🩵青を探して、松籟閣で聴く風の音

信越

来迎寺駅で見つけた、風の音が宿る邸宅

柏崎で美味しい海の定食をいただいたあと、
再び信越本線に乗り、次の目的地として考えた宮内駅へ向かう途中。
ふと気になって途中下車したのが、来迎寺駅でした。

駅前の観光案内図を眺めると、
「松籟閣」と「朝日酒造」の名が目に留まりました。
4つめの目的地にも行く時間を考えながら、
この2つだけでも立ち寄ってみようと決めました。

松籟閣は、昭和初期に朝日酒造の創業者・平澤與之助が建てた近代和風建築。
国の重要文化財にも指定されており、
“松籟”とは松の梢を吹き抜ける風の音を意味する言葉だそうです。

伝統的な日本家屋の中に、
アールデコ様式の丸窓やステンドグラスが調和していて、
柔らかな光が静かに部屋を照らしていました。
和と洋が穏やかに交わるその空間は、
どこか懐かしく、そして新しい“青”の静けさを感じる場所でした。

粋な装飾が随所に散りばめられた松籟閣は、
建築やデザインに興味のある方にもぜひ訪れてほしい場所。
松籟閣で聴いた風の音が、今も心の奥で静かに響いています。

訪問日:2025年6月7日(土)
往路:柏崎(信越本線)→来迎寺へ

* * *

← 前回の記事:「🩵青を探して、柏崎で味わう海の定食」

次の記事:「🩵青を探して、色の記憶をたどる摂田屋」→

コメント

タイトルとURLをコピーしました