちえなみき”。
本と人、まちをつなぐ日本初の“公設民営型書店”として生まれたこの空間で、思いがけない静かな感動に出会いました。


2023年9月、金沢滞在中に足をのばして訪れた敦賀。
目的は、自然豊かな中池見湿地の散策でしたが、帰り際にガイドの方から「敦賀駅の目の前に素敵な場所があるから、ぜひ寄ってみて」とすすめられました。
その場所が、今回訪れた 「ちえなみき」 です。

敦賀駅から徒歩1分。
2022年9月1日にオープンした「TSURUGA BOOKS & COMMONS ちえなみき」は、北陸新幹線の延伸を見据えて整備された、日本初の“公設民営型書店”
書店でもあり、図書館でもあり、そしてそのどちらでもない、まったく新しい“知の拠点”として誕生しました。

中へ入ると、3万冊もの本が整然と並ぶ空間が広がります。
購入はもちろん、自由に読書もでき、カフェでコーヒーを飲みながらページをめくることもできます。学習スペースや親子で過ごせる本と遊びのスペースもあり、世代を超えて“本と出会う時間”を楽しめる場所です。

特に印象的だったのは、上から見ると書棚がアートのようなデザインになっていること。
この造形は「知が波のように広がる様子」を表現しているそうで、まさに“ちえ(知恵)の波”という名前そのもの。本を手に取りながらその造形を眺めていると、まるで知識が街へ、そして人へと広がっていくような感覚になります。

落ち着いた照明と木の温もりに包まれた空間で、旅の途中とは思えないほど心が安らぎました。
「本」と「まち」と「人」がつながるこの場所は、訪れる人に新しい発見と対話を生む場所。
敦賀に訪れたら、ぜひ立ち寄ってほしいおすすめのスポットです。


🚶‍♀️ この旅の前の記事はこちら:

東京発ひとり旅|敦賀「中池見湿地」で出会う、日本の原風景と静かな時間
東京発ひとり旅|港町・敦賀を歩く。氣比神宮から金ヶ崎宮まで、心に残る海辺の時間

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