公共交通機関では行きづらい奥能登へ。
2022年の金沢滞在中に見つけた日帰りツアーで、千里浜なぎさドライブウェイや白米千枚田、禄剛埼灯台など能登の名所を巡りました。
波の花が舞う冬の海、懐かしい記憶とともに心に残る一日となりました。
奥能登へのアクセスは公共交通機関では難しいから行けないなと思っていたところ、2022年12月の金沢滞在中に、富士交通さんが奥能登の観光スポットを巡る日帰りツアーを開催していることを知り、申し込みました。
このツアーでは、①千里浜なぎさドライブウェイ、②輪島朝市、③白米千枚田、④曽々木海岸での昼食、⑤禄剛埼灯台、⑥聖域の岬「青の洞窟」と空中展望台スカイバード、⑦見附島と、能登を代表する名所を一日でめぐる盛りだくさんの行程です。
昼食のあとは、曽々木海岸近くにある「垂水の滝」へ。山から海へ直接注ぐ珍しい滝で、落差は約35メートル。別名「吹き上げの滝」とも呼ばれ、冬の強風の日には滝が逆流して空に向かって吹き上がるという不思議な光景が見られるそうです。
この日は残念ながらその“逆さ滝”は見られませんでしたが、能登の冬の風物詩である「波の花」を見ることができました。
岩に打ち寄せた波が白い泡となり、雪のように舞う様子。その光景を見たのは、亡くなった弟の運転で母と3人で能登を訪れたとき以来で、懐かしさと嬉しさがこみ上げました。
次に訪れたのは、能登半島最北端の「禄剛埼灯台」。
明治時代に日本人の手で設計された白亜の灯台で、「日本の灯台50選」「恋する灯台」「近代化産業遺産」にも選ばれています。小さくて愛らしい姿のこの灯台は、ちょうど外浦と内浦の接点に位置し、「海から昇る朝日と、海に沈む夕陽」が同じ場所で見られることでも有名です。
麓には「道の駅・狼煙」があり、灯台とともにこの地域の象徴的な存在になっています。
聖域の岬「青の洞窟」とスカイバードでは、幻想的な青い光に包まれた空間と、海を見下ろす絶景の展望を楽しみました。少し人工的な印象もありましたが、海風に吹かれながらのひとときは心地よいものでした。
最後に訪れた見附島は、石川県珠洲市にある奇岩で、軍艦のような形から「軍艦島」とも呼ばれます。砂浜から岩伝いに歩けるようになっており、潮の加減によっては島の近くまで行くこともできるそうです。
あいにくのお天気ではありましたが、このツアーのおかげで、車がないと訪れにくい奥能登の名所を一日で効率的に巡ることができ、満足の一日となりました。
その後、能登地震でこの地域は大きな被害を受けてしまいましたが、またいつか訪れ、以前のように穏やかな能登の風景と暮らしが戻っていることを願っています。


































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