森に溶け込むように過ごす午後──「星と森の詩美術館」で出会う静かな時間

アートと文化

十日町の夏の風を感じながら訪れたのは、その名の響きに惹かれて前から気になっていた「星と森の詩美術館」。森に抱かれるように建つ小さな美術館は、展示作品だけでなく、自然とアートが溶け合う空間でした。少しの勇気を添えて出かけた、ひとり旅の記録です🌿


「星と森の詩美術館」
──この名前の響きがなんとも素敵で、ずっと訪れてみたいと思っていました。
十日町駅から市バスに15分ほど揺られ、「吉田山谷」バス停で下車。そこから徒歩8分の道のりです。
いつもなら迷わず歩くのですが、この日は観光協会で熊の目撃情報を聞き、少しだけ慎重に…。
“確率は低いけれど、念のために”と思い、今回はタクシーを利用しました🚕

美術館は、森の静けさの中にそっと佇んでいました。
館内には季節ごとの展示があり、撮影禁止ではありましたが、刀の展示⚔️もありました。
その繊細な輝きが、森の静謐さとどこか響き合うようでした。

建物の外には「彫刻プロムナード」と呼ばれる小径があり、ぶなの木々に囲まれた道を歩くと、
妖精やリス、ウサギなど“森の仲間たち”のオブジェが21点点在しています。
自然の音と作品が調和して、まるで絵本の中を散歩しているような気分に🍃

受付の方に「池の周りを歩いていて熊に出会うことは?」と尋ねると、
「皆さんに聞かれるんですよ。でも今のところ大丈夫です」とにこやかに返してくださいました。
先日は“熊が出るから嫌だ!”と泣き出してしまったお子さんもいたとか🐻💦
そんな微笑ましいエピソードに、少しほっこりした気持ちに。

館内の喫茶コーナーでは、魚沼三山を眺めながら静かな時間を☕️
アートだけでなく、自然の風景までもがひとつの作品のように感じられる場所でした。

帰り際には「また違う企画展や季節に来てみたいな」と自然に思えました✨
ちなみに、レンタサイクルでもアクセス可能ですが、往路は登り坂なので少し大変かも。
が、復路は下りで爽快だと思います🎶

この「星と森の詩美術館」は大地の芸術祭とは関係がないのですが、
森そのものがキャンバスのようで、どこを切り取っても心が安らぐ場所でした。
冬季(12〜3月)は休館とのこと⛄️

訪問日:2025年8月20日(水)
東京から上越新幹線で越後湯沢駅下車。ほくほく線に乗り換えて十日町駅下車。日帰り旅行。


🍃 「十日町をめぐる夏のひとり旅」シリーズ 🍃

新潟県・十日町で過ごした夏の一日。
緑に包まれた静かな神宮寺から始まり、
森にたたずむ「星と森の詩美術館」、
そして国宝・火焔型土器に出会った十日町市博物館へ――。
自然と文化がやさしく溶け合う十日町を、ゆっくりとめぐるひとり旅でした🌸


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