谷川岳ロープウェイに揺られながら見上げる山肌には、紅葉が少しずつ色づきはじめていました。
澄みきった空と爽やかな風、そしてどこまでも続く稜線。
天神平と天神峠で出会った景色は、まるで秋からの贈り物のような空中散歩でした。
谷川岳ロープウェイで始まる空中散歩
一ノ倉沢から戻り、谷川岳ロープウェイに乗って天神平へ向かいます。
約15分の空中散歩。
ゴンドラが静かに動き出すと、山肌のあちこちに色づきはじめた木々が見えてきました。
まだ錦の絨毯とはいかないものの、「紅葉の始まり」を感じられる色づきに、思わず心が弾みます。
このロープウェイは、風に強いフニテル式(複式単線自動循環式)という珍しい構造。
日本にわずか数か所しかない方式だと後で知り、その安定した乗り心地にも納得しました。
終点の天神平駅が近づくにつれて、視界はどんどん広がっていきます。
ゴンドラの窓いっぱいに広がる山の景色に、自然と顔がほころびました。
天神平に降り立つと、園児たちの遠足の声が響き、山の上とは思えないほど和やかな雰囲気。
さらに上を目指し、天神峠観光リフトに乗り込みます。
約10分のリフトの旅は、紅葉を間近に感じる特別な時間。
赤や黄に色づいた木々の間を抜けるように進むその感覚は、まるで景色の中に入り込んだようでした。
天神峠から望む、谷川岳の雄大な姿
標高約1500mの天神峠に到着すると、そこには360度の大パノラマが広がっていました。
残念ながら富士山は見えませんでしたが、
「オキの耳」と「トマの耳」と呼ばれる谷川岳の二つの頂が、くっきりと姿を現しています。
澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込むと、体の奥まで浄化されるような感覚。
山の上ならではの静けさと開放感に包まれました。
「虹さんぽロード」や散策路にも惹かれましたが、この季節は熊の出没情報もあり、無理はせず周辺をゆっくり散策することにしました。
天神平のテラスから景色を眺めながら、山の空気を味わう静かな時間。
帰りの混雑を考え、少し早めに下山することにしました。
また訪れたい、紅葉の谷川岳
平日にもかかわらず、多くの人が訪れていた谷川岳。
紅葉の見頃を前にしても、この場所の魅力は十分に伝わってきました。
色づき始めた山肌、澄みきった空気、そして空から眺める雄大な景色。
すべてが、秋の始まりを静かに告げているようでした。
次は、山が赤や黄色に染まる紅葉の最盛期に訪れてみたい——。
そう思いながら、名残惜しく山を後にしました。
自然の大きさと季節の移ろいを感じた、東京発のひとり旅となりました。































訪問日:2025年10月17日(金)
谷川岳と一ノ倉沢で出会った風景をまとめた記事はこちら ↓



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