春のはじまりを告げる蔵前神社。河津桜のピンクとミモザの黄色が並んで咲く景色は、見るだけで心がほっと温まります。あいにくの雨の日でも、やさしい春を感じられたひとときでした。
東京・蔵前にある「蔵前神社」は、春になると河津桜とミモザが同時に咲くことで知られる人気のスポットです。ピンクと黄色の花が並んで咲く様子は本当に見事で、テレビなどでもよく紹介されています。
私が訪れたのは3月の平日午後。あいにくの雨模様でしたが、想像以上に多くの人がカメラを手に訪れていて、その人気ぶりに納得。傘の向こうに見える満開の花々は、少ししっとりした空気の中で、かえって色が際立って見えました。
特に印象に残ったのは、ミモザの大きな木。空に届くほどの枝いっぱいに黄色い花が咲き誇っていて、その隣にはやわらかなピンクの河津桜。空の青が見えなくても、この2色のコントラストだけで十分に春を感じられました。
雨に濡れた花びらがきらりと光って、少し透けるように見えるのもまた美しく、まるで季節が静かに息づいているよう。短い時間でしたが、気持ちがふっと軽くなるような、優しいひとときをもらいました。
春の蔵前神社は、晴れの日も雨の日も、それぞれに違った魅力があるけれど、今度は青空の下で、もう一度この色彩の共演に出会いたいなと思いました。






訪れた日:2025年3月12日(水)
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