2月の冷たい空気の中、黄色く輝く蝋梅が見頃を迎える秩父・宝登山。
喧騒を避けて早朝に出発した東京発のひとり旅は、静けさの中で感じる自然のぬくもりと、冬ならではの透明な景色に心が満たされる時間となりました。
蝋梅の香りに包まれながら歩いた宝登山での“冬の大人の遠足”を綴ります。
冬の秩父へ。東京発ひとり旅で訪れた宝登山
2024年2月。
「大人の週末の遠足」と題して、秩父・宝登山(ほどさん)へひとり旅に出かけました。
蝋梅(ろうばい)がちょうど見頃と聞き、混雑を避けるために都内の自宅を早朝5時前に家を出発。電車を乗り継ぎ、長瀞(ながとろ)駅に到着したのは、まだ朝の冷たい空気が残る時間帯でした。
宝登山神社から山頂へ。静かな冬のハイキング
まずは長瀞駅から歩いて宝登山神社へ。立派な社殿の前で旅の安全をお参りしてから、まだケーブルカーの動かない時間だったので、ハイキングで山頂を目指すことにしました。
案内板には「所要時間 約1時間」と書かれていましたが、思っていたよりも歩きやすく、40分ほどで山頂へ到着。
山頂で出会った蝋梅の香りと冬の彩り
山頂には宝登山神社の奥宮があり、蝋梅の甘い香りが風に乗って漂っていました。黄色い花弁が朝日に照らされて輝く様子は、まるで小さな炎がゆらめいているよう。紅白の梅もほどよく咲いていて、冬の山にやわらかな彩りを添えていました。
ベンチに腰掛けて、持参した朝食を広げます。冷たい空気と澄んだ景色の中で食べるおにぎりは、いつもの何倍も美味しく感じます。こんな時間を過ごせるのも、早起きのご褒美かもしれません。
ケーブルカーが動き出す時間、そして下山へ
そうこうしているうちに、ケーブルカーが運行を始め、山頂にも次々と人が増えてきました。観光客で賑わい始めた頃を見計らって、静かな気持ちのまま下山。
短い時間でしたが、蝋梅の香りと穏やかな冬の光に包まれたこの日の記憶は、心に温かく残っています。自然の中で一人ゆっくりと過ごす時間の大切さを、改めて感じた秩父の朝でした。




























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